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長いお別れ の商品レビュー

4.2

134件のお客様レビュー

  1. 5つ

    49

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

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2015/10/14

こういう家族ものは上手いですね 認知症という重いテーマも、 ユーモアで重くなりすぎない 人生にはユーモアは大切だ、よね

Posted byブクログ

2015/11/05

母のおかれている状況に似すぎており読みながら震えた。母は私がこの本を読んでいるいまこのときも、養父を老老介護をしている。介護をする母は自分がやらなければ誰がやるのだとふんばっている。私の母も昨年手術を受けて入院した。自分もリハビリをうけつつ、祖父のリハビリにもつきそう。私は何をし...

母のおかれている状況に似すぎており読みながら震えた。母は私がこの本を読んでいるいまこのときも、養父を老老介護をしている。介護をする母は自分がやらなければ誰がやるのだとふんばっている。私の母も昨年手術を受けて入院した。自分もリハビリをうけつつ、祖父のリハビリにもつきそう。私は何をしたらいいのだろうか。 (201510)

Posted byブクログ

2015/10/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても大変な話なのに、時折可笑しい。 在宅介護の詳細が、とてもよく伝わってきた。 ラスト、アメリカ在住の孫と校長先生のやり取りはしみじみと心に残った。 長いお別れをした本人も、校長先生だったし。

Posted byブクログ

2015/10/10

ブログに掲載しました。 http://boketen.seesaa.net/article/421563410.html 8つの短編からなる連作小説。 元中学校校長の東昇平がアルツハイマー性の認知症になり、徐々に妻や3人の娘たちの顔も名前も分からなくなっていき、亡くなるまでの10...

ブログに掲載しました。 http://boketen.seesaa.net/article/421563410.html 8つの短編からなる連作小説。 元中学校校長の東昇平がアルツハイマー性の認知症になり、徐々に妻や3人の娘たちの顔も名前も分からなくなっていき、亡くなるまでの10年間が描かれる。 それぞれの短編は、妻曜子や娘たち、時には孫や行きずりの少女の側から昇平を見ている視点で描かれる。 それにしても「長いお別れ」。いいタイトルだなあ。少しずつ記憶を失くして、ゆっくり遠ざかって行く。 認知症の発症から死まで、長い時間をかけて自分の生きてきた過去と訣別していく。 痴呆症を認知症と言いかえてなんか意味あるの?と思っていましたが、「長いお別れ」と定義されて、なるほど認知症の方がピッタリだと了解しました。 認知症の東昇平に、近い未来の自分に、乾杯。

Posted byブクログ

2015/10/08

認知症を患った父親を核に、その家族の日常を描いている。認知症、高齢者介護などをテーマにした小説はどうしても暗く、辛く、家族も本人も大変という重苦しいものが多い。しかしこの小説は認知症の父が中心でありながら、娘たち家族の日常、直接介護をする妻(娘たちの母親)や娘たちの介護とは別の世...

認知症を患った父親を核に、その家族の日常を描いている。認知症、高齢者介護などをテーマにした小説はどうしても暗く、辛く、家族も本人も大変という重苦しいものが多い。しかしこの小説は認知症の父が中心でありながら、娘たち家族の日常、直接介護をする妻(娘たちの母親)や娘たちの介護とは別の世界も描かれ、そこにうまく父親が絡んでくる。 ある意味、それは淡々とした日常であり、親の「老い」とは少し離れたところで客観的にしかし愛情の目を持って両親を心配する娘たちの姿が描かれている。 娘たちそれぞれの立場の違いはあれ、父や母を思うやさしさ、母親の夫に対する愛情とたくましさを感じ、心が温かくなる作品だ。

Posted byブクログ

2015/10/08

重いテーマであり、暗くなりがちな話を、視点をいろいろ変えて、趣向を凝らし、深刻すぎないようにストーリーは展開する。登場人物の心情がよく伝わってくる。 さすが中島さんと思う。 年老いた親の介護、施設探し、などのエピソードは取材も行き届いていて、リアル。

Posted byブクログ

2015/10/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

校長や図書館館長まで務めた一家の大黒柱だった昇平が アルツハイマー型認知症を患い、亡くなるまでの 一家の長い物語。 老いた妻が老いた認知症の夫の介護をしなくては いけない現実。 その娘たちも私は忙しい、私は家庭がある、 私は遠方で力になれないなどの日常に どうしても老いた父親の問題が降りかかってくる現実。 重いテーマだけれど、これは今の日本の現実であり 自分にも関わりがあることで、これから向き合わないと いけない問題なので、すごくのめり込んで読んでしまった。 介護の大変さ、介護の金銭的問題などリアルに 描かれていてすごくためになった。 物語の視点が家族それぞれにかわり、 更に他の登場人物にもかわるので、 慌ただしくもあったけれど、一人に焦点をあてて 描くよりもそれぞれの立場の言い分が よくわかってよかった。 のめりこんでのめりこんで、最後の視点は 日本ではなく外国に住む昇平の孫の崇が 祖父がなくなったと説明する場面で のめりこんだ気持ちを、ふっと遠くに飛ばされたから 余韻があって、余計にジーンとなった。 こういうテーマはよくあるけれど、すごく読みやすくて かといってすごくシリアスすぎず、 さすが中島さんだなって思った。

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2015/10/01

こういう身につまされる話は、読みたくないのだけれど、読まずにはいられないのだ。 最初の方は小説だから、のどかな感じだなと思っていたが、どんどん進行は進み、深刻になってきた。 一度発病すると治ることはなく、進行し続けるのがつらい。 でも、この昇平さんは、気丈な妻、親を気遣うだけの余...

こういう身につまされる話は、読みたくないのだけれど、読まずにはいられないのだ。 最初の方は小説だから、のどかな感じだなと思っていたが、どんどん進行は進み、深刻になってきた。 一度発病すると治ることはなく、進行し続けるのがつらい。 でも、この昇平さんは、気丈な妻、親を気遣うだけの余裕がある娘が3人もいて、彼女たちの判断や決断も適切で、幸せな部類の認知症生活だったと思う。

Posted byブクログ

2015/10/01

この人は本当に巧いなぁとうならされる。最初の姉妹の話から既に泣いたし、随所でにやりとさせられるし(お見合いの件は声出して笑わされたけど)。身につまされる話では当然あるんだけど、びびってても仕方ないし、怖がらず迎えようでも備えはしとかなな、と思う。 あと、三女の芙美ちゃんにすごくシ...

この人は本当に巧いなぁとうならされる。最初の姉妹の話から既に泣いたし、随所でにやりとさせられるし(お見合いの件は声出して笑わされたけど)。身につまされる話では当然あるんだけど、びびってても仕方ないし、怖がらず迎えようでも備えはしとかなな、と思う。 あと、三女の芙美ちゃんにすごくシンクロ。「ご不安様」とか、何とも懐かしく思い出した。幸せに過ごしていて欲しいなと思う。

Posted byブクログ

2015/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アルツハイマー型認知症を患う夫。 それに振り回される家族を描いた作品。 しかし、この夫の屈託のなさ?により 家族が本当の苦しみから救われている面があるのではないかと思わせる作品。 余韻のある終わり方がそれを感じさせるのかもしれない。 久しぶりに実家に電話したくなった。

Posted byブクログ