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エドワード・アーディゾーニ 若き日の自伝 の商品レビュー

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2021/05/24

子どものころから絵本作家になるまでの自伝。 たくさんの挿絵が、すごい。アーティゾーニは、思い出をすべて映像として記憶しているようだ。それぞれのシーンが、しっかり再現されていている。当時の服装や、学校・町の雰囲気が写真を見るようだ。

Posted byブクログ

2015/07/28

文字通り、アーディゾーニが物心ついた頃、5歳くらいからの若い日々を記憶を辿って克明に描いたイラストともに振り返る自伝。驚くのは彼の記憶力の良さで、6歳の頃に住んでいたイースト・バーゴルドの散歩道に日々草やゼラニウム、スミレやセンノウが咲いていたことを覚えていたり、小学生の時期に過...

文字通り、アーディゾーニが物心ついた頃、5歳くらいからの若い日々を記憶を辿って克明に描いたイラストともに振り返る自伝。驚くのは彼の記憶力の良さで、6歳の頃に住んでいたイースト・バーゴルドの散歩道に日々草やゼラニウム、スミレやセンノウが咲いていたことを覚えていたり、小学生の時期に過ごしたイプスウィッチの町中で目撃した夫婦喧嘩の様子、とくに肉厚な女性のむき出しの二の腕まで覚えているのです。18歳で軍隊への入隊を志望するものの入隊できず、それまで絵を描くことを慰めとしていたアーディゾーニが本格的に絵を学んで行く様子など、『チムとゆうかんなせんちょうさん』が世に出るまでの前半生は読み物としても、画集としても興味深いです。特に1900年生まれのアーディゾーニの幼少期の家の中の設えや服装など、100年前のイギリスの暮らしを垣間見ることが出来ます。なお「人生を織りなすのは「懐しさ」。アーディゾーニこそ「懐しさ」の巨匠だった。」という帯の言葉はこの5月に亡くなられた長田弘さんのものです。

Posted byブクログ