人工知能は人間を超えるか の商品レビュー
2025年、圧倒的に、世界中でAIブームが起きている今、2015年の本を読む。 読みながら、今のAI技術や世の中の動向に思いを馳せながら、本書に書かれている未来予想と答え合わせができる。悪くない。 「特徴表現の獲得」の壁を超えた=ブレークスルーが起きた今、超加速度的にAI技術が...
2025年、圧倒的に、世界中でAIブームが起きている今、2015年の本を読む。 読みながら、今のAI技術や世の中の動向に思いを馳せながら、本書に書かれている未来予想と答え合わせができる。悪くない。 「特徴表現の獲得」の壁を超えた=ブレークスルーが起きた今、超加速度的にAI技術が進歩している実感が湧く。本書を読む前は「すごー、やばー」としか捉えられていなかった今のこの世の中の技術、トレンド変化の背景を、本書の解説をもって認識することができた。 松尾先生の全体を数学や法則で捉える感覚、事象を分解したりメタ認知したりする視座、興味の深さ、尊敬する。 この人は若い頃から人工知能の魅力に取り憑かれ、考え続け、日本の遅れに警鐘を鳴らし続け、今、世界の第一人者になっているんだな。なるべくしてなった人だ。
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二〇一五年の本。少し古いが、人工知能の歴史や仕組み、それに“ディープラーニング”がどうすごいのかまで、わかりやすく書いてあるということで、人工知能についてとりあえず素人がまず知りたいならということでおすすめされて読んだ。 人工知能はすごいだの怖いだの、煽られたり批判されたりを...
二〇一五年の本。少し古いが、人工知能の歴史や仕組み、それに“ディープラーニング”がどうすごいのかまで、わかりやすく書いてあるということで、人工知能についてとりあえず素人がまず知りたいならということでおすすめされて読んだ。 人工知能はすごいだの怖いだの、煽られたり批判されたりをされてきた側である、人工知能研究の当事者の学者さんの書いたものだからこそ、わかりやすく誠実に語ろうとしているのが伝わったし、実際わかりやすかった。 ディープラーニングすごい、という話がメインテーマだが、それ以外で面白かったのは「強いAIと、弱いAI」の話。 人間と同じやり方で思考することができるとするのが「強いAI」で、「弱いAI」は、同じように思考しているように見えるとしても実はやり方が違う、というような話だったか。それは、飛行機ができたとき、羽ばたかないでエンジンで揚力を生み出すことにしたのと似ているのだそうだ。人工知能研究者たちが“本質でないところにこだわらない”で前に進もうとしてきた努力だとも言える。 「弱いAI」だからといって、“思考ではない”とは言えないのではないか。人間の定義する“思考”に当てはまらなくても、彼ら(?)なりの“思考”や“感情”や“意志”だと捉えても間違いではないのではないか。と思った。
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AIの第一人者、松尾先生の著作。もう10年以上前の本だが、”人口知能の60年に及ぶ研究でいくつもの難問にぶつかってきたが、それらは特徴表現の獲得、という問題に集約できる"等、示唆に富んでいる。また松尾先生がこうした分野に興味を持つきっかけとして、高校時代に”自分とは何か...
AIの第一人者、松尾先生の著作。もう10年以上前の本だが、”人口知能の60年に及ぶ研究でいくつもの難問にぶつかってきたが、それらは特徴表現の獲得、という問題に集約できる"等、示唆に富んでいる。また松尾先生がこうした分野に興味を持つきっかけとして、高校時代に”自分とは何かを考え眠れない夜を過ごすうちに、認知に興味をもった”とのことで、哲学書も読んでいたとのこと。テクノロジーの最先端をいく方の原点がこうした哲学であることが興味深い。
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10年前の本なので、チャットGPTや生成系AIは出てきませんが、過去のAIブームからディープラーニング登場までの流れを読み物として楽しく勉強することができました。
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率直に学びが大きい本であった。 ディープラーニングによる特徴表現学習がきっかけとなって、今利用している人工知能の大きな進歩がある、といった話が興味深かった。なるほどとなった。現在多くの人が利用しているchatGPT等の生成AIも根本的なロジックは本書の内容が元になっているわけで、仕組みがわかって面白い。 長期的に代替される仕事、については自身も同じことを考えている。決断をして責任を取るということと、人と関わる、という2種が今後重要になって行くと思う。 本書の発行から10年が経ったが、ソフト面は生成AI等、本書の時点より大きく進歩している一方、ハード面の進化が追いついていないと感じた。測定機器の需要とかが今後伸びるのかなーとか思った。 本書で警鐘を鳴らしている、データを持っている組織ほど有利という状況に、現在なってしまった。。
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2015年の書籍だが、AIに関するこれまでの潮流がわかりやすく整理されている。 技術的な内容の難しさはあるが、現在のAI技術へのつながりを理解するうえで役に立つ1冊
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強いAI、弱いAIについて学ぶことができたし、AIの歴史についても知ることができた。概要的に知りたい方にはおすすめ!
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P40 「チューリングマシン」 計算可能なことは、すべてのコンピュータで実現できるという概念 P62 第1次AIブーム 推論・探索の時代 第2次AIブーム 知識の時代 第3次AIブーム 機械学習と特徴量学習 P64
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いま、日本で人工知能業界を牽引し、多くの人材を輩出している(←これ大切。人を育てまくっている)松尾豊先生の約10年前の著書。 この本に書いてあることは、ふたつ。 人工知能技術の仕組みや魅力の紹介と、これからの予測である。 前者は今も通じる基礎的な教養で、読んでよかった。続く後者...
いま、日本で人工知能業界を牽引し、多くの人材を輩出している(←これ大切。人を育てまくっている)松尾豊先生の約10年前の著書。 この本に書いてあることは、ふたつ。 人工知能技術の仕組みや魅力の紹介と、これからの予測である。 前者は今も通じる基礎的な教養で、読んでよかった。続く後者が、今の時点から読むと興味深い。 ChatGPTが世界に波及したいま、松尾先生の予測が外れているのである。つまり、ホワイトカラーの支援から人工知能の普及が始まっているのだ。 一方で、ここで書かれた問題提起とその予測について今も地続きなものがある。技術普及に伴う人権問題、倫理問題はたしかにそう簡単に収まっていない。 松尾先生は、手を動かして、見通そうとしている。その姿勢はいまももちろん続いていて、その研究者としての胆力が、本書を約2ヶ月で書き上げてしまったのだろう。 この本は知識と情熱が詰まった、人工知能をめぐる書籍の日本におけるひとつの古典といえる。
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作者が言いたかったのはこのようなことだと感じた。「人工知能が人類を征服する心配をする必要は無い。人工知能が本当の意味で人間のようになるのはまだまだ遠い先の話だからだ。それよりも過度の軍事目的利用、市場の占有などの方が日本の未来にとって脅威だ。まだまだ発展途上の人工知能の進展を応援するいち研究者として、読者にも人工知能に興味を持って使ってみることをお勧めする。人工知能がもたらす未来はバラ色でも逆に暗黒でもない。少しずつ人間の世界に浸透していき、なくなったり、生まれたりする職業が出てくるだろう。自分事としてこの世界をどんな社会にしていきたいのか、自分は何ができるのか考えながら人工知能を使ってみて欲しい。」
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