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過ぎ去りし王国の城 の商品レビュー

3.5

213件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    63

  3. 3つ

    98

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    1

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2015/06/30

1枚の絵から現在の子供達を取り巻く様々な問題とファンタジーが織り成す物語。現実世界で起こっている、学校での生徒間の問題、家庭や親子間の問題は重く深刻な内容だが、全体的にファンタジーの要素が強かったのか読みやすかった。親からネグレクトを受け、行方不明になっていた少女が見つめる大人、...

1枚の絵から現在の子供達を取り巻く様々な問題とファンタジーが織り成す物語。現実世界で起こっている、学校での生徒間の問題、家庭や親子間の問題は重く深刻な内容だが、全体的にファンタジーの要素が強かったのか読みやすかった。親からネグレクトを受け、行方不明になっていた少女が見つめる大人、心の闇、描かれているお城が桃源郷でありたいことを如実に表しているものだと感じ取れる。お城の謎から現実世界に移り、伊音が自分と同じ辛い思いをしてる人を助けたいとNPOで頑張っている姿に心打たれたこと、安堵の気持ちがして良かった。

Posted byブクログ

2015/06/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

この手のものを面白いと思えなくなってしまったのは、年をとったせいだろうか。 絵の中に入り込めたらいいなと誰しも一度は思ったはず。真と珠美、影の薄い男の子といじめられている女の子と40すぎのおっさんの冒険。絵の世界に入ると現実に戻るとひどく体調を崩す。絵は人間のエネルギーを吸い取っているという。お城には少女がいて実はその少女は行方不明になっていた不幸な少女で・・・ この世界は別の世界の少女が19歳の死の直前に描いた世界だった!3人は少女を救うべく話し合うが真だけのけものにされていく。 展開は面白かったと思う。ただ、主人公たちの影がなんか薄い気がした。

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2015/06/28

かなりビターな宮部さん。ほろ苦いながらも、爽やかな読後感であった。みんな、がんばれ。それぞれがまた会う日まで。

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2015/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鉛筆画の古城、そこに触れ覗き込むことができる世界。何のために存在し、関わる者にどのような影響を及ぼすのか? 壮大に思えた世界観だったが、主要キャストも限られ、物語としてはかなり小さなものになっていった感じ。 主人公が友達になったのも世界がシフトした証なのだろうと微笑ましく感じた。 15-146

Posted byブクログ

2015/06/22

描いた絵の中に入っていくというファンタジー。 ありそうにはないけれど何かリアルな感じがする。 満たされない思いが逃避を望んでいるのかもしれない。 最後、正義をはたし、現実を変えるには自分自身が変わらなければならない事を悟ったのであろう。

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2015/06/21

久しぶりの宮部作品。表紙画を描く動画を「王様のブランチ」で見て読んでみたくなりました。 とても読みやすかったのですが、設定がどれもありがちな感じで・・・ちょっと残念。

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2015/06/20

この著者のファンタジー系は虚構が過ぎるせいか、展開が強引で無理があり、説得力に欠けるきらいがあるように思う。

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2015/06/19

真は、 ヨーロッパの古城を描いたデッサン画を拾う。 それは、不思議な絵だった。 絵に触れるとなかに入れるのだ。 「この絵のなかには、別の世界がある。」 自身がなかへ入るには美術部の珠美に協力してもらうしかない。 その世界には何があるのか。 古城の世界と、真の住む世界を繋ぐものは・...

真は、 ヨーロッパの古城を描いたデッサン画を拾う。 それは、不思議な絵だった。 絵に触れるとなかに入れるのだ。 「この絵のなかには、別の世界がある。」 自身がなかへ入るには美術部の珠美に協力してもらうしかない。 その世界には何があるのか。 古城の世界と、真の住む世界を繋ぐものは・・。 ファンタジーを読ませるだけでは終わらない。 思い通りにはいかない現実も描かれている。 さすが、宮部さん。一気に読ませる。

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2015/06/18

表紙の黒板アートもすごいが、本の内容と一体感があって引き込まれた。 ファンタジーなんだけど、現代社会が描かれていて社会派ファンタジーとでも名付けましょうか。 物語に引き込まれてあっという間に読み終わっていた。 この世界観は好きだな。語りすぎないところもイメージを膨らませることが出...

表紙の黒板アートもすごいが、本の内容と一体感があって引き込まれた。 ファンタジーなんだけど、現代社会が描かれていて社会派ファンタジーとでも名付けましょうか。 物語に引き込まれてあっという間に読み終わっていた。 この世界観は好きだな。語りすぎないところもイメージを膨らませることが出来て良いです。

Posted byブクログ

2015/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

流れるような文体で気持ち良く読ませてもらったけれど、 後半の展開が突飛すぎて、若干ひいてしまった。 これはSF的な展開でもちょっと無理があるだろう、と。 最後は少し心温まる展開にはなったけど、 主軸で語られていた主人公たちの人生というよりも、 三人称のサブストーリーの方に気持ちを寄せてしまう結末は「むむむ」だった。 余談だけどとにかく表紙がかっこいい。

Posted byブクログ