女性たちの貧困 の商品レビュー
思わず泣いてしまった。"予期せぬ妊娠"で出産を選択した女性達の様々なエピソードを聞いて、心が痛み、久々に本という媒体で心がえぐられる感覚があった。読んでてかなりしんどかった。話作ってない?って何度か思いもした。だが、ノンフィクションなのだ。 衝撃だらけの...
思わず泣いてしまった。"予期せぬ妊娠"で出産を選択した女性達の様々なエピソードを聞いて、心が痛み、久々に本という媒体で心がえぐられる感覚があった。読んでてかなりしんどかった。話作ってない?って何度か思いもした。だが、ノンフィクションなのだ。 衝撃だらけの内容だったが、その中でも強烈に心に刺さったこと。それは、貧困女子が最後に行き着く「性風俗店」のビジネス形態だった。会社が託児所と連携し、お子を預けることができる。そして住む寮も用意してくれる。おまけに副業まで紹介してくれる。貧困シングルマザーにとっては願ってもない話だ。国ではなく、性風俗業界が貧困女子を守っていた。 社会的にみて、底辺の仕事だといっていい"性風俗"。ここまで落ちたくないと、誰しも思うのではないだろうか。失礼ながら軽蔑の眼差しでみていたこの業界が、貧困で悩み苦しんだ女性の最後の受け皿になっている現実。自ら深く掘らないと、知り得ない世界を見た。思ってた以上に歪みまくっていた。 【一言感想】 衝撃すぎて、これほんまなん?と疑いの目を向けてしまう自分がいた。追記:この本、8年以上も前⁈
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少し前の本ですが、元になった番組シリーズも観ていたので「あ、あの話だ」と気づくことも多かったです。 何年かたってもかなり鮮明に番組内容を覚えているということは、それだけショックを受けたということなんだと思います。 数年たったいま、事態は上向きになるどころかコロナ禍でさらにしんど...
少し前の本ですが、元になった番組シリーズも観ていたので「あ、あの話だ」と気づくことも多かったです。 何年かたってもかなり鮮明に番組内容を覚えているということは、それだけショックを受けたということなんだと思います。 数年たったいま、事態は上向きになるどころかコロナ禍でさらにしんどい状況になっていると感じます。 女性であることで就職差別も受けた世代だし、職場での評価や給与面で理不尽な扱いをうけた経験があるがゆえに、今は自分がその渦中になくてもそのことを「良かった」とは素直に思えずにいます。 女性が活躍する社会、って言葉だけはキラキラして持て囃されてるけど、具体的にはなんなんでしょうね。 そんなことを思いながら読みました。
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貧困連鎖、シンマ・非正規は困窮し易い&抜け出せないという問題提起が主。自分の知っているシンマは養育費&国の手当貰って超余裕(※実際養育費が支払われるシンマ割合は20%)、非正規は裕福実家暮らしや円満既婚者ばかりでギャップを感じた。貧困率にスポットをあてる際この層まで低所得層に含む...
貧困連鎖、シンマ・非正規は困窮し易い&抜け出せないという問題提起が主。自分の知っているシンマは養育費&国の手当貰って超余裕(※実際養育費が支払われるシンマ割合は20%)、非正規は裕福実家暮らしや円満既婚者ばかりでギャップを感じた。貧困率にスポットをあてる際この層まで低所得層に含むのは疑問。中絶不可月齢で妊娠発覚(性暴力や風俗含)→NPOで出産→即養子のケースが年間数百件と有りそうな事が最も衝撃的だった。背景含め世間はもっと知るべきでは。連鎖絶ちにあたり保育福祉職を選ぶ女性の多さには、いやググれよと思った。
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NHKの特集番組をまとめたもの。個別の事例を掘り下げて取材しているのはよいが、問題提起で終わっている。それはそれで現実を知る意味ではよい。
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女子のオシャレは我慢である。 寒くてもミニスカートを履き、肩を露出させた薄着で街を闊歩する。それが女子力の高い子。 残念ながら私は女子力皆無、おかん力高めなので、制服のスカートの下にジャージを履くJ Kだった。 女子力が高いから、貧困だって隠せる。そういうことなんだろうかと思っ...
女子のオシャレは我慢である。 寒くてもミニスカートを履き、肩を露出させた薄着で街を闊歩する。それが女子力の高い子。 残念ながら私は女子力皆無、おかん力高めなので、制服のスカートの下にジャージを履くJ Kだった。 女子力が高いから、貧困だって隠せる。そういうことなんだろうかと思った。 キャバクラのオーナーが日本の未来を憂いているのには、やや矛盾を感じたものの、この本の中で一番ハッとさせられた部分だった。 この国の未来は暗い…
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数々の貧困例が淡々と紹介される中、ネカフェ暮らし一家も印象深かったが、もっとも圧倒されたのは、第5章「妊娠と貧困」。 妊娠しても子供を育てることのできない未婚の母が出産まで寮に身を寄せ、出産後は子供を養子に出す。この仕組みを運営しているNPOが現代日本にあるという章。衝撃を受...
