恋と夏 の商品レビュー
静かな善意と小さな悪意が切ない恋を始めて終わらせた。次の夏に新しい命が?それで救われるいくつかの魂があるかもしれない。
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出会ったときの瑞々しさとか、高ぶる感じとか、逡巡とか。逡巡とか…決断とか…。ずっとエリーは思い出すんだろうな、夏がくるたびに。選ばなかった道を、選んだ道を、何度も想うんだろうな。 『17歳の夏』をふと思い出した。でもね、もう大人だからね。
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素晴らしかった。エリーがフロリアンを 想う気持ちがまっすぐで眩しくて胸が締 め付けられた。ディラハンやミス・コナ ルティー、オープン・レンの過去が、現 在においてもそれぞれの人生を縛ってい るのが哀しい。それがエリーの恋に密か に影響を与えるとは...(溜め息)。エリー とフロリ...
素晴らしかった。エリーがフロリアンを 想う気持ちがまっすぐで眩しくて胸が締 め付けられた。ディラハンやミス・コナ ルティー、オープン・レンの過去が、現 在においてもそれぞれの人生を縛ってい るのが哀しい。それがエリーの恋に密か に影響を与えるとは...(溜め息)。エリー とフロリアンの2人にとって、いつまで も忘れられない恋となるだろう。忘れら れない夏となるだろう。
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孤児院で育ったエリーは、実直な農夫ディラハンの家政婦として働いていたが、見初められ結婚する。ディラハンに不満は無いが、恋をしたことはない。 そんな田舎町の打ち捨てられた屋敷を処分するためにやって来たフロリアンとエリーは恋に堕ちる。 静かな田舎町に起こったさざめき。穏やかな、しかし...
孤児院で育ったエリーは、実直な農夫ディラハンの家政婦として働いていたが、見初められ結婚する。ディラハンに不満は無いが、恋をしたことはない。 そんな田舎町の打ち捨てられた屋敷を処分するためにやって来たフロリアンとエリーは恋に堕ちる。 静かな田舎町に起こったさざめき。穏やかな、しかし狂おしいエリーの初めての恋心。 結末が不安でドキドキ読み進みました。 ちょっと切ないけれど、ホッとする結末でした。
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あまりにも素晴らしくて、読み終えてから、ため息しか出てこない。 こんな小説を書けるんだ。しかも80歳過ぎの、しかも男性で、この静かな瑞々しさは一体なんだ。 悪者は誰もおらず、結末も、途中からもうこれしかないよなーと思って納得するしかないのだけれど、鮮やかで活き活きとして確かな愛...
あまりにも素晴らしくて、読み終えてから、ため息しか出てこない。 こんな小説を書けるんだ。しかも80歳過ぎの、しかも男性で、この静かな瑞々しさは一体なんだ。 悪者は誰もおらず、結末も、途中からもうこれしかないよなーと思って納得するしかないのだけれど、鮮やかで活き活きとして確かな愛の記憶と、どうすることも出来ない悲しさと、それに加えてどんな人も1人1人が背負う人生の重さとが、それはもう濃く濃く渦巻きながら、物語を練り上げていく。 まいりました。。。 (小説家が80歳ともなれば、ここまで、この極みにまで到達してほしいものである…などとも、勝手にあれこれの小説家を思い浮かべながら思ってしまったのであった)
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〈ウィリアム・トレヴァー・コレクション〉(全5巻)刊行開始! 20世紀半ば過ぎのアイルランドの田舎町ラスモイ、孤児の娘エリーは、事故で妻子を失った男の農場で働き始め、恋愛をひとつも知らないまま彼の妻となる。そして、ある夏、一人の青年フロリアンと出会い、恋に落ちる――究極的にシンプ...
〈ウィリアム・トレヴァー・コレクション〉(全5巻)刊行開始! 20世紀半ば過ぎのアイルランドの田舎町ラスモイ、孤児の娘エリーは、事故で妻子を失った男の農場で働き始め、恋愛をひとつも知らないまま彼の妻となる。そして、ある夏、一人の青年フロリアンと出会い、恋に落ちる――究極的にシンプルなラブ・ストーリーが名匠の手にかかれば魔法のように極上の物語へと変貌する。登場人物たちの現在と過去が錯綜し、やがて人々と町の歴史の秘められた〈光と影〉が浮かび上がり……トレヴァー81歳の作、現時点での最新長篇。
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