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決戦!関ヶ原 の商品レビュー

3.8

46件のお客様レビュー

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2015/07/26
  • ネタバレ

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【人を致して】 収録作品の中で、事前情報で一番「読みたい!」と思った作品。 関ヶ原の戦いは石田三成が徳川家康に持ちかけた出来レースという、実に珍しく、そして、どう史実と整合性をとっていくのかわくわく感半端ない導入ながら、そのインパクトが強すぎて、尻すぼみ感もまた半端ではない(´・ω・`)これはいわゆる…出落ちやで。 冒頭の密約会談の後はエンディングまで基本的に設定に齟齬が生じないように、時に捻りなく、時に強引な解釈で、淡々と関ヶ原終戦までの出来事が綴られ、終盤に差し掛かるにつれ、史実の結末に繋がるようif設定が徐々に霧散し、普通の戦記になっていく感じ。この辺の緩やかな変遷も狙っているのかな? で、(受け身人生を送り続けた家康が初めて事象をコントロールするという意味の)作品タイトルが本作のテーマとすると、関ヶ原で締めるエンディングで問題ないのだけど、正直なところ印象的な導入部を生かすためには、時を飛ばして六条河原での三成の斬首、その時の家康と三成の胸中も描いて欲しかったなあ…(´・ω・`) 以下、6章(作品)は読み終わったら追記するかも。 【笹を噛ませよ】 【有楽斎の城】 【無為秀家】 【丸に十文字】 【真紅の米】 【孤狼なり】

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2015/07/13

-----内容紹介(Amazonより)----- 慶長五年九月十五日(一六〇〇年十月二十一日)。 天下分け目の大戦――関ヶ原の戦いが勃発。 ――なぜ、勝てたのか―― 東軍 伊東潤(徳川家康) 天野純希(織田有楽斎) 吉川永青(可児才蔵) ――負ける戦だったのか―― 西軍 葉...

-----内容紹介(Amazonより)----- 慶長五年九月十五日(一六〇〇年十月二十一日)。 天下分け目の大戦――関ヶ原の戦いが勃発。 ――なぜ、勝てたのか―― 東軍 伊東潤(徳川家康) 天野純希(織田有楽斎) 吉川永青(可児才蔵) ――負ける戦だったのか―― 西軍 葉室麟(石田三成) 上田秀人(宇喜多秀家) 矢野隆(島津義弘) ――そして、両軍の運命を握る男―― 冲方丁(小早川秀秋) 当代の人気作家7人が参陣。 日本史上最大の決戦を、男たちが熱く描いた「競作長編」。 ------------------------------------------------------- 上の内容紹介にもあるように、天下分け目の関が原の戦いを、参戦した7人の武将の目線で7人の作家が描いたオムニバス形式の長編作品。 それぞれの武将にそれぞれの思惑や決意があって、迷いや躊躇もあったりして、それらが複雑に交錯してひとつの結果に進んでいくのが面白い。 中高生のときに薄っぺらく学んだ歴史の奥のほうで、こんなにドラマチックなことが起こってたんだな。 これだから時代小説はいい。 島津義弘の章、可児才蔵の章、小早川秀秋の章が、私は特に好きだった。

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2022/07/29

七人の作家が関ヶ原の戦いに参戦した七人の武将を描く。絶対に面白いだろうと思い読み始め、期待通りでした。戦場に臨む武将を多角的に見ることが出来、臨場感に溢れます。徳川家康、可児才蔵、織田有楽斎、宇喜多秀家、島津義弘、小早川秀秋。最後は、石田三成。関ヶ原の敗者である三成ですが、結果は...

七人の作家が関ヶ原の戦いに参戦した七人の武将を描く。絶対に面白いだろうと思い読み始め、期待通りでした。戦場に臨む武将を多角的に見ることが出来、臨場感に溢れます。徳川家康、可児才蔵、織田有楽斎、宇喜多秀家、島津義弘、小早川秀秋。最後は、石田三成。関ヶ原の敗者である三成ですが、結果は三成の思惑通りであった…と言うことで一度も訪れたことの無い、関ヶ原を見たくなりました。行って来ます!

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2015/06/21

秀吉没後の闇のなか、陰で蠢く策略の戦国の世。決戦の地"関ヶ原"に挑む七人の武将…掲げる個々の"義"が見事に綴られる♪。

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2015/06/06

面白かった! 7人の作家が関ヶ原に参戦する武将に成り代わり関ヶ原の戦いを語っている。 歴史の流れとしてだけ捉えていた関ヶ原に肉付けがされた感じ。 どの武将にもそれぞれの思いの関ヶ原があったのだろうと想像すると面白い。

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2015/04/23

関ヶ原の合戦の主要人物を各作家が書く競作。 一般的な解釈と少し違う解釈がされていて面白い。 小早川は聡明な人物として、三成はある思惑があって合戦に臨む。 一つの物語として成立している。 有楽斎だけが少し異質。 大阪城も気になる。

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2015/04/11

関ヶ原の戦いについては、司馬遼太郎著『関ヶ原』で語りつくされたかと思うが、作家七人による競作ということで、手に取ってみた。 それぞれが各一人の人物の視点に立ち、関ヶ原を描くユニークな企画で、興味を持って読み進めた。 伊東潤×徳川家康は、関ヶ原は光秀と家康の合作とみる、異説ともいえ...

関ヶ原の戦いについては、司馬遼太郎著『関ヶ原』で語りつくされたかと思うが、作家七人による競作ということで、手に取ってみた。 それぞれが各一人の人物の視点に立ち、関ヶ原を描くユニークな企画で、興味を持って読み進めた。 伊東潤×徳川家康は、関ヶ原は光秀と家康の合作とみる、異説ともいえるか。 天野純希×織田有楽斎は、あまり主役とはなりえない有楽斎を取り上げ斬新さがあった。 矢野隆×島津義弘は、池宮彰一郎著『島津奔る』と同じような視点か。 冲方丁×小早川秀秋は、とかく優柔不断な日和見主義者とみなされる秀秋を、智謀を備えた先見者に描いており、こういう見方もあるのかと意外感を持った。 この競作という企画、次は大坂城だそうで、楽しみである。

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2015/04/11
  • ネタバレ

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図書館より。ようやく。 知らない作家さんが多いんだが、気になって。 時間が作れず斜め読みになってしまったのが残念だが、関ヶ原の結末や関係武将の事が色々な方面から知ることが出来て面白かった。

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2015/01/30

関ヶ原の戦いに参軍した武将の短編集。取り上げられた武将という切り口は良かったが、イマイチ迫力感に欠け、内容も細かいところが史実に基づいているのかどうかもよく分からない。特に家康と三成の章は何を言いたいのかよく分からなかった。。。

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2015/01/06

7人の作家がそれぞれ一人を描いた短編集。 宇喜多秀家と石田三成が面白かった。 あ、可児才蔵も好き。 三成の話は、はああ!そういう考え方もあるのか! と今まで知らなかった世界を見せてくれた感じで好きです。

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