ヒーローインタビュー の商品レビュー
架空の仁藤という人物を中心にプロ野球というものを捉えていました。阪神ファンだけではなく、プロ野球ファンへおすすめできる本です!
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今年のタイガースは金谷、もとい金本が監督になって変わるかなぁ。。。 関西に住んでいれば、TVはニュースでもバラエティーでも取り上げるのはタイガースばかりなので、自然と親しみも湧こうというもの。 毎年、今の時期は今年こそはの優勝を期待されながら、シーズン終盤にはダメ虎と嘆かれる。関...
今年のタイガースは金谷、もとい金本が監督になって変わるかなぁ。。。 関西に住んでいれば、TVはニュースでもバラエティーでも取り上げるのはタイガースばかりなので、自然と親しみも湧こうというもの。 毎年、今の時期は今年こそはの優勝を期待されながら、シーズン終盤にはダメ虎と嘆かれる。関西人の気持ちを弄びながら、そのダメさ故にか愛され続ける稀有な球団、阪神タイガース。 そのタイガースに10年間在籍し、主に二軍で燻り続けた未完の大砲、仁藤全。 彼に関わった人5人(全に惚れられた理髪師の女性、全をタイガースへ引っ張った老スコアラー、同期入団の主力投手、ライバルチームのベテラン投手、高校での野球部仲間)に対するインタビューで彼と彼らの人生を浮き彫りにしたお話。 2010年に本当にあったシーズンの展開に、フィクションを織り交ぜて進む話は確かな臨場感。それぞれの人生が全の存在を仲立ちに交錯し、2010年9月30日の試合に一旦収斂し、また拡散する。 タイガースとそのファンの愛すべきダメダメ振りを十分に描きながら、全だけでなく、語る人たちそれぞれの人生がそれぞれに切ない。 先日、山本昌が1日限りの契約で最後のマウンドに上ったニュースがあったけれど、彼を彷彿とさせるベテラン投手がなかなか良い味。 タイガースの今年の躍進も願い★の数は大甘にて。
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高校時代通算42本塁打を放ち、阪神にドラフト8位指名で入団した仁藤全。人のよさが幸いして、一軍半のプロ人生を送る男に起こった史上最大の奇跡を目撃した女性理容師、スカウト、後輩のドラ1投手、中日のベテラン投手、高校時代の同僚たちが語る仁藤全という男の存在は、まさにヒーローだった。 ...
高校時代通算42本塁打を放ち、阪神にドラフト8位指名で入団した仁藤全。人のよさが幸いして、一軍半のプロ人生を送る男に起こった史上最大の奇跡を目撃した女性理容師、スカウト、後輩のドラ1投手、中日のベテラン投手、高校時代の同僚たちが語る仁藤全という男の存在は、まさにヒーローだった。 偉大な記録を残した者や、勝負を決める活躍をしたものだけがヒーローではない。その存在を語ることに、幸福感を覚えることが「ヒーロー」の本質ではないだろうか。本書のタイトルの意味は、『私の中のヒーローのことを語るインタビュー』である。
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架空の選手、仁藤を取り巻くまるでノンフィクションのようなフィクション。リアリティーが凄く、筆者はこれを書くまで野球を知らなかったとは思えないほど。ヒーローになった人の「ヒーローインタビュー」ではなく、その人にとってのヒーロー」を聞く「インタビュー」。とても温かくて、また読み易く、...
架空の選手、仁藤を取り巻くまるでノンフィクションのようなフィクション。リアリティーが凄く、筆者はこれを書くまで野球を知らなかったとは思えないほど。ヒーローになった人の「ヒーローインタビュー」ではなく、その人にとってのヒーロー」を聞く「インタビュー」。とても温かくて、また読み易く、良かった。
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無名のプロ野球選手だけれど、仁藤を取り巻く人たちにとっては、ヒーローだった。 取り巻く人たちの視点から、仁藤の人となりが描かれていく。 単行本と文庫版では、最終章の「私」が違うらしいので、機会があれば単行本も読んでみたい。
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阪神タイガースの仁藤は知る人ぞ知る名選手。ドラフト下位で指名されるも1軍に定着することなくでも首にもならない。そんな彼を床屋店主(女性)、老スカウトマン、若手選手、最年長相手投手などの視点で描いていく。野球を知らなかった著者の調査力と筆が冴える。
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阪神タイガースの一軍半の選手である仁藤。この選手について様々な人にインタビューをしていくという設定の小説。 仁藤の思い人、担当スカウト、後輩投手、対戦相手のドラゴンズのベテラン左腕、高校時代のチームメイトなどの証言で仁藤という人物の人となりがわかってくる面白いものでした。 設定な...
阪神タイガースの一軍半の選手である仁藤。この選手について様々な人にインタビューをしていくという設定の小説。 仁藤の思い人、担当スカウト、後輩投手、対戦相手のドラゴンズのベテラン左腕、高校時代のチームメイトなどの証言で仁藤という人物の人となりがわかってくる面白いものでした。 設定なども実際のプロ野球のものをよく取り入れており、ドラゴンズのベテラン左腕なんて「山本昌」そのものだし、野球好きにも楽しめる作品でした。
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