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世界史の極意 の商品レビュー

3.8

77件のお客様レビュー

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2015/04/06

世界史が現代を解析し,未来を予測する唯一無二の道具であり,それを如何に使いこなすかを論ずる.限界に近い現代を緩和療法でどのように瞞すか(それしか解決策がないというのも絶望的だが),またそれは何故か,高校の世界史で是非教えて貰いたかった.

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2015/04/04

オバマも目に見えない帝国主義の道を突き進んでいる。南スーダンとミャンマーをアメリカの傀儡国家にしようとしている。中国へのけん制。 キャラコがインドから大量に安くイギリスに流入して、それでは問題だということで、イギリスで産業革命がおこった。 品格ある帝国主義を学ぶうえで絶好のテキ...

オバマも目に見えない帝国主義の道を突き進んでいる。南スーダンとミャンマーをアメリカの傀儡国家にしようとしている。中国へのけん制。 キャラコがインドから大量に安くイギリスに流入して、それでは問題だということで、イギリスで産業革命がおこった。 品格ある帝国主義を学ぶうえで絶好のテキストはイギリスの歴史教科書。

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2022/06/01

僕は(かつて)記憶力がよかったので、世界史の成績はよかった。年号と言葉を覚えるだけで、すぐ100点。ところが、世界史を全然理解していない。 子どもの教科書や資料集を見せてもらうと、それなりにちゃんとしたことが書いてあるのに、テストになると急に年号と用語ばかりになるのはなんでだろ...

僕は(かつて)記憶力がよかったので、世界史の成績はよかった。年号と言葉を覚えるだけで、すぐ100点。ところが、世界史を全然理解していない。 子どもの教科書や資料集を見せてもらうと、それなりにちゃんとしたことが書いてあるのに、テストになると急に年号と用語ばかりになるのはなんでだろう。 さて、けれど、どっちみち教科書を眺めていても、過去とのアナロジーによって現代を考えるセンスは身につかないよ、と著者は言う。 この本のテーマはアナロジー的思考。帝国主義の変遷を、EUとイスラム国を、真珠湾攻撃とウクライナ危機を、アナロジーで捉えてみる。 安倍政権にはアナロジカルな感覚がなくて、コンビニの前にたむろしているヤンキーと同じ、仲間どうしでは理解できても、外の世界から自分たちがどう見えているかわからない、という。 さすがに宗教の描写も多く、それがまた歴史そのものである。EUだってキリスト教共同体だ。宗教的背景も表立っていない日本というのは、なんだか特異な国であるなあ…。 帝国主義的に見た日本と沖縄の関係。エトニ、ネイション、ナショナリズム。 たむろするヤンキーになってしまっていないか。自分を点検する。でかい話を読んで、なんだか小せえ話だけどさ、いろんなものをアナロジカルに見なおしてみよう、という気になるよ。 それから、あとがきが素晴らしい。理論の魅力の虜にならない、他者の気持ち、体験を追体験すること。

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2015/03/28

佐藤優が欧州の歴史を振り返って、そのアナロジーから現代の世界情勢を解釈する、といった体の本。 佐藤優は多作である。時にもう少し練って書き上げればよいのにと思うものもある。 本書はそういった類の本である。少なくとも自分にとっては。 ここで扱われているナショナリズムと帝国主義という...

佐藤優が欧州の歴史を振り返って、そのアナロジーから現代の世界情勢を解釈する、といった体の本。 佐藤優は多作である。時にもう少し練って書き上げればよいのにと思うものもある。 本書はそういった類の本である。少なくとも自分にとっては。 ここで扱われているナショナリズムと帝国主義という観点はますます重要になっているので、悪いテーマでもなく、また内容も薄いわけではないのだが。

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2015/03/27

著者は世界史を「ビジネスパーソンとしてもっとも重要な基礎教養の一つ」と捉えているが、そういえば大学受験の時、予備校の講師も同じようなこと言ってたな…とふと思い出した。 いま世界で起きている事象は過去の歴史に起因していて、私たちはそれをアナロジー的思考(類推)を以って未来に繋いで...

