ニッポンの裁判 の商品レビュー
著者の歯に衣着せぬ物言いがおもしろかったので ”絶望の裁判所”も読んでみようと思う。 優等生を”偏差値だけは高かったちょっと変な人”という表現には思わず納得してしまった。一部のそうした人間が今の日本をおかしくしているような気がする。
Posted by
心証開示や和解に関するスタンスは、裁判官によってマチマチなので(それもどうかと思うが)、著者のスタンスの是非は別として、必ずしもスタンダードとは言えない点に留意すべきかと。
Posted by
日本人の法意識を読み、日本の裁判、裁判官のことがもう少し知りたくなり手に取って読んだ。 裁判所や裁判官は、良い意味で俗世間とは掛け離れた、天上人、のような漠然としたイメージを持っていたが、見事に打ち砕かれた☺️。 別世界にいるには違いないものの、それは狭い裁判所のヒエラルキーの元...
日本人の法意識を読み、日本の裁判、裁判官のことがもう少し知りたくなり手に取って読んだ。 裁判所や裁判官は、良い意味で俗世間とは掛け離れた、天上人、のような漠然としたイメージを持っていたが、見事に打ち砕かれた☺️。 別世界にいるには違いないものの、それは狭い裁判所のヒエラルキーの元にガチガチに固められた能吏との印象を持った。 西欧の裁判所制度と比べた記述には愕然とした。 でも、そうした結果は、私達国民の無関心によるものであることも認めざるを得ない。 ちょっと暗澹たる気がする。
Posted by
『絶望の裁判所』に続き、日本の裁判所をめぐるシステムについて、その事実がいかに悲観的かがよくわかる。 相変わらず読むとどんよりした気分になります。 そんな中、少しばかり参考になったのは、第3章の『3 あなたが裁判員となった場合には……』の以下の記述。 -----引用------ ...
『絶望の裁判所』に続き、日本の裁判所をめぐるシステムについて、その事実がいかに悲観的かがよくわかる。 相変わらず読むとどんよりした気分になります。 そんな中、少しばかり参考になったのは、第3章の『3 あなたが裁判員となった場合には……』の以下の記述。 -----引用------ いずれにせよ、陪審制が実現する前にあなたが裁判員に選任された場合には、本章や『絶望』(68頁以下、145頁以下)の記述を思いだし、裁判官たちの人柄をよく見極めて安易に彼らの意見に誘導されないように注意し、くれぐれも、罪なき人に有罪判決を下す結果にならないよう、臆せずに自己の意見を述べ、信じるところを貫き、他の裁判員たちをも説得していただきたい。現在の刑事系裁判官たちが若手を養成するに際して重きを置いている一番のポイントが「にこやかな説得の技術」であることも、頭に入れておいていただきたい。 -------------
Posted by
瀬木比呂志著『ニッポンの裁判(講談社現代新書)』(講談社) 2015.1発行 2016.12.22読了 『絶望の裁判所』よりもこちらの方が面白かったかな。砂川判決の裏にアメリカの圧力があったなんて知らなかった。裁判官というものはどこか現実を超越した裁定者のようなイメージがあった...
瀬木比呂志著『ニッポンの裁判(講談社現代新書)』(講談社) 2015.1発行 2016.12.22読了 『絶望の裁判所』よりもこちらの方が面白かったかな。砂川判決の裏にアメリカの圧力があったなんて知らなかった。裁判官というものはどこか現実を超越した裁定者のようなイメージがあったが、裁判官も人であり、担当判事によって結論が大きく変わるというのは意外だったかもしれない。判決を書くのが面倒くらいから和解交渉を勧めるというのは実際あり得そう。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/026004962
Posted by
読めば読むほど司法に対するイメージが最悪になっていく・・・ 要するに、戦後からのインフラがボロボロになってにっちもさっちもいかない困った困ったっていうのはどこでも同じで、それなりにごまかしてやれてるんだからこれからもごまかしてやればいいよね。 だって日常生活にいっぱいいっぱい...
読めば読むほど司法に対するイメージが最悪になっていく・・・ 要するに、戦後からのインフラがボロボロになってにっちもさっちもいかない困った困ったっていうのはどこでも同じで、それなりにごまかしてやれてるんだからこれからもごまかしてやればいいよね。 だって日常生活にいっぱいいっぱいでそんなことする余裕はないよ。 って感想かな。 確かに色々暗雲が立ち込めて絶望するのだろうけど、著者とわいでは立ってる位相がずれてる印象も受けた。 わいはすでに社会全般に絶望しつつある。
Posted by
日本の裁判は「中世」並みだった! という見出しに思わず惹かれて手にしちゃいました。元裁判官が赤裸々に語る、裁判の裏側。なるほど、こういう状況だから「冤罪」というものが生まれるのか。。。 最高裁判所は「黒い巨塔(法服の色から)」という章も読んでいたら、もはや馬鹿らしい?恐ろしくて...
日本の裁判は「中世」並みだった! という見出しに思わず惹かれて手にしちゃいました。元裁判官が赤裸々に語る、裁判の裏側。なるほど、こういう状況だから「冤罪」というものが生まれるのか。。。 最高裁判所は「黒い巨塔(法服の色から)」という章も読んでいたら、もはや馬鹿らしい?恐ろしくて裁判なんてできないな。。。と思ってしまいます。しかし、いざ自分が裁判の当事者になったら、本当に正しい裁きをしてもらえるのだろうか。。。
Posted by
『絶望の裁判所』の瀬木比呂志による第二弾。 『絶望の裁判所』は裁判所と裁判官に対する分析に対し、これは実際の判例の分析。 どちらも現行の日本の司法制度に対する絶望感と提言であるが、改めてそれを痛感した。
Posted by
最高裁長官はやめればただの人であり、矢口でさえ退官後はおおきな影響力を持ち得なかったと言われる。 千葉勝美が衆議院法務委員会で、名誉既存訴訟の賠償額高額化に言及した次の日に検討会が裁判所で開かれて高度化へ向かっていった。 地方議会による首長に対する債権放棄議決有効判決は千葉勝美で...
最高裁長官はやめればただの人であり、矢口でさえ退官後はおおきな影響力を持ち得なかったと言われる。 千葉勝美が衆議院法務委員会で、名誉既存訴訟の賠償額高額化に言及した次の日に検討会が裁判所で開かれて高度化へ向かっていった。 地方議会による首長に対する債権放棄議決有効判決は千葉勝美であり、反対した須藤正彦に対して意見の中で激しく論難している。 光華寮訴訟においても、最高裁にこの件が係属してから外務省がしょっちゅう民事局長室に出入りして様々な申し入れをしていた。
Posted by
絶望の裁判所も読みましたが、こちらの方が、よりインパクトがあり、問題を的確に提示していると感じました。特に、127ページで取り上げられている名誉毀損訴訟の統制については、表現の自由を擁護する立場から、私も問題意識を持ち続けてました。65ページからの冤罪問題も然り。広く読まれるべき...
絶望の裁判所も読みましたが、こちらの方が、よりインパクトがあり、問題を的確に提示していると感じました。特に、127ページで取り上げられている名誉毀損訴訟の統制については、表現の自由を擁護する立場から、私も問題意識を持ち続けてました。65ページからの冤罪問題も然り。広く読まれるべき本です。
Posted by
