「学力」の経済学 の商品レビュー
教育経済学に基づく分析が分かりやすく書かれている。 教育経済学の成果が教育現場に還元されることを期待します。
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ものすごーく久しぶりに書きます、というか書けました。 人間休みがないとダメですね、何事も。 誰もが持論を話したがり、主観的に語られることが多い、子どもの教育。 しかし、あまりにも多くの説が出回り、結局何がいい教育なのか、そもそもいい教育を図る尺度は何なのか、誰にもわからなくなっ...
ものすごーく久しぶりに書きます、というか書けました。 人間休みがないとダメですね、何事も。 誰もが持論を話したがり、主観的に語られることが多い、子どもの教育。 しかし、あまりにも多くの説が出回り、結局何がいい教育なのか、そもそもいい教育を図る尺度は何なのか、誰にもわからなくなっている。 いま教育に求められているのは、「evidence(証拠)」に基づく視点。 教育経済学者である筆者が科学的論拠とともに提示する、学力の経済学。
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※このレビューにはネタバレを含みます
勉強の際、褒美を出してもよい。 褒美は中学生以上ならお金でもよい。 ただし、テストの点数等ではなく、本を一冊読んだとか宿題をきちんと仕上げたなどの理由で渡すこと。 テレビやゲームは日に一時間はOK、2時間以上だと顕著に学業に影響あり。 学業が将来どれほど経済的に有利かを、子供に知らしめる必要性あり。 勉強しろと言うのは、親にとっては簡単だが、効果なし。 効果があるのは勉強をやっているか、気に掛け勉強する時間を守らせること。 マシュマロ実験で、将来頭が良くなるのは、やりぬく力と自制心を持っていことが大事と立証された。 優秀な子供に交じって、自身が伸びるのは、上位層のみ。 段階別学習は、低位層に効果あり。
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データという客観的エビデンスから教育問題を検討するという,新たな知見を与えてくれた本で,非常に興味深かったです。 一般的には,子供にご褒美を与えることはよくないことと考えられがちですが,インプットにご褒美が与えられるのであれば効果があるというのは目からうろこでした。 何事にせ...
データという客観的エビデンスから教育問題を検討するという,新たな知見を与えてくれた本で,非常に興味深かったです。 一般的には,子供にご褒美を与えることはよくないことと考えられがちですが,インプットにご褒美が与えられるのであれば効果があるというのは目からうろこでした。 何事にせよデータだけでは測れない部分はあるでしょうが,データを活用するというのは重要な視点だと考えます。 この本がきっかけとなって,費用対効果のある教育政策が取られることを願いつつ,上記のような視点を持って,国の政策を検討する姿勢を持とうと思いました。
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データや数字を見せつけられると何も言えない。明らかになったのは、学力に影響するのはやはり学校教育だけでなく、むしろ家庭教育が大きな比重を持つということ。では、今の塾業界(特に個別指導塾)は生徒の学力を上げるために、第2の学校というより第2の家庭としての教育サービスを提供する方が大...
データや数字を見せつけられると何も言えない。明らかになったのは、学力に影響するのはやはり学校教育だけでなく、むしろ家庭教育が大きな比重を持つということ。では、今の塾業界(特に個別指導塾)は生徒の学力を上げるために、第2の学校というより第2の家庭としての教育サービスを提供する方が大きな価値をもたらすのではないか。であるならば、より一層先生自体の質が求められることだろう。
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勉強のご褒美はインプットに対してあげる 具体的には聖蹟が良くなったらお金をあげるのではなく、毎日本を読んだらあげるという風にしたほうが具体的にやることがわかっているので子どものやる気がでる 子どもにご褒美をあげてもやる気を損なうことはない 子どもが小さいうちはトロフィーのよう...
