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怪しい店 の商品レビュー

3.5

78件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

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    2

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2014/11/30

火村英生シリーズ短編集。 店にまつわる話を集めてる。表題作「怪しい店」が一番ミステリらしい気がする。他作品も十分に面白いが、火村センセイのキャラが大人しくなった気がする。もっとドライなイメージだったのが、人間味が出てきた。

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2014/11/30

有栖川先生程「単行本で買っておけ」作家さんはいないだろう。文庫になるとなんで表紙が漫画家になるんだ一気にラノベになるんだ単行本はセンス素的なのに。 火村シリーズは実は殺人事件起こらない話の方が好きで、『燈火堂の奇禍』『潮騒理髪店』(堀北真希…アリス意外にミーハー…)みたいな話が好...

有栖川先生程「単行本で買っておけ」作家さんはいないだろう。文庫になるとなんで表紙が漫画家になるんだ一気にラノベになるんだ単行本はセンス素的なのに。 火村シリーズは実は殺人事件起こらない話の方が好きで、『燈火堂の奇禍』『潮騒理髪店』(堀北真希…アリス意外にミーハー…)みたいな話が好き。今まででも1番好きなのは『ジャバウォッキー』だし。お陰で大阪行く度に「御堂筋は大動脈」と呟いてしまう。 そして携帯電話が判らない人の話から何時の間にやらスマホ当たり前になり、そしてね…キャメルは自販機以前に最早売っていないんだよ…ずっとキャメル吸っていたのにねなくなっちゃった時の絶望火村先生は知らない世界で生きているんだね…羨ましい(赤マル吸いつつ遠い目)

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2014/11/28
  • ネタバレ

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店がテーマの、5編からなる短編集。おなじみ火村英生が登場します ちょっと気になったのが「潮騒理髪店」 リカちゃんがハンカチを振るシーンの推理 いくらなんでも、リカちゃんが毛嫌いする課長の毛髪を自分のハンカチでくるむわけがない 仮にくるんだとしたら、それは捨てるはず。切り屑の毛髪は振ったくらいではとれません そして万一振るとしても自分にかからないよう低い位置で振る・・・とおもうが 辺境の床屋さんの描写が、よかっただけにとても気になる推理ではあった

