恋狐の契り の商品レビュー
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▼あらすじ 遠縁だという東吾に惹かれる理也。彼の役に立ちたくて、謎の修行にも耐えてきた。そんな時、東吾は狐使いで、理也は彼に拾われた狐だと知る。狐としての記憶を失った理也を、東吾はずっと守ってくれていたのだ。いっそう東吾への想いを強くした理也は、狐の力を顕現させて彼と契約したいと願う。なのに、接吻けで力を分けてもらっても体が熱くなるだけ。恋しくて泣きたくなるほど東吾のものになりたいのに、なかなか契約の徴は現れず…。 *** ストーリーの完全度:やや高い トーン:せつない・シリアス エロ度:普通 萌え度:普通 総合評価:★4.0 積み本崩し。渡海奈穂先生の作品は読み応えがあり、設定も良く練られている印象なんですが、今回も例に漏れずストーリーがしっかりしていて設定も面白かったです。 ただ、好みか好みじゃないかで言ったら、残念ながら今回は後者です。 まず、表紙の雰囲気と中身の雰囲気が微妙に合ってないような気がするんですよね…。表紙だけみるとほんわかしていて癒し度高めの作品に見えるんですけど、実際にはシリアス寄りでせつなかったりしんどい描写が多い印象です。 それと、今回は攻めがあまり好きになれなくて…。二人きりの時だと優しいのに人前だと受けに素っ気ない態度を取ったり、嘔吐するような辛い修行を平気でさせるのもモヤッとしましたが、何より無いなと思ったのが理也が部活の先輩に無理矢理襲われた時の東吾の対応の酷さ。 心身共に傷付き、助けを求めに来た理也の話を一切聞かず、感情的になって一方的に責め立てる東吾にゲンナリしてしまいました…。器小さ過ぎ…(-_-;) 東吾ってどこかこう、DV男と特徴が一致する部分があって、イマイチ信頼性に欠けるんですよね…。酷い事をした後で優しくする、みたいな展開は個人的にはあまり好きではなかったです。 あとは出て来る人間が最低すぎる。まぁ、主に屋敷の人間なんですけど、理也に対する仕打ちが最早いじめレベルで、あんなのが東吾の部下なのかよ…と読んでて地味にストレスでした。 狐の設定はオリジナリティーがあって面白かったですし、理也の出自の謎や竹葉家への復讐に燃える狐の存在など、楽しく読めた部分もあるのですが、やはり今回は攻めが好きになれなかった事が自分の中で大きくマイナスになってしまいました。 どうやらこの作品、スピンオフが出ているらしいですがそちらは読むかどうか保留中です…。気が向いたら読むかも?(^^;)
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なんか惜しかった。モフモフは可愛いかったけど、和ものファンタジーとして風呂敷を広げてしまったせいか、萌えもストーリーもどちらもやや中途半端な感じ。事件については『僕たちの戦いはこれからだ!』でちょっと肩すかしだったし。 設定・世界感に凝りすぎてそっちに力が入っちゃったのか、肝心の...
なんか惜しかった。モフモフは可愛いかったけど、和ものファンタジーとして風呂敷を広げてしまったせいか、萌えもストーリーもどちらもやや中途半端な感じ。事件については『僕たちの戦いはこれからだ!』でちょっと肩すかしだったし。 設定・世界感に凝りすぎてそっちに力が入っちゃったのか、肝心の物語のBLとしては小さくまとまってしまったような。 攻は清冽でかっこよく溺愛系で、受は可愛くて小さい頃の獣バージョンも良かったので、ちょっともったいない。 渡海さんは、シリアスじゃない方が向いてると思うんだよなー。
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狐使いと、狐のお話。 人間に変化している狐が主人公です。和風ファンタジー。 表紙がふわふわ可愛いので騙されましたが、中身は結構ダークです。あんまり甘々なシーンはない・・・。 完全狐のリヤもかわいいけど、ケモ耳尻尾の人型はサイコーですね。
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