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豊臣秀長 全一冊 の商品レビュー

3.7

10件のお客様レビュー

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2024/03/01

主に内政面で豊臣家を支えた秀吉の弟の生涯を経営的視点から読み解いた変わったタイプの歴史小説。文献が少ない(少ないからこそ優れている)ために想像の部分が多くはなっているが、石高からみるに有能なのは確実だったのだろう。戦国武将らしからぬ出世の欲がなかったのが珍しい。変わり者で敵も多か...

主に内政面で豊臣家を支えた秀吉の弟の生涯を経営的視点から読み解いた変わったタイプの歴史小説。文献が少ない(少ないからこそ優れている)ために想像の部分が多くはなっているが、石高からみるに有能なのは確実だったのだろう。戦国武将らしからぬ出世の欲がなかったのが珍しい。変わり者で敵も多かった秀吉のために人と人との折衝を上手く行っていたのがよく分かる内容であった。若干のびいきがあるように思えたがそこはまあ好みということで。個人的には織田家の中でも目立たない存在ながら好きな丹羽長秀がピックアップされていたのがうれしい

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2023/12/24

あらためた再読して感じる名著。No.2として自ら影の存在であることを選んだ天下人の弟の生涯。 随分昔に読んだ本を「どうする家康」を見ながら再読。生没年不詳、豊臣秀吉の弟、補佐役として稀代のサクセスストーリーを支えた存在。 作家というより官僚、経済評論家としての堺屋太一の視点が...

あらためた再読して感じる名著。No.2として自ら影の存在であることを選んだ天下人の弟の生涯。 随分昔に読んだ本を「どうする家康」を見ながら再読。生没年不詳、豊臣秀吉の弟、補佐役として稀代のサクセスストーリーを支えた存在。 作家というより官僚、経済評論家としての堺屋太一の視点があるからこその作品。史実に筆者の視点を加えたオリジナルストーリー。

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2022/08/14

かなり前に読んだものの、控えめながらも、補佐役として、兄一代で築いた豊臣家のブレーンとして生涯徹した主人公の姿が目に浮かぶような小説でした。成功者には優秀な補佐あり、また、補佐役とはかくありなんという姿が描かれており、主人公のファンになりました。手元に置いてある1冊です。

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2022/07/23

一流の補佐役小一郎。単に家臣、郎党の少ない羽柴家いや木下家で兄の庇護により功を遂げた人物かと思いきや、秀吉の成功を支えた第一人者と思わせてくれる1冊でした。着眼点含めて素晴らしい。いずれのエピソードもさもありなんというものばかり!

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2022/03/01

筆者本人が出過ぎて、それも俺は他が注目しないことも全て知っているという謎の満足感が鼻についてすぐに断念。名補佐役の話で興味深いのに、書名に反する自己中さが残念。

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2022/01/27

補佐役の生涯はとても興味深い。秀長亡き後、秀吉の変貌ぶりをみると、いかに補佐役が大切か、あらためて思う。 まったく目立たない、人が嫌がる仕事ばかりを黙ってやる。かと言って、人を妬んだりをしない。自分のやるべきことをしっかりと守る。華やかしい実績を残す人や企業の裏には必ずこんな人...

補佐役の生涯はとても興味深い。秀長亡き後、秀吉の変貌ぶりをみると、いかに補佐役が大切か、あらためて思う。 まったく目立たない、人が嫌がる仕事ばかりを黙ってやる。かと言って、人を妬んだりをしない。自分のやるべきことをしっかりと守る。華やかしい実績を残す人や企業の裏には必ずこんな人が存在する。 本書は秀長以外に秀吉、信長などの生き様もよく描かれており、とても長い小説だが、歴史に興味がある私は十分に満足できる内容である。

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2021/07/02

豊臣秀吉の実弟にして補佐役を務めた豊臣秀長の人生を描いた歴史小説。とても面白かった。小説の書き手としての素晴らしさもさることながら、著者の歴史に対する丁寧な理解と豊臣秀長への愛着が伝わる的確な思考に触れ、「この人は日本史、豊臣秀長が本当に大好きなんだな」と思い、好印象を覚えた。 ...

豊臣秀吉の実弟にして補佐役を務めた豊臣秀長の人生を描いた歴史小説。とても面白かった。小説の書き手としての素晴らしさもさることながら、著者の歴史に対する丁寧な理解と豊臣秀長への愛着が伝わる的確な思考に触れ、「この人は日本史、豊臣秀長が本当に大好きなんだな」と思い、好印象を覚えた。 そして、豊臣秀長。数ある文献の中でも、その名が記されているものは少ないそう。それでも、その貴重な記載から浮かび上がる補佐役としての優秀さ、兄を支える影の存在に徹底し、面倒で厄介な仕事を粛々とこなす肝と力量。輝かしい実績を持つ人の裏には、いつもこういった人がいるんだろうなと、妙に納得してしまった。 好きな戦国武将(?)リストに、豊臣秀長の存在がしっかり刻み込まれました。

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2019/06/08

豊臣秀吉の弟で、たぐいまれな補佐役だった豊臣秀長に光を当てた作品。分冊文庫もあるけど1冊版を買ったら760ページ以上で片手で持って読むのもしんどい(笑)、ポケットにも入らない(笑)。長くて重い本だったけど面白かった(^^ 大河ドラマ「秀吉」の原作にもなっているだけに読んでいても...

豊臣秀吉の弟で、たぐいまれな補佐役だった豊臣秀長に光を当てた作品。分冊文庫もあるけど1冊版を買ったら760ページ以上で片手で持って読むのもしんどい(笑)、ポケットにも入らない(笑)。長くて重い本だったけど面白かった(^^ 大河ドラマ「秀吉」の原作にもなっているだけに読んでいても登場人物が竹中直人だったり、高嶋政伸に見えてきます。 強力なリーダーや指導者に優秀な補佐役。軍師より参謀に近いと言えますが、この物語での秀長の立ち位置は参謀よりやはり補佐役が似合っている感じです。 じゃ、完全に補佐役かと言うと、むしろ最近のリーダーシップのひとつとして挙げられるようになった「サーバントリーダーシップ」(リーダーはまず相手に奉仕し、その後相手を導くものである)の素養があったと言えるでしょう。「支配的なリーダー」ではなく「支援的なリーダー」と言う事で、この男がいたから秀吉は天下を取れたと言うテーマに則った作品です。 とは言え、この時代のことですから織田信長の天才ぶりにもことあるごとに触れています。ある意味、もっとも支配的なリーダーの見本のような織田信長と、その家臣(秀吉)の家臣である支援型リーダーの典型である秀長を対比させることで、より秀長のサーバントリーダーぶりが際立っている演出かもしれません。 大河ドラマ「秀吉」をまた見てみたくなる1冊。

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2018/12/16

思い切ってもう少し想像的なエピソードを入れてフィクション寄りにしてもよかったのでは。 ほとんど信長の史実紹介のようになってしまって残念。

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2016/11/22

800ページ近いので、文庫カバーがきつきつだった。 ボリュームに負けない内容で、読み応えアリ。秀吉の弟がこんなに凄かったとは。

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