保育園義務教育化 の商品レビュー
無償化ではなく義務教育とすることで、お母さんだけに負わせている負担を社会化し、非認知能力の高い人間を育てる。経済成長にもつながる。 ゼロ歳からが義務教育。子供はお母さんのもの、じゃなく、子供は社会のもの、ですよね。
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古市憲寿『保育園義務教育化』小学館 最早、若者とは言いがたい、若手社会学者(30)が、編集者に「子どもに関する本書いたら?」と言われたことをきっかけに、限られた時間のなかで調べ、記した、乳幼児教育の大切さと少子高齢化社会を乗り切る為の術を提示した軽い読み物。 結婚もしていない...
古市憲寿『保育園義務教育化』小学館 最早、若者とは言いがたい、若手社会学者(30)が、編集者に「子どもに関する本書いたら?」と言われたことをきっかけに、限られた時間のなかで調べ、記した、乳幼児教育の大切さと少子高齢化社会を乗り切る為の術を提示した軽い読み物。 結婚もしていないし、する予定もないうえ、多分子どももそんなに好きじゃないのに、この本を書いた著者の姿は、彼の師の一人でもある上野千鶴子にどことなく重なる笑 著者が冒頭で記しているとおり、本当に忙しい人は、とにかく「はじめに」と7章だけを読めば、本書の述べたいところは大体わかる。 オススメは、2章。まとめNAVER的な感じで「へぇー知らなかった!」という海外の研究成果や実験を知ることができる。 あと、古市さんの新境地が垣間見られる、セックス(若者の性)に関して綴った5章が新鮮で面白かった。 タイトルは著者がどうしてもつけたかったのだろう。しかし、タイトルをこれにした理由が ー「義務教育」だと、子どもを保育園に預けることに、後ろめたさを感じることもなくなるーから らしいが、個人的には「今時、子どもを保育園に預けることに後ろめたさなんて感じる人の割合なんてどれくらいなんだろ?」と思い、あまり著者らしくないタイトルと理由だと感じた。 相変わらず一言多い感じで、世のオジサンたちを小馬鹿にした文書はクスッとくる笑 あとがきにも書いてあったが、本書はかなりタイトなスケジュールのもと発行されたらしいゆえ、内容が薄いのは事実。 しかし、もっと時間をかけて、専門家との共著なんかにすれば、より深い内容かつエビデンスに基づいた著書になった気がする。もったいない! ただ、多分そんな本は売れないと思う…だって、この装丁と内容は完全に若いお母さんをターゲットにしているとしか思えないポップさだから笑 余談だが、この本が八重洲ブックセンター7階の幼児教育コーナーに平積みされていたことが一番面白かった。
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