勉強のご褒美はインプットに対してあげる 具体的には聖蹟が良くなったらお金をあげるのではなく、毎日本を読んだらあげるという風にしたほうが具体的にやることがわかっているので子どものやる気がでる 子どもにご褒美をあげてもやる気を損なうことはない 子どもが小さいうちはトロフィーのようにお金以外の刺激するものが良い 遠い将来より近い将来に対してご褒美をあげるべき 子どもを褒めるときは頭いいねというよりよく頑張ったねと褒めた方が良い 例えば、よく1時間も勉強したねや1日も休まなかったねなど 1日1時間までならゲームも問題ない 勉強に関して男の子なら父親が女の子なら母親が関わると良い 勉強する時間を守らせる 学力が高い中にいると成績は上がる 幼少期に投資すると将来的の年収などが大きくなり、学力だけでなく非認知能力を培うべき 重要な非認知能力は自制心、マシュマロ実験で立証された あとやり抜く力 教育を受けることの経済的価値を伝えると年収が上昇する。具体的には高校卒業して就職するより大学卒業した方が1億円違う 少人数学級の因果効果はあまり確認されていない
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話題の本だったので期待値も高かったが、評判通りに良い本だと思った。 ご褒美で釣るのが必ずしも悪いことではなく、ご褒美のあげ方。結果を褒めるのではなく、勉強の過程を褒める。
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テレビの時間を1時間削っても勉強時間が1時間増えるわけではない等、目から鱗。日本における教育の議論の底の浅さを何とかしないと。
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・人間はだませても、データはだませない。収集したデータを分析し、社会の構造を明らかにすることが、いかに自分たちの生活を大きく変える可能性があるか、理解してほしいのです。 ・経済学者)どういう子どもが成功する子どもを育てるのか、因果関係(原因と結果)を明らかにする。 ・A:因果...
・人間はだませても、データはだませない。収集したデータを分析し、社会の構造を明らかにすることが、いかに自分たちの生活を大きく変える可能性があるか、理解してほしいのです。 ・経済学者)どういう子どもが成功する子どもを育てるのか、因果関係(原因と結果)を明らかにする。 ・A:因果関係(原因と結果)とB:相関関係は違う。因果関係(ある事象が同時に起こっている)がより重要 A:読書をするから学力が高い B:学力の高い子どもが読書をしている ・ご褒美について ○インプット+近い将来(本を読んだらすぐに100円)の報酬 →効果顕著 ×アウトプット+遠い将来(テストの成績が100点だったら誕生日に100円)への報酬 ・小さい子なら、トロフィー等でもOK(中高生はお金) ・功罪:ご褒美が「一生懸命勉強するのが楽しい」という気持ちを失わせることはない ・親の関わりの効果 「勉強しなさい」と言う<勉強したか確認する<勉強をみてあげる ★同性の親がみると弱みの克服には効果あり ・友達との関わりの効果 「元々優秀な子」が、「より優秀な子」と同じクラスになることによって、さらに優秀になる。(レベルが違いすぎると劣等感を生む) ・子どもへの「人的資本」への「投資」は幼なければ幼いほど収益率が高い 「人的資本」=学力、気力、体力、、、 「投資」=時間、手間、かかわり、(お金だけではない) ・ゲームについて 1日一時間程度、息抜きにテレビを見たりゲームをするのは悪くない(2時間以上は明らかに負の影響) ・自制心の伸ばし方 =背筋を伸ばす、のような、意識的で継続的な行動 =細かく計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する ・やり抜く力の育て方 =能力は努力によって後天的に伸ばすことができると信じる =×ステレオタイプを信じない(年齢とともに記憶力は悪くなる、社会的地位が低いと成功できない) ★P108「教育を受ける経済的な価値」 高卒と大卒では、生涯年収が1億円違う。 (出典:ユースフル労働統計2013) ×政策目的(学力の向上)と政策手段(タブレットの配布)を混合している ○教師の質=アメリカの教員の評価(付加価値=どれほど学力を向上させたか)が妥当、進学率も高め、望まない10代での妊娠も下げ、生涯年収も上げる。
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読後「みんなのレビュー」を見ると、 本書の内容を素晴らしくまとめてくださっているので、レビューだけ読めば良かったかも‥と思ってしまう程でした。 ただ、それは読んだからこそ、内容の再確認が出来て良かったのかもしれません。 「教育にエビデンスを。」 個々人の経験による主観で教育を...
読後「みんなのレビュー」を見ると、 本書の内容を素晴らしくまとめてくださっているので、レビューだけ読めば良かったかも‥と思ってしまう程でした。 ただ、それは読んだからこそ、内容の再確認が出来て良かったのかもしれません。 「教育にエビデンスを。」 個々人の経験による主観で教育を語るのではなく、ランダムに選ばれた子供たちでの実験や統計結果の根拠を元に語り、教育政策を考えていくべきである。という著者の主張。 それぞれの実験や統計結果はとても興味深いものである反面、やはりそれが全てではなく、子供一人ひとりの先天的・後天的な性格や生活環境によるところも大きいはずである。 統計結果を元により良い教育環境を与えつつ、個人に寄り添った教育というのが理想的ではないかと思った。 それを現実のものにする為には日本でも20人以下の少人数制の学級が出来れば、教師が一人ひとりともっと関わり見守っていけるのでは。
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