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NASA式 最強組織の法則 の商品レビュー

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2015/06/07

X-15からアポロ・ISS、またマリナーからキュリオシティまで、NASAの成し遂げてきた業績をビジネス書的な観点からまとめた一冊。各業績に一章を割いて、章の冒頭に「ミッション」をまとめ、本文中にはミッション中に生じた「課題」をNASAやメーカーがどのように対応したかといった「解決...

X-15からアポロ・ISS、またマリナーからキュリオシティまで、NASAの成し遂げてきた業績をビジネス書的な観点からまとめた一冊。各業績に一章を割いて、章の冒頭に「ミッション」をまとめ、本文中にはミッション中に生じた「課題」をNASAやメーカーがどのように対応したかといった「解決法」を並べ、章末には得られた「イノベーション」を整理する、といった構成で一貫している。組織論本故にややNASAの業績を持ち上げ過ぎかなと思うところ(邦訳書名の「最強組織」とあるところとか)や、イノベーションのまとめに牽強付会なところもあったりするが、最新の民間宇宙開発の動向なども取り入れて、アメリカの宇宙開発の道筋とビジネス的なイノベーションのカタログとしているのがこれまでになくおもしろい。そうでありながら、本書の最後にまとめられた「教訓」は「大胆であれ、果敢であれ、情熱的であれ」と熱を持って締めるあたりが、また単なるビジネス書にならない魅力がある。また本書には「日本語版によせて」として、日本についても触れられている。『日本のイノベーションの根幹をなすのは、必ずしも技術力だけではない。(中略)日本人の持つ「美意識」である』それがどのようなものかは本書で確認されたい。

Posted byブクログ