双頭のバビロン(下) の商品レビュー
下巻。 幻想と現実、或いは光と闇。ラストシーンは何度読んでもゾクゾクする。 腐り落ちる寸前の果実というのはこんな匂いがするのだろうか。 まぁ、皆川博子に関しては、この著者の作品を好きになれるか否か、という違いしかないように思うのだが。
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保護者ヴァルターとの静かな生活から一転、過酷な戦場へ兵士として赴くことになったユリアンとその親友ツヴェンゲル。著名な映画監督となりながらも、撮影現場での大火事の責任をとり、ハリウッドから離れざるを得なくなったゲオルク。交錯しては離れていく双子の運命は、鴉片と悪徳が蔓延する魔都・上...
保護者ヴァルターとの静かな生活から一転、過酷な戦場へ兵士として赴くことになったユリアンとその親友ツヴェンゲル。著名な映画監督となりながらも、撮影現場での大火事の責任をとり、ハリウッドから離れざるを得なくなったゲオルク。交錯しては離れていく双子の運命は、鴉片と悪徳が蔓延する魔都・上海で驚くべき邂逅を果たす。 数奇な双生児を巡る群像劇は、ここに終幕を迎える。 解説=石井千湖
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