ピジョンの誘惑 の商品レビュー
計算しない数学の根上生也による鳩の巣原理のアンソロジー。理解できない扉もいくつかあったが、楽しく読めた。鳩の巣原理は奥深い。
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visionではなくpigeon(鳩)。「鳩の巣原理」によって導きうる70個の事実・定理を,平易なものから順に掲げてそれを解説するだけという素晴らしい本。鳩の巣原理とは,1番目の「鳩が10羽いるのに,巣が9個しかないならば,どこかの巣には2羽の鳩が入ることになる」の一般化のことで...
visionではなくpigeon(鳩)。「鳩の巣原理」によって導きうる70個の事実・定理を,平易なものから順に掲げてそれを解説するだけという素晴らしい本。鳩の巣原理とは,1番目の「鳩が10羽いるのに,巣が9個しかないならば,どこかの巣には2羽の鳩が入ることになる」の一般化のことで,この原理によってたとえば34番目の「6人以上の人が集まると,互いに知り合いの3人か,見ず知らずの3人がいる」,48番目の「20以下の正の整数からどのように11個を選んでも,その一方がもう一方を割り切るような2つの数が含まれている」といった事実を証明できる。最後は専門的な離散数学で極めて難しい。計算ではなく,言葉を用いて論理的に考えることの訓練。
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「鳩の巣原理」出だしのハードルは低いが、加速度的に増す難易度にあっという間に脳は飽和状態。終盤は呆然としながらページをめくる。だが、こういう本も良い。
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