怪しい店 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
個人的に好きなのは「古物の魔」です。アリスがちょっとだけ活躍しました。謎を解き、独りで勝手に犯人の処に赴く姿は格好いいと思いました。まぁ、火村もすぐ来ちゃいましたが。 店でくくられたミステリーでしたが、宿のと姉妹作品らしく丁寧に纏まっており読みやすかったです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いろいろな「店」にまつわるミステリー短篇集。 火村シリーズ。 “殺人事件”ばかりではなく、ちょっとした謎や、心に染みる話など、趣の違うものが取りそろえられて、良い品ぞろえの店…のような本である。 どれも、店の様子が目に浮かぶよう。 『古物の魔』 古物を仕入れ、売る。 目利きをするという事は、なかなかに本人の人間性が物を言うのではないかと思われる。 悪い人は出てこないのだけれど。 結びの雰囲気が良い。 『燈火堂の奇禍』 ちょっと楽しい趣向だった。 しかし、現金書留以外の方法で現金を送ってはいけません。 『ショーウィンドウを砕く』 ドラマにあった話。 なるほど、一番テレビ番組向きの筋立てだ。 『潮騒理髪店』 タイトルからして素敵。 店の名前なのだからなお素敵。 山が南側で、浜が東西に延びているのだから、能登半島以西の日本海側なのだろう。 ロケーションも素晴らしい。 岬に立ってハンカチを振る堀北真希。 キャスティングも良い。 古い理髪店の様子や、老店主の熟練の技など…ノスタルジック。 短いけれど、こちらは映画向き。 『怪しい店』 本当に怪しい(笑) いろいろ考える読者(私) なんとなく、犯人っぽい人がいないのだけれど… (いつもは「全員がグル?」と、思いがち) アリスがコマチさんとコンビを組む一瞬もあったり、コーヒーを飲みながら長電話だったり、楽しかったです。
Posted by
お店に絡んだ短編集。 「古物の魔」が好きだったかな。 余韻が良かった。 「ショーウィンドウを砕く」も犯人側からの目線が新鮮でよかった。 他にも犯人が語り部の作品は何篇かあったけど、 犯人から見たら火村は恐ろしい存在でしょうねぇ。
Posted by
火村さんシリーズとして初めて読んだ本。いきなり、短編から読んでみた。難しいトリックではなく、雰囲気がわかって、しかも続きがよみたいと思えたので、選択としてはよかったのかも。ドラマから入ったから、登場人物はずっとドラマ配役で脳内変換されてた。
Posted by
がっつりミステリってわけじゃないけど、バランスよくて読みやすい短編集。いずれも店が舞台になっているという趣向も面白い。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
火村英生のドラマが最終回を迎えたので借りてみた。火村英生シリーズ。5編の短編集。お店に関するもの。ひとつドラマでもやったやつが入ってた。小さな芸能プロの社長が年下の恋人を殺すやつ。潮騒理髪店が一番良かったかな。トリックうんぬんじゃなく、潮騒理髪店に行ってみたくなった。こういう職人さんが引退するのは寂しい。ほんと、生まれてから死ぬまで、いろいろなものとの別れがあるのだ。有栖川有栖、本格物すぎてあんまり読んでないけど、やっぱ短編だと読みやすい。また借りてみよう。ドラマの余韻が残ってるうちに。
Posted by
一推しは「ショーウインドウを砕く」。犯人視点の火村先生はアリスが見るよりずっと冷酷でどきっとする。優しい印象の日常の謎「潮騒理髪店」も好き。ちなみに私の脳内劇場でもリカちゃん役はほまきちゃんでした。
Posted by
これも再読。 そういえば火村先生ってドラマ化されて、今クールで放送されているのね・・・。勉強不足にして知りませんでした。(最近ネットニュース見ても芸能人ほとんどわからないから、当然と言えば当然か。) ネットで探せばどこかに落ちてるんだろうけど、ドラマでイメージを固定したくない...
これも再読。 そういえば火村先生ってドラマ化されて、今クールで放送されているのね・・・。勉強不足にして知りませんでした。(最近ネットニュース見ても芸能人ほとんどわからないから、当然と言えば当然か。) ネットで探せばどこかに落ちてるんだろうけど、ドラマでイメージを固定したくないので、ワタシはこのまま小説一本で行くつもり(マンガ化されたのも読んでないしね)。 「店」を舞台にした短編集、とのことだけど、安定化したシリーズなので安心して読める。ただこのシリーズ、やっぱりEMCに比べるとトリックが小粒なんだよね・・・そこだけが残念。
Posted by
5つの短編集。 一応聞きなじみのあるものが出てきたのが 4話目と5話目。 連続、というわけではなく、店が出てきただけ。 骨董屋、古書店、プロダクション 理髪店と悩みを聞くだけ、の店。 きちんとした従業員がいるのは、3話目だけ、のようで。 一番ありえそう、なのは、やはり最後の...
5つの短編集。 一応聞きなじみのあるものが出てきたのが 4話目と5話目。 連続、というわけではなく、店が出てきただけ。 骨董屋、古書店、プロダクション 理髪店と悩みを聞くだけ、の店。 きちんとした従業員がいるのは、3話目だけ、のようで。 一番ありえそう、なのは、やはり最後の話。 そういう事だと思った、というのはありましたが さすがに犯人は…。 ものすごく、ヒントが散らばっていたのですけど まったく考え付きませんでした。 言われれば納得、なのですが。 2話目の古書店については、どうなのでしょう? 代金はあるけれど…な状態。 ルール違反、ではあるので、やはり罰金状態?w
Posted by
「店」にまつわる中短編を集めた作品。類型の「暗い宿」が大好きな私にとっては大満足の作品でした。 話の種類やアプローチも様々で飽きさせません。 表題作「怪しい店」に関して・・・・確かに何の店なの?と首を傾げたくなるような看板や、そもそも店なの?という建物、結構ありますよね。そういう...
「店」にまつわる中短編を集めた作品。類型の「暗い宿」が大好きな私にとっては大満足の作品でした。 話の種類やアプローチも様々で飽きさせません。 表題作「怪しい店」に関して・・・・確かに何の店なの?と首を傾げたくなるような看板や、そもそも店なの?という建物、結構ありますよね。そういう店を探したり、勇気を持って飛び込んでみたりしたくなりました。
Posted by