句集 笑う漱石 の商品レビュー
2600あまり詠んだ夏目漱石の俳句の中から、著者の南伸坊氏が28句を選び、それに絵をつけた『俳句絵本』。漱石が英国留学前の無名時代の俳句だそうで、"下ネタ"のような作品もある。 2句目の「菜の花の中に~~」や 13句目「乗りながら馬の~~」というもの。 (気に...
2600あまり詠んだ夏目漱石の俳句の中から、著者の南伸坊氏が28句を選び、それに絵をつけた『俳句絵本』。漱石が英国留学前の無名時代の俳句だそうで、"下ネタ"のような作品もある。 2句目の「菜の花の中に~~」や 13句目「乗りながら馬の~~」というもの。 (気になる方は本書か岩波文庫「漱石俳句集」坪内稔典 著 を参照して下さい) 一番良いと思ったのは 27句目 「天と地の打ち解(とけ)けりな初霞」 南氏のやわらかい絵と相まってホッコリする。
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漱石の俳句から 伸坊さんが選んだものに かわいい絵をそえてくれた本。 漱石の俳句、なんか好き。 こんな微笑ましいの詠んでたんだね。 それにしても、私は 本筋の小説を後回しにして 脇道な漱石ばかり追いかけてるな。 某は 案山子にて候 雀どの
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「笑う子規」があれば、当然「笑う漱石」も必要なわけで、まあ、どっちが先かはしりませんが。漱石の俳句の面白がり方としては、出色。こっちも文庫であるのかな? https://www.freeml.com/bl/12798349/811501/
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漱石の俳句を南伸坊さんが選んで、絵をつけた本です。 漱石さんの俳句はしみじみいいですねぇ〜 とぼけたのも、ステキなのも、全部いい。 気に入った句をひとつ。 端然と恋をしてゐる雛(ひいな)かな 伸坊さんの絵も絶妙!
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- ネタバレ
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漱石さんの俳句に南伸坊さんが絵をつけた「絵本」です。 ちょっと皮肉屋でおちゃめさんな漱石さんの俳句がかわいい♪伸坊さんの絵もかわいらしい♪ホッと和む1冊。
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これは良かった。南伸坊さんが、自分の気に入った漱石の俳句に絵をつけたもの。句も絵もとても楽しめるものだった。 漱石が俳句をたくさん作っていたのは知っていたが、そんなに興味はなかった。短歌と違って、俳句ってどうも敷居が高い。枯れたジイサンか、そういう境地がお好きな方が作るものって...
これは良かった。南伸坊さんが、自分の気に入った漱石の俳句に絵をつけたもの。句も絵もとても楽しめるものだった。 漱石が俳句をたくさん作っていたのは知っていたが、そんなに興味はなかった。短歌と違って、俳句ってどうも敷居が高い。枯れたジイサンか、そういう境地がお好きな方が作るものっていうイメージ(これ、偏見だなあ)がある。ところが、ここにあげられている漱石の俳句は、どれもこれも実にいい。そこはかとないおかしみがにじんでくるようで、面白いじゃないか、俳句!という気持ちになった。 伸坊さんの絵もいいなあ。ゆったりした気分が流れている。特に好きだと思うのをいくつか。 「端然と恋をしてゐる雛かな」 「菫ほどな小さき人に生まれたし」 「名月や無筆なれども酒は呑む」 「一つすうと座敷を抜ける蛍かな」
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