ジャイロスコープ の商品レビュー

伊坂幸太郎(著者)

2019/04/17

短編集。収録作それぞれが異なるテーマやジャンルで描かれた作品なので、統一感は全くないものの、最終エピソードで全作品を総括すると、一冊通して地続きの世界に思えてくるのは何とも不思議な感覚。私的には「一人では無理がある」や「彗星さんたち」といった比較的ヒューマンドラマ寄りの作品が好みだが、感動を押し売るかの様な文章は（相も変わらず）皆無で、一歩引いた上で俯瞰的に眺める伊坂氏の視点だからこぞ、じわじわ効いてくる印象を受けました…など言いつつも「ギア」みたいな終末的世界観を長編作品で読んでみたいとも思ってみたり。

2019/04/10

最初の [浜田青年ホントスカ]と[一人では無理がある]がお気に入りです。あとは結構難しいお話が多かった印象。最後の書き下ろしのお話もよかったです。次は長編を読みたい！

2019/03/16

伊坂幸太郎さんの文庫オリジナル短編集。

やはり伊坂幸太郎はこうでなくちゃ、作品。とはいえ毛色の違う話もあってそれも良かったです。

「浜田青年ホントスカ」はほう、そうくるか・・・となり

「ギア」はわけわからなくて諦めそうになり

「二月下旬から三月上旬」で不思議ワールドにはまり込み

「if」で興奮し

「一人では無理がある」、「彗星さんたち」で伊坂ワールドに引き込まれ

文庫オリジナルの「後ろの声がうるさい」で伊坂幸太郎最高！となりました。

なんでしょうね心躍るワールドが心地よい。

2019/03/04

【前を向いて後ろに佇む】
登場人物はみんな一生懸命なのに、スコッと力の抜ける感じの伊坂ワールドが好き。
そういった点で、この短編集はすごく好き。
優しいだの、洒落てるだの、まわりまわるだのいいんだよ。これは、伊坂なんだよ。

2019/02/25

伊坂幸太郎の短編は面白い。登場人物の掛け合いが楽しい。相談屋の稲垣さんと浜田君の話し「浜田青年ホントスカ」。謎の生物セミンゴの襲来「ギア」。坂本ジョンと慈郎の話し「二月下旬から三月上旬」。バスジャックと山本の話し「if」。クリスマスのサンタの話し「一人では無理がある」。新幹線の掃除スタッフの話し「彗星さんたち」。記者と中年男の話し「後ろの声がうるさい」。

2019/02/17

読むのに時間がかかってしまった。
わけのわからない作品たち。
ほっこりするものもあれば、本当によくわからないものもあって、でもこれが伊坂作品だよな、とも思う。

2019/02/17

書き下ろしの「後ろの声がうるさい」が収録されていることで全体として一つの作品になっているようでよかった。個々の中では「一人では無理がある」が面白かった。

2019/01/27

短編集
・浜田青年ホントスカ
　相談屋 稲垣さんの下で働くことになった浜田青年の話し
・ギア
　セミンゴ　一匹見たら十匹いる。
・二月下旬から三月上旬
　坂本ジョン
・ｉｆ
　もし、あの時　ああしていれば。。。
　バスジャックの話
・一人では無理がある
　配達は一人では大変
・彗星さんたち
　新幹線の車輌清掃をする仕事の話

・後ろの声がうるさい　書き下ろし
６篇は過去に文庫や文芸誌で発表されたもの
最後の１篇は書き下ろし。
この１篇が絶妙に前の物語を受けてる。

2018/12/03

久しぶりの伊坂本。短編集だけど、少しずつ登場人物がかぶって出てくる感じとかやっぱり面白い。サンタクロースのトレーニング、新幹線清掃員の話から続いて、最後の1話のラストシーンに鳥肌。心がじわりと温かくなった。
いい本に巡り会えると本当にしあわせを感じる。伊坂幸太郎-ジャイロスコープ

2018/11/20

初伊坂幸太郎氏。「世にも奇妙な物語」を読書している気分になりました(´艸｀*)ときどき時系列が分からなくて少し混乱してしまいましたが、面白かったです。最後のまとめのような短編が特に読んでいて楽しかったです。