ハテナはかせのへんてこいきものずかん の商品レビュー

ザ・キャビンカンパニー(著者)

2022/08/14

世の中の「なんで？」と思うことの裏側には「へんてこいきもの」がひそんでいる！

横断歩道がしましまなのは「イトヌイ」が道路を縫ったから。
おいもを食べるとおならが出るのは「オナラッパ」の喜びの声。
蚊取り線香がぐるぐるなのは「カトリ」の古くなった舌の形だから。

図鑑なので真面目に淡々と説明されています。

7歳娘は一つ一つ「違う！そんなわけない！」とすべて否定しながら読了。
（読み手である私は「なるほどね」と全肯定して真面目に読みました）
意外とハマったようで、本を閉じたあとも不思議な生き物の話をしていました。

2020/12/20

大人はなんでも理屈や知識で考えがちで、私も見事にその罠にハマっている。
子どものように柔らかく想像力を働かせるほうが、圧倒的に楽しい。
ハッとさせられた。いかんいかん。

2018/10/06

架空の生物である「へんてこいきもの」たちを、図鑑形式で紹介していく絵本。語り手・「ハテナはかせ」によれば、「みなさんが『なんで？』と思うことの裏側には、必ずこの『へんてこいきもの』が、ひそんでいる」らしく、本書では道や川、人体や家電製品の中などに生息する26種の「へんてこいきもの」が紹介される。ポップな絵と、突飛な設定を、真面目な語り口で解説しているのが面白い。
造形も設定も特に良かったのは、「なんで、車は渋滞するの？」という疑問に対して登場する「フサギ」。「道路に虫や動物たちがいたら、道路をわたりおえるまで車をふさぐ」から渋滞が起こるのだそうで、本当にそんな理由ならいいのにとふと思ってしまう。

2015/07/30

なぜ？と思うことはある生き物のせいだという体で描かれていてそういった視点はよくあるが、これは大人でもほほうとなるようなセンスのよさで、ありがちにならず独特でじわじわとツボにはまるおもしろさ。絵とともに見ごたえがあり特に挿し絵のちょっとした絵と言葉が利いていてすばらしい。