1,800円以上の注文で送料無料

納得させる話力 の商品レビュー

3.3

12件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/06/16

 いやはや、なかなか評価に困る一冊である。この本を読んでの感想を端的に言えば「やはり」か「厄介な御仁だ」と言ったあたりだろうか。  とにかく、芸人・土田晃之が百パーセント詰まったお悩み相談である。平然と質問者に「もしそう思えないんだったら、もう死んだ方がいいと思います」(203P...

 いやはや、なかなか評価に困る一冊である。この本を読んでの感想を端的に言えば「やはり」か「厄介な御仁だ」と言ったあたりだろうか。  とにかく、芸人・土田晃之が百パーセント詰まったお悩み相談である。平然と質問者に「もしそう思えないんだったら、もう死んだ方がいいと思います」(203P)などと書いているのだから、本当に恐ろしいものだ。  内容面で言えば、以前からネットなどで批判があった彼の知ったかぶりについて、ドストレートに書いているところが印象的だろうか。  むしろ、どうやって自分が物を知っているように見せるか、という技術についてはかなり細かく書いていて、そういう戦略でテレビを生き抜いてきた彼のたくましさは本当に凄いとしか言えない。  そうした手法に対して、もちろん嫌だ、嫌いだという評価軸も存在するに違いない。  だが、彼はそうした評価を一切気にしていない。それは本書を読めばサルでもわかるだろう。この「嫌われるかも」という不安がないというのは大きい。この評価軸がないという一事で、彼はその特異な立ち位置を実現していると言っても過言ではないだろう。  濃密なエピソードなどには期待できないが(すでにテレビなどで語られているものがほとんどだ)、彼の思考に浸ることができる、ちょっと面白い本である。  とても常人には真似できないが、一つのポリシーとしては非常に興味深いものだった。  蛭子さんの本(「ひとりぼっちを笑うな」のこと)といい、昨今はこうした「他人を気にする必要はない」系の本が求められている傾向があるのかもしれない。  それはさておき、評価は星四つとしておく。質問に対する答えとして機能しているかや、彼の意見そのものへの賛否はあるだろうが、内容そのものは興味深い。特に巻末の実践例などは面白い企画だった。

Posted byブクログ

2015/03/30

その「話力」のため、 本自体もすごく読みやすい。 ただテーマは話力というスキルの面もさることながら、 周りに流されずに貫く姿勢を感じた一冊。 相談に対してエピソードを交えながら答えているが、 「こうすべき」と強い言い方で押すのではなく、 「自分ならこうする」という答え方が印象...

その「話力」のため、 本自体もすごく読みやすい。 ただテーマは話力というスキルの面もさることながら、 周りに流されずに貫く姿勢を感じた一冊。 相談に対してエピソードを交えながら答えているが、 「こうすべき」と強い言い方で押すのではなく、 「自分ならこうする」という答え方が印象的。

Posted byブクログ