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けさくしゃ の商品レビュー

3.5

19件のお客様レビュー

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2022/09/25

けさくしゃ=戯作者=江戸の作家と 江戸の出版業界の物語。主人公は、柳亭種彦さん。江戸後期の流行作家で、ちっちゃい殿様(小普請)で実在の人物。映画「HOKUSAI」で永山映太さんが演じていた人。 北斎と仲良しだったみたいですね。挿絵も多いみたい。主人公の相棒の版元=出版社が山青屋。...

けさくしゃ=戯作者=江戸の作家と 江戸の出版業界の物語。主人公は、柳亭種彦さん。江戸後期の流行作家で、ちっちゃい殿様(小普請)で実在の人物。映画「HOKUSAI」で永山映太さんが演じていた人。 北斎と仲良しだったみたいですね。挿絵も多いみたい。主人公の相棒の版元=出版社が山青屋。こちらも実在されていたみたい。 彼らが売れる本を書いて出版しようとする当時の出版業界のしきたりや慣例などを、盛り込んだ江戸の町の読書事情。 種彦さんは、書けないとか売れないとか合作するとか、芝居に上演されてトラブルに巻き込まれたりと、畠中さんの現状の気持ちに思えるほど、江戸の出版事情は現在と似たような感じかな。

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2021/11/01

江戸の話というのに、なんと身近に感じることか。 種彦さんの人間臭さというか、偏屈さというか、登場人物皆キャラクターが立っていて、読んでいて飽きないというか、わくわくするというか。江戸の本事情の勉強にもなり、戯作(物語)にして謎を解いていくスタイルが斬新で、大変楽しんで読ませていた...

江戸の話というのに、なんと身近に感じることか。 種彦さんの人間臭さというか、偏屈さというか、登場人物皆キャラクターが立っていて、読んでいて飽きないというか、わくわくするというか。江戸の本事情の勉強にもなり、戯作(物語)にして謎を解いていくスタイルが斬新で、大変楽しんで読ませていただいた。

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2020/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

凝った構成が逆に面倒臭くて興醒め。わざわざ江戸で楽しんでるのに腰を折らなくても。あと、“かわいい妻”をやたら連呼するのとか、わざとらしく有能な中間が実は…とか、あざとすきるし、むしろ損してるかもだけど、プロット自体はまあまあ。『しゃばけ』やっててくださいって感じかな。何せキャラが良くないのよ。主人公の種彦は半端な半端者、勝子も山青堂も類型的だし。この作者なら善太と直子はもう少しうまく回せるんじゃないか? 何気に新井見枝香の解説がテンション高過ぎで面白かった。よ、新井賞!

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2020/06/13

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2013/05/post-9035.html

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2019/10/13

20191006位〜1013 実在した戯作者柳亭種彦の若き日の姿。虚実ない交ぜで、本が好きな人達がたくさん出てきて楽しかった。

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2018/09/07

書くことに取っ捕まったひとたちのお話。 山青堂に気がつかなかったのがとてもくやしいーー やまっけと人気を出したいのと、共有したいのと、書きたいものを書くの間で揺れ動くのはクリエイターのさだめだなあ 直子のままならさも、勝子のほんわかも、善太のミイラ取りがミイラになる感じもきれいに...

書くことに取っ捕まったひとたちのお話。 山青堂に気がつかなかったのがとてもくやしいーー やまっけと人気を出したいのと、共有したいのと、書きたいものを書くの間で揺れ動くのはクリエイターのさだめだなあ 直子のままならさも、勝子のほんわかも、善太のミイラ取りがミイラになる感じもきれいに畳まれててすっきりと楽しかった

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2017/10/14

柳亭種彦が戯作者として世に出るまでの話。 当時の出版事情や作家、本屋について等、知識満載です。 しかし・・・そちらに力が入り過ぎ&自分も戯作者とする 作者の想いが強すぎている感も。 それぞれの人物は面白かったけど、個性が強すぎて うまく動いていないなぁ。

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2016/04/16

いつもの畠中さん。江戸時代の出版業界のアレコレは興味深く楽しく読めましたが、話の展開は、うーん……「戯作を書きながら事件を解決する」というコンセプトに拘りすぎている気がして、読んでいて少しじれったいかも……?

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2016/03/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2016/3/12 中間の時の善太が素敵。 種彦・勝子夫婦もいい。 ほのぼのした。 ただ実在の人物を描かれると、その後どうなったんだろう…と調べてしまって、そういう人はたいてい死んでるし病気や不運に見舞われてたりして寂しい気持ちになって終わることが多い。 フィクションの枠から出てこないほうがいいのに。 あ、種彦さんイケメンやったんや。 今気付いた。 作家が語る作家の業も興味深い。

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2018/09/13

『しゃばけ』シリーズで独自の時代小説の領域を開拓した、畠中恵。 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4101461317 年1冊ペースの『しゃばけ』シリーズ以外にも作品を発表していて、”脂の乗っている”作家さんですね。 書店...

『しゃばけ』シリーズで独自の時代小説の領域を開拓した、畠中恵。 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4101461317 年1冊ペースの『しゃばけ』シリーズ以外にも作品を発表していて、”脂の乗っている”作家さんですね。 書店巡りをしていたら、これまでのシリーズ以外の作品が文庫になって平積みされていたので、読んでみることにしました。 舞台は江戸。 主人公は若い旗本。 「お殿様」と呼ばれる立場ながらも、お役目もなく、しかも侍らしからぬ腕っ節の弱さ、という設定です。 趣味人の集まり、「連」にも顔を出している主人公の家にある日、その連で顔を合わせたことがある町人がやってきます。 その用件というのが、「戯作者になりませんか」というお誘い。 さまざまな事情がからんで、戯作(小説)を書くことになった、主人公。 現実に起こった事件を、戯作の筋立てとして考えることによって読み解く。 さらに、戯作を書くことそのものによって起こる、トラブルの数々。 その騒動と謎解きが、6つの短編となって描かれています。 それぞれの短編での謎解きと合わせて、短編相互のつながりで、大きなストーリーが展開していきます。 その楽しみとともに、各話それぞれが「江戸時代の出版事情」に絡んだ話題を取り込んでいます。 日本での出版というと、明治時代以降に発達したという印象があったのですが、江戸の世にもかなりのしくみが出来上がっていたのですね。 設定が設定だけに強引さを感じる部分もありましたが、楽しみながらお江戸の雰囲気を味わえる、畠中恵らしい作品だなと感じました。 今度もこの作家さんがどのような世界を展開していくのか、ウォッチしていきたいと思います。 『えどさがし しゃばけシリーズ』畠中恵 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4101461325    .

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