ゼロの迎撃 の商品レビュー
北朝鮮軍の精鋭部隊が東京にテロを仕掛ける話。 攻撃を受けた初期に描かれている、前例のない事態に対応できない日本政府、権利ばかりを主張して世の中を混乱に陥れるだけの厚顔無恥なマスコミなど、実際にテロが発生したら起こりそうなリアルさが怖い。 おまけに自分が住んでいるエリアに近いだけに...
北朝鮮軍の精鋭部隊が東京にテロを仕掛ける話。 攻撃を受けた初期に描かれている、前例のない事態に対応できない日本政府、権利ばかりを主張して世の中を混乱に陥れるだけの厚顔無恥なマスコミなど、実際にテロが発生したら起こりそうなリアルさが怖い。 おまけに自分が住んでいるエリアに近いだけに、状況が想像できるもの尚更怖かった。 緊迫感があって面白い作品だったけど、格好いい隊員か殉職しすぎだと思う。
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設定というか、展開がぶっ飛んでいたので、途中から少し白けた部分があるが、真下をはじめとする自衛隊の戦闘と首相の演説は熱かった。 しかし、有事の際でも、法律上自衛隊や警察の身動きのとれなさにはちょっとびっくり。実際にこんなことは起こってほしくないが、何あったときに動けないのでは困るのでは。違憲、合憲はさておき、持っていても使えないなら意味がないだろうに。
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安生正氏の「ゼロ」シリーズ2作目やっと読了。 東京を部隊にテロが多発し、それに対応する自衛隊・警察・政府内の混乱とテロ組織(首謀の実態は某国)の激しい攻防が凄まじい。 平和ボケといわれる日本。今まさに東京、日本国内でテロが起きたらいくら法制度を整備しても、解釈論で直ぐに対応できるのか?!こうした事態にどう対処するかの問題提起の1冊かな。
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梅雨末期の集中豪雨の東京を謎のテロ組織が攻撃。警察に多数の死傷者、首相が自衛隊出勤を決断。内政問題か。安保条約による協力対象に該当するのか。 日本・東京の国防・安全保障シミュレーションとしても興味深く読めました。お話的ハッピーエンドにひとまず安心でした。
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怖かったです。怖かったけど先が気になって一気読みしました。読みごたえがあります。東京とその周辺で次々と起こるテロ、追い詰められる政府や自衛隊、そしてどのような結末を迎えるのか。一人ひとりが強くて、でも弱くて、格好良いです。インディペンデンス・デイを彷彿とさせる隊員達に向けた首相の...
怖かったです。怖かったけど先が気になって一気読みしました。読みごたえがあります。東京とその周辺で次々と起こるテロ、追い詰められる政府や自衛隊、そしてどのような結末を迎えるのか。一人ひとりが強くて、でも弱くて、格好良いです。インディペンデンス・デイを彷彿とさせる隊員達に向けた首相のスピーチ、そして384ページ1行目の真下三佐の言葉は強く印象に残っています。
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東京を謎のテロ組織が襲います。 自衛隊統合情報部所属の情報官真下は、テロ組織を突き止めるため奔走します。 東京の弱点、日本の弱点を狙ったテロ行為に翻弄される日本首脳。 他国の侵略と断定できなければ、自衛隊の治安出動はできません。 日本の防衛の脆弱さ、意思決定の遅さが浮き彫りにない...
東京を謎のテロ組織が襲います。 自衛隊統合情報部所属の情報官真下は、テロ組織を突き止めるため奔走します。 東京の弱点、日本の弱点を狙ったテロ行為に翻弄される日本首脳。 他国の侵略と断定できなければ、自衛隊の治安出動はできません。 日本の防衛の脆弱さ、意思決定の遅さが浮き彫りにないます。 息もつかせぬサスペンスです。 感動もあり、とにかく読み応えがあります。
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安生正の2冊目。 解説者が記した「圧倒的なリーダビリティ」の一言に、納得。 同様に、「カセ」の効き具合もばっちり。 そして、身に染み入り過ぎて痛いくらいのリアリティ。起きている事件はとうてい現実味など沸きようもない程のスケールで、まあ、フィクション中のフィクションである。 しかし、中国の陰謀であったり北の思惑であったり等は、あり得てもおかしくないと感じられる。 そして何より、有事の際の政府の動き・・・、法に縛られて即断で動けずに緊急時には後手に後手にと回らざるを得ない自衛隊。 法令遵守に拘って現場の足を引く審議官。 取材の自由と報道の自由をたてに動いて招いた結果を政府の怠慢だと罵る、マスコミの理不尽。 凄惨で目を背けたくなるのに目が離せなくなる戦闘描写。 ★4つ、8ポイント半。 2017.03.17.古。 ※首相の決断と演説、震えるほどに格好良い。漫画、映画、小説を通してこれ程までに首相の決断を逞しく描いた作品は、珍しいのでは? 少なくとも同著者による「生存者ゼロ」で描かれた政府であったなら、この危機は乗り越えられなかっただろう。 …………と…………3・11の事態を思い返せば、現実の日本政府、現実の首相だったなら・・と考えさせられてしまう。
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調査や研究と独自の発想から壮大に組み立てているところはすごい。 ただ、法律解釈がくどくわかり辛い。 会議での登場人物も多く役割もわかり辛い。 さらに、登場地名もイメージできず頭に画が浮かばない… すごいんだろうが、のめり込めなかった作品。
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もんのすごいハードなボイルド(^ ^; ありえへん数の人が死ぬし、その描写がまた リアルでぐろで、食事中には読まない方がいい(^ ^; ...が、小説としてはものすごいリーダビリティ。 緻密な設定で「今そこにある危機」を浮き彫りにし、 他人事では無いリアルな恐怖が襲いかかってく...
もんのすごいハードなボイルド(^ ^; ありえへん数の人が死ぬし、その描写がまた リアルでぐろで、食事中には読まない方がいい(^ ^; ...が、小説としてはものすごいリーダビリティ。 緻密な設定で「今そこにある危機」を浮き彫りにし、 他人事では無いリアルな恐怖が襲いかかってくる(^ ^; いざこうなったら、日本は、東京はこんなに脆いのか、 たったこれだけの人数で、こんなに短時間に 「手も足も出ない」状況にされてしまうのか....と、 かなり絶望的な気持ちにさせられる。 闘う男達の活躍で、一応最悪の事態は免れるが、 今回の騒ぎすら実はもっと「大きな悪意」の 第一波に過ぎないのでは、という余韻を残すラストは、 続編を期待して良いのだろうか(^ ^ 主人公が敵の「元締め」と対峙するシーンのみ、 尻切れトンボ感を感じたが、全体的には ぐいぐい引き込まれる、読みでのある作品でした。
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自衛隊統合情報部所属の情報官,真下VS東京壊滅をねらう訓練された某国のテロ組織の隊長ハン。猛烈な台風が吹き荒れる夜,東京を舞台に二人が激突する。緊迫のクライシスストーリーと人間ドラマは流石だが3作の「激震」を読んでからのシリーズ2作なのでやや完成度が劣る感あり,若干のほころびも感...
自衛隊統合情報部所属の情報官,真下VS東京壊滅をねらう訓練された某国のテロ組織の隊長ハン。猛烈な台風が吹き荒れる夜,東京を舞台に二人が激突する。緊迫のクライシスストーリーと人間ドラマは流石だが3作の「激震」を読んでからのシリーズ2作なのでやや完成度が劣る感あり,若干のほころびも感じる。それにしても人が死ぬシリーズだなあ。
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