新潮日本文学アルバム 夏目漱石 の商品レビュー
『夏目漱石 (新潮日本文学アルバム ; 2)』(新潮社) 1983.11発行 2020.7.24読了 「新潮日本文学アルバム」シリーズは、写真や書簡などの一次資料が豊富に掲載されている上、百数頁の薄い本なのでサクサク読めてしまうのが良い。年譜を眺めていただけでは了解し得ない生...
『夏目漱石 (新潮日本文学アルバム ; 2)』(新潮社) 1983.11発行 2020.7.24読了 「新潮日本文学アルバム」シリーズは、写真や書簡などの一次資料が豊富に掲載されている上、百数頁の薄い本なのでサクサク読めてしまうのが良い。年譜を眺めていただけでは了解し得ない生きた情報が満載だ。1983年刊行の品だが、翌年、千円札の肖像に夏目漱石が選ばれている。このシリーズがもし1984年から始まったとすれば、シリーズの栄えある一作目は、森鷗外ではなく夏目漱石だったかもしれない。 本文では、漱石の生涯と作品の基となった舞台やモデルについて解説しているが、なかには「虞美人草」を欠陥作と評するなど結構辛辣なコメントも載っている。言われてみれば、阿刀田高氏も『漱石を知っていますか』で「虞美人草」を酷評しており、当時から文壇での評価は低かったのかもしれない。夏目漱石だから全て面白いと思う必要はないんだなと変な勇気をもらった。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001652722
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このシリーズはコンパクトに 写真資料がたくさん見られて便利。 『硝子戸の中』に 雑誌社に頼まれて嫌々「作り笑い」の 写真を撮ったという話が載っていて どんなものか確かめてみたくなったのです。 うん、画像荒いけれど たしかにちょっと笑っているよう。
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いじめられた藤村操が華厳の滝で自死したことや、英国2年留学中、下宿に立て籠って英文学書を読んでいたことなど、文壇での地位は別にして、いい印象を持っていません。「新潮日本文学アルバム №2 夏目漱石」、1983.11発行。著書は沢山知ってますが、読んだ本は「坊ちゃん」「草枕」「夢十夜」くらいでしょうか。一高、東京帝大卒と頭脳明晰で、鈴木三重吉、芥川龍之介、寺田寅彦など多くの門下生を排出したようですが。1916(T5)12.9、49歳で早逝、神経衰弱、リューマチ、糖尿病、胃潰瘍などで御苦労されたようです。 2年間の英国留学、下宿に籠って英文学書を読みふけっていたと。なんのための留学なのか、私には不可解です。晩年は神経衰弱などの病気で苦労されたとか。49歳で没、早逝です。文人で49歳で亡くなったのは、漱石の他に伊藤佐千夫、横光利一、堀辰雄。 「新潮日本文学アルバム№2 夏目漱石」、1983.11発行。
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毎度お世話になっております、新潮日本文学アルバム。先生や先生の周囲の人々のお写真がこれでもかこれでもかとばかりに掲載されています。お勧めは熊本時代の先生のお昼寝写真。
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