ヒトリコ の商品レビュー
青春テーマの本探しにて。 起こる出来事が激しくて入り込めないのに登場人物たちにはしっかり寄り添って応援していまう。固く閉じていたヒトリコが揺らぎながら開き踏み出そうとするところ、素敵だった。
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主人公はいつも一人ぼっちの女の子。 日都子(ひとこ)という名前でぼっちなので、あだ名は「ヒトリコ」 学校あるあるの嫌な場面が多くでてきた。読んでいて気持ちがずーんと落ちた。 それがある時点から一気に明るいほうへ。 読み終えてみれば、すっきりとした気分になっていた。登場人物たちの感...
主人公はいつも一人ぼっちの女の子。 日都子(ひとこ)という名前でぼっちなので、あだ名は「ヒトリコ」 学校あるあるの嫌な場面が多くでてきた。読んでいて気持ちがずーんと落ちた。 それがある時点から一気に明るいほうへ。 読み終えてみれば、すっきりとした気分になっていた。登場人物たちの感情表現が秀逸だった。
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小学5年生の時から心を閉ざし「みんな」には加わらず「ヒトリコ」として生きていく決心をした日都子。心の支えはピアノとピアノを教えてくれる偏屈なキューばあちゃんだけ。田舎の小学校の生徒達はそのまま中学校へ持ち上がり、その後は地元の高校に入学する。それでも日都子は自らヒトリコとして過ご...
小学5年生の時から心を閉ざし「みんな」には加わらず「ヒトリコ」として生きていく決心をした日都子。心の支えはピアノとピアノを教えてくれる偏屈なキューばあちゃんだけ。田舎の小学校の生徒達はそのまま中学校へ持ち上がり、その後は地元の高校に入学する。それでも日都子は自らヒトリコとして過ごす。 青春の孤独、閉塞感。みんなってなんだ。みんなになんかなりたくない。私は私だ。それでも、ヒトリコでも、本当はきっとひとりじゃない。 苦いけど優しかった。
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なんかわかる…と思う部分も多く少し苦しくもなりながら展開が気になってあっという間に読み終えた。 ほどほどに頑張る これが個人的には刺さった。 この思春期の心が成長する過程で起こる 家族、友達、恋愛のもどかしい感じがとてもリアルだった。
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2023年6月12日 青春群像劇。 担任の仕打ちが疑問。 今どきそんな酷いことする教師がいるか? 1人1人を見て認めるのが仕事だろうが。 ヒトリコはそれを責めず、孤高に過ごす。 いろいろな人の煩悩に気づいてもいる。 雑事や悪評に頓着せずに知らぬ顔して淡々と。 それは武装とも言える...
2023年6月12日 青春群像劇。 担任の仕打ちが疑問。 今どきそんな酷いことする教師がいるか? 1人1人を見て認めるのが仕事だろうが。 ヒトリコはそれを責めず、孤高に過ごす。 いろいろな人の煩悩に気づいてもいる。 雑事や悪評に頓着せずに知らぬ顔して淡々と。 それは武装とも言える。 同じような弱みを持った冬希が少しずつ近づいて心を開く。 思春期の定まらない揺れ動く心が小さな出来事を甚大なものに変えてしまった。 苦い経験を積んで大人になっていくのだろう。
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考えさせられました。 たぶん、実体験なのかなって思わせるところが散りばめられていた感じがありました。 私にも似たようなことをされたことがあるからな。 自分がイヤな思いをしたくないから人と関わりたくなくなるんだよね。 関わってなくても容姿とかで全然関わったことがない人が馬鹿にしてき...
考えさせられました。 たぶん、実体験なのかなって思わせるところが散りばめられていた感じがありました。 私にも似たようなことをされたことがあるからな。 自分がイヤな思いをしたくないから人と関わりたくなくなるんだよね。 関わってなくても容姿とかで全然関わったことがない人が馬鹿にしてきたりするからね。 仕返しをしたくてもできないし。。。 つい最近、やられてイヤだったことを思い出した作品でした。
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学生時代の苦く苦しい時を思い出した。学生特有の劣等感と優越感、嫉妬、友達を失わない為に自分の気持ちよりも友達の意見を優先する気持ちがありありと目に浮かんだ。 でも、読んだ後不思議な高揚感に包まれた。 一人でいる人には、本人だけが知っている理由があって、他人が揶揄ったり馬鹿にするの...
学生時代の苦く苦しい時を思い出した。学生特有の劣等感と優越感、嫉妬、友達を失わない為に自分の気持ちよりも友達の意見を優先する気持ちがありありと目に浮かんだ。 でも、読んだ後不思議な高揚感に包まれた。 一人でいる人には、本人だけが知っている理由があって、他人が揶揄ったり馬鹿にするのは良くないと改めて感じた。 主人公が最後、自分が一人になるきっかけとなった出来事を肯定し、あの出来事があったから、人を嘲笑ったり馬鹿にしたりせずに済んだと前向きに捉える所が良かった。
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小学五年生の日都子。生き物係だが、毎日の金魚の世話がとっても嫌い。同じく生き物係の冬希に世話を任せていたが、冬希望が転校した後は、自分でやらざるをえなくなる。 ある日、金魚が死んでしまう。日都子は、まよわず金魚をゴミ箱に捨ててしまう。金魚は死んだの?殺されたの?先生は、きちんと...
小学五年生の日都子。生き物係だが、毎日の金魚の世話がとっても嫌い。同じく生き物係の冬希に世話を任せていたが、冬希望が転校した後は、自分でやらざるをえなくなる。 ある日、金魚が死んでしまう。日都子は、まよわず金魚をゴミ箱に捨ててしまう。金魚は死んだの?殺されたの?先生は、きちんと調べもせず、ろくに話も聞かず、犯人が日都子だと断定。その日からクラスのみんなからのいじめが始まり、日都子はヒトリコになった。 日都子は、とても強い。 いじめられる中で、自分と外の世界との間に壁を気付き、その中で生きていく。「関わらなくていい人とは関わらない」というのが日都子の信条となった。 その後、日都子は、冬希との再会を経て心を開くようになるのだが、過去を振り返った言葉が印象的。 「もし金魚がしななかったら、私は多分、すごく嫌な奴になったと思う」 日都子が、このような思いにたどり着くまでに、どれだけ辛い思いをしたのだろうと思うと、胸があつくなる。
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孤独に胸を張っていきていくヒトリコが眩しい。ずっとこういう、教室内のカーストにビクビクせずに我が道をゆく女の子に憧れてました。 日都子に嫉妬し、彼女じゃなくて自分を見てほしいと足掻く大都や、自分が安全なら他人を蹴落としてもいいと考えている山野は、この物語にリアルさを滲ませるための...
孤独に胸を張っていきていくヒトリコが眩しい。ずっとこういう、教室内のカーストにビクビクせずに我が道をゆく女の子に憧れてました。 日都子に嫉妬し、彼女じゃなくて自分を見てほしいと足掻く大都や、自分が安全なら他人を蹴落としてもいいと考えている山野は、この物語にリアルさを滲ませるための必要悪だったと思う。 彼女たちを見てると心底吐き気がするけれど、これって同族嫌悪から来る感情でもあるんだよね。
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いじめに関係するので結構序盤から重めで悪意や狂気が不快でしたが、中盤以降の感じは好きでした。小説良さが感じられる作品だと思います。
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