Posted byブクログ

2014/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

火村シリーズ短編集。 「暗い宿」の姉妹編という位置づけの1冊。 タイトル通り特徴的なお店や職業が登場しますが、単に舞台になっているというだけでなく、その店であるからこそというのが事件と絡んでいるのが良かったです。 どれも一捻りある良作だったと思います。 ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・ 【古物の魔】骨董屋さんや骨董についての薀蓄が楽しい。 人々の手を渡り古物に込められた様々な想いが、事件と密接に関与して骨董店というテーマに沿った1編となっています。 アリバイ工作が自身の保身というよりも、骨董に対する愛情からであったという動機がおもしろい。 一見あやふやな推測が、特異な理由によって証拠品に直結するので言い逃れできないという、火村のこじつけ推理の展開も楽しかったです。 【燈火堂の奇禍】あわや殺人未遂事件かと思いきや、日常の謎でした。 「ジャンパーの裾をひらひらと翻して」という目撃者の表現が糸口となっていますが、なんとも心許ない切り口です。わざわざこんな表現で証言したからには信憑性はありそうですが。しかし、腹や背中に差し込むとかもありそうですけど。 古書店のガンコ親父というのはちょっと憧れがあるんですけれど、この店主には会いたくない。 【ショーウィンドウを砕く】倒叙物で、火村の手腕の鮮やかさが犯人視点からで際立って見えます。「お昼は何を食べました?」の時点で既にロックオンされていたと。 現場の状況から物盗りの偽装だと見抜き、第一発見者で恋人を容疑者としてまず疑い、レシートを見た時点で早速罠をしかけるという火村の素早い行動に唸ります。 冒頭のサイコパスについてが何の意味があるのかと思いましたが、火村がサイコパス扱いされてて気の毒。いつも語り手のアリスの第三者からの描写は貴重でした。 【潮騒理髪店】女ですが、顔そりは一度やってみたい。火村が気持ちよさそうで羨ましいです。 海辺の素朴で爽やかな雰囲気が良い。恨みや呪いといった昏いものが、潮風で綺麗に吹かれていくような結末も気持ちいい。 堀北真希をキャスティングしたアリスに賛同。 【怪しい店】「みみや」という特殊なお店での事件。 話の持って生き方が巧い。アリスがまたぬかったな、というところからホテルのラウンジへと舞台が移るので、てっきり小岩井が犯人かと思いました。 誰が登場するのか?→夫だったか!と思わせておいてもう一捻り。 夫はわざわざ持ち出さなくても自宅で処分すればいいじゃん、と思いましたが、データを解析できるという警察の発言を恐れていたのですね。 それでも夫があの作戦に引っかかるのかは多少疑問でしたが、とぼけた印象で作家のアリスの誘い、警察の動向を知る機会、家で壊されたレコーダーを発見される危険性を考えると、結構成功率の高い作戦なのかも。 小岩井の発言からレコーダーの不自然さに気づき、夫の愛人にまでたどり着いたのは大きく飛躍しているようで論理的です。おもしろい。 毎度思う事で、「燈火堂の奇禍」でもそうなんですけれど、アリスの報告というのはかなり詳細のようです。 相手の発言を脚色することなくそのまま丁寧に伝えているからこそ解決に繋がっています。いい加減な性格のわたしなら、端折ったり似たような表現で済ましてしまいそうです。そういうところも火村がアリスを重宝する理由な気がします。 火村に指摘されて、「コマチさんの落ち度でもある」とか言いつつ、最後にはコマチさんと楽しくお茶しているアリスのちゃっかりっぷりにも笑いました。

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2014/11/19

火村&有栖コンビのシリーズ最新作で、「店」にまつわる短編5作。出来事は結構ライトめ、舞台も古書店だったり老舗の理髪店だったりと、軽やかにさくさくと読めました。そろそろ重量級なものも欲しいかな。

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2014/11/16

有栖川の筆のさえは衰えることが無い。 今回は店のエピソード。何れも謎めいた雰囲気を醸し出す店が出てくる。物語も最近は風格めいた物が漂いだした感がある。紡ぎ出してくる逸話と見識の深さがマッチして無駄のない展開があり、トリックも絶妙のタイミングで明かされる。間違いない買って損のない作...

有栖川の筆のさえは衰えることが無い。 今回は店のエピソード。何れも謎めいた雰囲気を醸し出す店が出てくる。物語も最近は風格めいた物が漂いだした感がある。紡ぎ出してくる逸話と見識の深さがマッチして無駄のない展開があり、トリックも絶妙のタイミングで明かされる。間違いない買って損のない作家だ。

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2014/11/07

短編5本。するすると読めるので、一気読みしてしまった。このところ短編が続いているので、久々に長編も読みたい。

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2014/11/03

火村シリーズ最新作は、『店』をテーマにした短編を集めた連作集。 各短編に登場するのは、骨董屋、古本屋、床屋などだが、表題作にもなっている『怪しい店』は、『みみや』と屋号のついた『人の話を聞くだけの店』。この設定がミステリ的にも重要になる。 考えてみれば何をやっているのかよく解らな...

火村シリーズ最新作は、『店』をテーマにした短編を集めた連作集。 各短編に登場するのは、骨董屋、古本屋、床屋などだが、表題作にもなっている『怪しい店』は、『みみや』と屋号のついた『人の話を聞くだけの店』。この設定がミステリ的にも重要になる。 考えてみれば何をやっているのかよく解らない店はあるもので、昔、新宿にも、商売の内容が想像もつかない屋号の会社があった。いつの間にか看板も消えていたが、読んでいて、ググっても出てこなかったし、四季報にも載っていなかったあの会社のことを思い出した。

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