ギャングース・ファイル の商品レビュー
漫画ギャングースの原案ルポ。 ギャングースは途中からなんとなく読んでいたが、いろいろ思い出したし、補完されたことも多い。 それにしても、取材対象となった少年たちの境遇の悲惨さ。舞台となった当時から20年近く経っても変わらないどころか酷くなっている。 山本譲司さんの名前がここでも出...
漫画ギャングースの原案ルポ。 ギャングースは途中からなんとなく読んでいたが、いろいろ思い出したし、補完されたことも多い。 それにしても、取材対象となった少年たちの境遇の悲惨さ。舞台となった当時から20年近く経っても変わらないどころか酷くなっている。 山本譲司さんの名前がここでも出てきた。「累犯障害者」読まねば。 辻村深月さんの解説も良かった。
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非常に鮮烈に、ギャングのリアルを切り取っている。 こういった一般人が知り得ないノンフィクションものだと、信じられるのは文体を通した作者の人格だ。 しかるに、鈴木大介には自己顕示欲があまりないように見える。 純粋に不良少年少女が気になり、その姿を活写している。 だから、安心して俺は...
非常に鮮烈に、ギャングのリアルを切り取っている。 こういった一般人が知り得ないノンフィクションものだと、信じられるのは文体を通した作者の人格だ。 しかるに、鈴木大介には自己顕示欲があまりないように見える。 純粋に不良少年少女が気になり、その姿を活写している。 だから、安心して俺はこの中身を楽しむ。 アウトローと、そうでないわれわれ一般人はおそらく交われない。なるべくしてなったアウトローとは、共有できる価値観が極めて少ないからだ。そしてその価値観のズレは、時として暴力となって我が身を襲う。 しかし、アウトローのビジネスもまた、われわれの世界と同じアタマと度胸の世界である。逃げ場はない、楽な人生はないのだ。 ところで、文章はそううまくないが、「カラフルな人間たち」という表現は、刹那性と虚無感、暴力性を含んでいてとてもよい。
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映画などエンターテイメントでは犯罪行為に、世間に対して風穴を開けるような痛快な気分になることがある。ニュースに対してもそう感じることもある。しかし、この本でそういった犯罪行為に手を染める人たちが、本当に止むに止まれず、そこに追い込まれる形で行っており、行為がうまくいったとしても追われるような気分で過ごしている。また、そこでの勝ち組になるのは一握りでほぼみんなつらそう。 しかし手口や、行為の描写がとても面白く、活き活きと描かれていて、ワクワクする。 著者は、青少年犯罪者やその予備軍は社会的弱者であり、手を差し伸べるべき存在であると語る。この本を読んでいると確かに全くその通りだ!という気分になるのだが、最近知り合った発達障害の若者と接するのがとてもきつくて、自分にはその適性がないと悲しくなった。
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憎むべき「悪」であった犯罪者と呼ばれる少年や青年たちの裏の姿…本当の姿?を知ることができた、ある種衝撃を受けた作品。 生まれつきの悪なんて本来はいないのかもしれない。生まれた環境でその人の一生は左右される。その事実を突きつけられた気がした。 決して犯罪は許されることではないけれど...
憎むべき「悪」であった犯罪者と呼ばれる少年や青年たちの裏の姿…本当の姿?を知ることができた、ある種衝撃を受けた作品。 生まれつきの悪なんて本来はいないのかもしれない。生まれた環境でその人の一生は左右される。その事実を突きつけられた気がした。 決して犯罪は許されることではないけれど、社会問題を見る目が変わる。 読んで知って終わりにしたくはない。 登場人物たちからは、すごく、人間くささを感じた。
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親と社会に棄てられた少年が、生きるために選んだのは犯罪だった。少年院で出会った仲間と重ねる、強盗、詐欺。大金を得ても満たされない、居場所と家族を求める心。血縁も地縁もなく、犯罪者だが被害者でもある少年たちは孤独の中で何を思うのか。原案漫画も人気沸騰、少年犯罪の現実を抉り出す衝撃の...
親と社会に棄てられた少年が、生きるために選んだのは犯罪だった。少年院で出会った仲間と重ねる、強盗、詐欺。大金を得ても満たされない、居場所と家族を求める心。血縁も地縁もなく、犯罪者だが被害者でもある少年たちは孤独の中で何を思うのか。原案漫画も人気沸騰、少年犯罪の現実を抉り出す衝撃のルポ!
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