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駅物語 の商品レビュー

3.2

66件のお客様レビュー

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2020/06/07

「わたし、定時で帰ります。」の著者が描く駅を舞台としたお仕事小説。 駅での出会いを描いた作品かと思いきや、若菜直と言う女性の駅員の成長の物語。 東京駅に配属になった若菜直は、1年前に東京駅で倒れた時に助けてくれた5人の人を探す為に、内定の決まっていた大手企業から東本鉄への入社を決...

「わたし、定時で帰ります。」の著者が描く駅を舞台としたお仕事小説。 駅での出会いを描いた作品かと思いきや、若菜直と言う女性の駅員の成長の物語。 東京駅に配属になった若菜直は、1年前に東京駅で倒れた時に助けてくれた5人の人を探す為に、内定の決まっていた大手企業から東本鉄への入社を決めた。 最初は駅員の仕事にそれほど興味のなかった直だったが、鉄オタを隠して駅員になった同期の犬塚、見た目は派手だけど、実は努力家の同い年の由香子、ぶっきらぼうで少し乱暴な先輩・藤原たちと接するうちに、駅員としての自覚が生まれて来る。 後半の駅員の人格を無視したSNSへの誹謗中傷などに傷つく様子などは、ここ数週間話題になっている自殺した女性へのSNSへの書き込みを思い浮かべずにはいられなかった。 確かに毎日駅を利用していても、駅員さんの人格などを意識したことなど、今まで一度もないかもしれない。 1人1人の駅員さんの努力で、日本の、特に首都圏の緻密なダイヤでの運行が守られていることを考えさせられた一冊。

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2020/02/09

駅での乗客と駅員のふれあいと悩みが交差するお話 優等生の主人公が弟のことで後悔をかかえる反面、お世話になった人に恩返しをしようと頑張ります みんな誰かしら支え合っていることがわかります

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2020/02/11
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栞ひもがついてなかったので。 もらった栞大活躍で。 それで、想い出の本にも。 思いがけないところで泣いてしまった。 奇跡… ニックネームについていけなかった。 作者 かえるこさんなんだぁ。

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2019/12/15

弟の死を経て、鉄道勤務を志した直。駅という特殊な勤務場所で出会う数えきれないたくさんの出会いと経験に感化されて自分自身を成長させていく。 粘り強くトライするということ、自分の哲学で仕事をしている直はかっこいいと思った。

Posted byブクログ

2019/12/12

思ったより面白かったです。 駅員の見方が変わりました。 でも、鉄道ファンにはなろうと思わないですね。

Posted byブクログ

2019/11/21
  • ネタバレ

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 東京駅の駅員になった女性が、駅員になりたい夢を持ちながら亡くなった弟の気持ちを理解しようと、日々様々な業務トラブルに見舞われながらも、1年前に自分を助けてくれた5人を探し出し、日々成長していく話。  探していた5人が、普通というよりむしろ心の闇や複雑な事情を抱えている人たちだったのが意外だった。それが、弟の死や、仕事・駅に対する複雑な想いを自分なりに乗り越えていくきっかけになっているのだろうけど、あまりに個性とエピソードがインパクトありすぎて、ちょっと再会できた後の充足感・爽快感が削がれてしまった。先輩駅員や同期、上司も個性が強い。実際にこんな駅員ばかりだったら職場環境、大変だろうなと勝手に想像した。  ただ、日本の電車が世界一正確で安全だと評価されるのは、鉄道技術だけではなく、駅員の皆さんの地道な努力あってだと実感。駅員も職業の一つといえばそれまでだけど、人身事故の後処理をする駅員の気持ちを察すると、電車が遅れる、なんて安易に鉄道会社に怒りの矛先を向けるのは間違っているなと思う。駅員や乗務員という仕事に少し関心を持つきっかけになった1冊だった。

Posted byブクログ

2019/11/12

タイトルに惹かれて購入。 東京駅を舞台にした女性駅員の物語です。客とのトラブル、人身事故、案内など普段駅で目にする駅員の裏側を描いています。 朱野さんは、「今日、定時で帰ります」「海に降る」など、働く女性を主人公にしている物語が印象的です。本作品でも女性が主人公で一見、駅に駅員に...

タイトルに惹かれて購入。 東京駅を舞台にした女性駅員の物語です。客とのトラブル、人身事故、案内など普段駅で目にする駅員の裏側を描いています。 朱野さんは、「今日、定時で帰ります」「海に降る」など、働く女性を主人公にしている物語が印象的です。本作品でも女性が主人公で一見、駅に駅員に憧れをもっていると思いきや、どこか秘密を抱えています。 連続ドラマっぽい仕上がりになっていて、ドラマ化になってもアリなんじゃないかと思うくらい、楽しめました。 ニュースで聞く人身事故や他のトラブルの裏では、壮絶な現場だということが、マイルドに描かれてはいますが、駅員さんには頭が下がる思いでした。 私も接客業をしていますが、まぁ自分勝手な人が多すぎるなと改めて読んで思いました。同じ人間なのにムカつくったらありゃしない。怒る理由はわからないでもないですが、こちら側も努力しているんですからと思わず言いたくなります。 この本を読んで、駅員の苦労を理解してほしいと思ってしまいました。 登場人物も個性あふれる人たちで、飽きさせませんでした。 どこの職場でも嫌な人、ソリが合わない人がいます。また、なんとなく入社した、好きだから入社した、入ったきっかけは様々で、仕事の向き不向きがあります。 すぐに辞める決断もありますが、悔いのない人生を一生懸命送って欲しいなと思います。 一生懸命がんばっている姿に自分も頑張らなきゃなと思わせてくれました。

Posted byブクログ

2019/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「電車は人が動かしている」 電車通学じゃないから電車に乗ることも少ないけれど、生活する上で欠かせないもので、それを機能させているのは、私と同じような人達なんだなってことを、ちゃんと考えたことがなかったな、と思った。 人身事故のシーンが衝撃的だった。

Posted byブクログ

2019/10/03

すごく読みやすい。 映像化されてほしいと思う本NO.1 文学としては薄さも感じるけど、娯楽や映像化脚本的にはこれくらいの軽さがちょうどいい。 軽い移動時間に読むのにちょうどいい一冊。

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2019/09/21

【刺さった内容】 ベテラン駅員、出雲さんの言葉。「失敗を乗り越えたことがない人間は自分に自信がない。空っぽなんだ。それを埋めようと自分以外の誰かを思い通りに動かしたくなる」299ページ 【糧になったこと】 この物語に登場する駅員は色々あるけど、最後は鉄道員としての誇りを持って仕事...

【刺さった内容】 ベテラン駅員、出雲さんの言葉。「失敗を乗り越えたことがない人間は自分に自信がない。空っぽなんだ。それを埋めようと自分以外の誰かを思い通りに動かしたくなる」299ページ 【糧になったこと】 この物語に登場する駅員は色々あるけど、最後は鉄道員としての誇りを持って仕事をしていると思います。 今の仕事を始めた時の目標、初心は何だったかを考えました。

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