著者は世界史を「ビジネスパーソンとしてもっとも重要な基礎教養の一つ」と捉えているが、そういえば大学受験の時、予備校の講師も同じようなこと言ってたな…とふと思い出した。 いま世界で起きている事象は過去の歴史に起因していて、私たちはそれをアナロジー的思考(類推)を以って未来に繋いでいかなければならない。歴史を学ぶことは即ち、過去の教訓から将来の争いを未然に防ぐこと。 世界を知るうえで、帝国主義、ナショナリズム、宗教の3つの側面から歴史の流れを捉えるという点が大変興味深い。 帝国主義および産業革命により、これまで生活のために移住をしてきた人間が、仕事のために定住する。→定住することで地域特性が生まれ、他者との差別化または現定住地の正当性を図るためにナショナリズムが生まれる。→ナショナリズムに基づいて元々は同じルーツであった宗教に派閥が生まれるケースがあり、異宗教間のみならず同一宗教の他宗派での対立が発生する。 ナショナリズムと宗教はほぼイコールだとおもっていたが、どうやら違うらしい。 昨今の日本だけでなく、世界中でこのアナロジー思考が足りないのではないか。類推、想像、仮定…事実と思しき情報があまりに多すぎて、パンクしている気がしてならない。。。

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2015/03/20

ここ最近の佐藤優さんの本の出版スピードがすごいですね。 池上さんの共著や手島さんの共著も気になりつつも、「世界史の・・」とタイトルにあったので、まずはこの本を読んでみました。 イスラム国やウクライナ情勢、スコットランドの独立運動など、現在の世界情勢への理解を助けるために知ってお...

ここ最近の佐藤優さんの本の出版スピードがすごいですね。 池上さんの共著や手島さんの共著も気になりつつも、「世界史の・・」とタイトルにあったので、まずはこの本を読んでみました。 イスラム国やウクライナ情勢、スコットランドの独立運動など、現在の世界情勢への理解を助けるために知っておきたい世界史の話を宗教(特にキリスト教とイスラム)、ナショナリズム、資本主義と帝国主義の3つのテーマで書かれています。 佐藤氏は現在を「アナロジー的視点」で見ることが大事と言います。アナロジーとは「類比」。 で、この本は世界史を通して「アナロジー的視点」で今を見る訓練をする本だとのこと。今が歴史で言うどの状況に似ているのかを冷静に見極め、何をすべきかを考えるためのきっかけになる本です。 巻末には佐藤さんなりの答えがバッチリ書かれていたので、最後をパラパラめくらないで最初からじっくり読むことをお勧めします。 また、3つのテーマについてさらに深く勉強できるように文献紹介も載っています。これでさらに読みたい本が増えてしまうのよねwww

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2015/03/14

宗教紛争の章は、著者ならではの解説で、読み応えがあった。 世界史の教科書は既に用意してあるが、なかなかページを開くまでには至っていない。

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2022/03/09

再読。 グローバル化の果てに覇権国家の行き詰まりが起き、各国のナショナリズムが強化され帝国主義の時代がくる。著者はこの本でそう指摘している。現在のウクライナ戦争に突き進んだロシア、覇権をめぐる中国の動き、アメリカの自国第一主義はまさにそれではないか。 世界史を表面だけなぞるので...

再読。 グローバル化の果てに覇権国家の行き詰まりが起き、各国のナショナリズムが強化され帝国主義の時代がくる。著者はこの本でそう指摘している。現在のウクライナ戦争に突き進んだロシア、覇権をめぐる中国の動き、アメリカの自国第一主義はまさにそれではないか。 世界史を表面だけなぞるのではなく、その背後にある民族、宗教、経済の動きを理解し、アナロジーとして現代を読み解く。深く広い知識がなければできないことだが、この方が仰っていることが、ようやく少しだけ理解できた気がする。 (2015/03/11) これまで読んだ著者の本の中では最も読みやすく、勉強になりました。 なぜ著者は何でもかんでも神学の話に持っていこうとするのだろう?という素朴な疑問も持っていました。本書では、合理主義の時代が終わり、かつ新たな帝国主義の時代を迎える中で、人々がよりどころとするものの一つが宗教の世界であるという指摘が、これまでの作品よりもわかりやすく説明されています。ようやく著者の思想の一端をつかむことができた感じ。

Posted byブクログ

2015/03/13

現代を過去との比較で分析する、という視点の本。宗教的な視点で歴史を考える本は今までもあったけど、帝国主義、ナショナリズムの視点からの論述は今まで意識したことがなかったので、こんな考え方もできるのかととても勉強になった。

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2015/03/07

世界史の捉え方のエッセンスの紹介、といったところ。歴史をアナロジカルに捉えることについて解説されている。 世界史をもう一度勉強したいと思ったけど、どう焦点を当てればいいのかわからなかったので、とても参考になった。

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