数々の貧困例が淡々と紹介される中、ネカフェ暮らし一家も印象深かったが、もっとも圧倒されたのは、第5章「妊娠と貧困」。 妊娠しても子供を育てることのできない未婚の母が出産まで寮に身を寄せ、出産後は子供を養子に出す。この仕組みを運営しているNPOが現代日本にあるという章。衝撃を受けた。 「マグダレンの祈り」というノンフィクションで読んだ過去のアイルランドにあった未婚の母収容所を思い出した。日本のNPOは善意で運営されているので、かの悲劇的な収容所とはまったく逆の存在だが。 そこにいる女性たちの、貧困、孤独、あくまでも一時期のみの妊娠と寮住まいの中で揺らぐように出た表情、言葉が克明に語られる。妊娠より借金返済のスケジュールが大事で早く生んでしまいたいので激しいウォーキングに精を出す人や、高給のキャバ嬢だったが妊娠のため辞めざるを得ず、所持金が数千円になってしまい、産んだ後はまたキャバ嬢に復帰し彼氏との日常に戻っていく人など。 このような場所はどこかにあるのかもしれないと想像はできたが、詳しく紹介されると動揺せざるをえない。 妊娠可能年齢の女性であればだれでもあり得るかもしれない状況だ。 私だって、もしも閉経までに何かの間違いで未婚で妊娠したら頼るのかもしれないのだ。 その時は仕事を辞めるほかないだろう。もしくは休職するのに「出産」という証明書を出す?真面目に考えると可能かもしれないが、未婚の母ということへの偏見に対し強くなれれば。やればできそうだな今の環境だと。それでも派遣社員だから簡単に体裁よく別の理由を付けて契約を切られるかもしれない。ではそれで失職後、貯金などないから、生保か。そこでも役所方面に対して強くならなくては。へとへとになりそうだな。 (もう2つルートはあるね。①相手と結婚、費用は男性持ち。②中絶する。 ①に行けばどうにか?甘いか?②中絶は体壊しそうだし出来たなら産んでみたくなるかも、と想像する。かといって産んでみたいなら育ててもみたくなるのかもしれず、結局このNPOのお世話にはならないのかもとか気づく。またできたのが好きだった人間の子供なのか、犯罪に巻き込まれたりやけになったときの事故で、好きでもない人間の子供であるかにより分かれ道。生命を選別しますね。そんなもんだ、どんどん選んでいこう、これを決められるのは哺乳動物であるだけではない現代文明人のあかしだと思う。神も長老も決めるところではない) 便利に制度や機械を使い、人生日常のコントロールをできるかぎりして、つつがなく進行しているつもりだったところで、尾骶骨がしっぽの名残であるかのような、哺乳動物であったことを思い出させるのが生殖だと私は思っている。未婚で性交することはあっても避妊をすれば回避できるのに。知恵で回避できなかった結果の妊娠は、正直恐怖だ。計画のできる人間ではなく哺乳動物として一時的に生きなければならない。なんで妊娠なんかするのか。私はだから人形になりたいんだ。 ネカフェ難民、生活保護は他のルポ本でも扱われているが、貧困と絡めてのこのテーマは知る限りこの本にしかない。このページを通りかかったすべての方に強くご一読をお勧めしたい。
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貧困と言う問題は、今の時代におこったわけではない。 このレポートの切り口は、シャープである。 年収 200万円という 女子の貧困世帯の実態。 シングルマザー、離婚、夫の死亡、母親の病気。 様々な形で、貧困が引き起こされる。 『連鎖する貧困』という言葉が 衝撃を与える。 ネットカ...
貧困と言う問題は、今の時代におこったわけではない。 このレポートの切り口は、シャープである。 年収 200万円という 女子の貧困世帯の実態。 シングルマザー、離婚、夫の死亡、母親の病気。 様々な形で、貧困が引き起こされる。 『連鎖する貧困』という言葉が 衝撃を与える。 ネットカフェで、生活する 母親と子供二人。 不思議な 生活だ。よく考えると 18万円にもなる。 それならば、アパートを借りることもできると単純に 考えるのだが、生活を確固たるものにしようとしない。 愛媛県の大学生で、東京に出稼ぎする女子。 自分で、学費を稼ぎだすと言う意気込みはすごい。 大学を卒業したけれど、アルバイトの職しか得られない。 奨学金返済が 500万円が 重くのしかかる。 普通の生活をしたいよねと言う。 シングルマザーで、娘のために なんとかしたいと思っている。 自分の能力を引き上げようとするが、 生活保護の範囲は限られている。 ドキュメントのつくり方の巧みさに、感慨深い。 繁栄して、豊かになったと言われる日本の底部に、 光をあてることで、本当に 日本は豊かになったか? と言うことを、問いかける。
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副題の通り。新たな連鎖の衝撃! 母子家庭+生活保護から自分を大学にまでやってくれた母はなんと力強い存在であった事だろうか。 新年を迎えたら、ぜひお年玉をせびって感謝を表現しようw
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女性活用と頻繁に発言している政治家たちに読んでもらいたい。というより、危機感を抱いている。 父を見ていて結婚というのは女を家政婦として無料で働かせて、「養ってやってるくせに」というしばりつける制度だと思うようになってもう良い年に。 しかし一人で生きて行くには賃金が…。というより非...
女性活用と頻繁に発言している政治家たちに読んでもらいたい。というより、危機感を抱いている。 父を見ていて結婚というのは女を家政婦として無料で働かせて、「養ってやってるくせに」というしばりつける制度だと思うようになってもう良い年に。 しかし一人で生きて行くには賃金が…。というより非正規ばかりで…。 安定している人も他人事ではない。
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私は女なので、読んでいて危機感を抱く部分が多かったです。 この本を読んでまだ見ぬ現状を知り、自分はどうしていくのか、どう努力を重ねていくのかなど考えていきたいと思います。
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