百年結晶目録 の商品レビュー
鉱石を食物とし虹彩が虹色でダイアモンドの歯という希少種族という設定に心惹かれます。そのイーリスと鉱物学者ベントが次第に心を通わせるようになったあたりの経緯や山場が淡白で物足りなくも思えますが、逆にこれくらい静かで穏やかな流れだと、やはり動物というより美しい鉱石の雰囲気が際立つので...
鉱石を食物とし虹彩が虹色でダイアモンドの歯という希少種族という設定に心惹かれます。そのイーリスと鉱物学者ベントが次第に心を通わせるようになったあたりの経緯や山場が淡白で物足りなくも思えますが、逆にこれくらい静かで穏やかな流れだと、やはり動物というより美しい鉱石の雰囲気が際立つのではないでしょうか。また、イーリスが同族と再び出会える物語があればと思います。背景など書き込みも素晴らしく全ページカラーで見たいものです。
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一人で各地を旅している学者のベント×鉱石を食べる種族のイーリス 表紙の綺麗な絵に惹かれました。 花や鉱石の描き込みが細かい。 そして本編も期待を裏切らない綺麗な絵! 青井先生の王道ファンタジーを詰め込んだ作品だそうです。 鉱石を食べる、砂漠の金剛石と呼ばれた種族の生き残りであるイーリスは一人で生きてきた。 ベントとともに旅をする中で、イーリスは成長しベントや旅先の人とも心を通わせていく。 鉱石を食べ物にするという設定が斬新。 絵が綺麗なので読みやすいし、ファンタジーな世界観とも合っていると思います。 エロ要素はないです。 ベントとイーリスの関係はどちらかというと家族愛に近い気がしました。 寿命の長さが違うので、ベントが自分の死後、イーリスが生きる残りの時間を幸せに生きられるようにと、いろいろ残そうとするところには愛を感じます。
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珠玉の…っていう表現がぴったりな、とても美しい話でした。 今回も隅々まできめ細やかに描かれていてため息です。今回のノンブル脇のミニイラストは鉱石でキュンとします。 旅人の学者ベントが出会った虹色の瞳を持つ少年イーリス。イーリスは幼く見えるけど25歳で、しかも鉱石だけを食すのです...
珠玉の…っていう表現がぴったりな、とても美しい話でした。 今回も隅々まできめ細やかに描かれていてため息です。今回のノンブル脇のミニイラストは鉱石でキュンとします。 旅人の学者ベントが出会った虹色の瞳を持つ少年イーリス。イーリスは幼く見えるけど25歳で、しかも鉱石だけを食すのです。 ファンタジックな中に、人間のやさしさや孤独が内包されていて思わず引きこまれます。 イーリスはきれいな子なんですが、最初はほんとに無表情で言葉数も少なくてまるで硬い石みたいだったのが、ベントと出会った事によってどんどんかわいく人間らしくなっていくんですよね~自分の意志もはっきり持つようになっていき、輝いていくのが伝わってきてあたたかい気持ちにさせられました。 BLという括りに入るかどうかは微妙ですが、萩尾望都作品が好きな人にはそのニュアンスがしっかり伝わるのではないかと思います… 余韻ある妄想系ですね。 どのページをめくっても繊細な美しさがあって、うっとりです。あまりに細かいタッチなので縮小された印刷では線がつぶれそうで残念。原画をみたら倒れそうにきれいなんでしょうね。 胸に残る作品でした。
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