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怪しい店 の商品レビュー

3.5

78件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    25

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2022/09/21

お店にまつわる、殺人事件から日常の謎までの作家アリスの短編集です。いつも通り二人の掛け合いは楽しく短編ゆえに強烈なインパクトこそありませんが、相変わらず綺麗な文章で安定した作品を届けてくれます。実際に「怪しい」のはやっぱりラストの「みみや」ですね。好みはアリスが古書店で出会った小...

お店にまつわる、殺人事件から日常の謎までの作家アリスの短編集です。いつも通り二人の掛け合いは楽しく短編ゆえに強烈なインパクトこそありませんが、相変わらず綺麗な文章で安定した作品を届けてくれます。実際に「怪しい」のはやっぱりラストの「みみや」ですね。好みはアリスが古書店で出会った小さな謎を電話で綺麗に火村が解いてしまう「燈火堂の奇禍」。シリーズには珍しい倒叙形式の「ショーウインドウを砕く」。そして「潮騒理髪店」はとにかく読んでみて、といいたい美しさです。例え短編でもこのシリーズは読後幸せな気持ちになります。

Posted byブクログ

2019/04/20
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人が死なないはなしがふたつ。人が死なないと、火村が犯人を「狩る」必要がなくて平和でいいな… 
「潮騒理髪店」は、理髪店の事細かな描写がよい。でも、電話でそこまで話してるの?と思うとちょっと面白い。 
「古物の魔」ウオマサさんのモノに関するはなしが良かった。骨董市に行ったからって値切らなくていいんだ!って思えた・笑


Posted byブクログ

2019/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「怪しい店」:前段の「エルシー」が伏線と思えば関係のない話。筋に整理が欲しい。フ―ダニットだが、人間分析に深みが感じられない。 潮風理髪店」がなぞは残ったままだが、いい感じ。 古物の魔」古物は持つべき人を待ち、その出会いを作るのが古物商 東京バンドワゴン」にあったような言葉

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2018/05/08

いろいろなお店が舞台となった火村シリーズ短編集。 いつもは作家アリスの目線で書かれているのに違う人の目線で書かれていたり、ミステリーだけど人が死なないお話があったりで面白かった。 この前に読んだ火村シリーズは長編だったから雰囲気が違って新鮮な感じだった。

Posted byブクログ

2017/11/25

犯人探しのサスペンスより、火村&アリスの掛け合いがメインで進んでいく。推理や犯罪心理そのもの、そしてそれらを通して社会に何かを問うような作品をじっくり味わいたい私には全く向かないとわかった。犯人直ぐにわかっちゃうし、動機もなんだかなぁ…短編だからか、とも思ったが、火村&ア...

犯人探しのサスペンスより、火村&アリスの掛け合いがメインで進んでいく。推理や犯罪心理そのもの、そしてそれらを通して社会に何かを問うような作品をじっくり味わいたい私には全く向かないとわかった。犯人直ぐにわかっちゃうし、動機もなんだかなぁ…短編だからか、とも思ったが、火村&アリスのあのやり取りを長編で読むことなんて考えられないぐらい嫌だ。 隙間時間を潰す作品としても、もう結構です。

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2017/07/19
  • ネタバレ

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短編なのであっさりした感はありますが、それぞれ流石な推理があり、読みやすく満足しました。その5篇は、犯人目線だったり、潮騒理髪店のように爽やかな雰囲気のものもあり、有栖川先生の力量に改めて感心しました。

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2016/12/16
  • ネタバレ

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アリスと火村の短編集。それなりに、面白くはあったが、ちょっと迫力に欠けた作品が多かった。短編だからかもしれないけど、やはり有栖川さんの小説は長編推理小説の方が面白い。特にアリスと火村の丁々発止の謎めいた駆け引きに興味がそそられる。 今回の短編中では、皆さんも言っているようにラストの「怪しい店」が面白い。それこそ、商売自体も「みみや」という話を聞くだけの商売だし、そもそもこんな商売が成り立つのかもわからないだろうに・・・。ただ、こんな世知辛い世の中だからこそ、こういった、悩みや苦しみを聞いてくれる人がいるだけで、うさがはれるのかもしれないが、それをゆすりの種にしたのでは犯罪になってしまうのは当然だろう。 全体的にもう一ひねりの作品が欲しかったきがするが、まあ、☆3つというところかもしれない。

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2016/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

火村英生シリーズ。短編。 「古物の間」 「燈火堂の奇禍」 「ショーウィンドウを砕く」 「潮騒理髪店」…一番好き。田舎の海辺の町の床屋とう設定がいい。 「怪しい店」…ただただ人の話を聞くという店 シリーズの別作品でも思ったけど、京阪神の細かい地名や路地を舞台にしてることが多いのは珍しいし、面白い。アリスとのやりとりもシリーズが長いだけあって安定の掛け合い。

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2016/12/05

火村シリーズの短編集。今回のテーマは「店」。一番最初の骨董品を舞台とした殺人事件は、本格さを少し感じたが、他は安楽椅子ものがあったり、最後の「潮騒理髪店」は推理と言うより、旅情を感じさせるものだったり、一言で「ミステリー」と言っても、いろいろあるものだと感じる1冊。全体的な感想は...

火村シリーズの短編集。今回のテーマは「店」。一番最初の骨董品を舞台とした殺人事件は、本格さを少し感じたが、他は安楽椅子ものがあったり、最後の「潮騒理髪店」は推理と言うより、旅情を感じさせるものだったり、一言で「ミステリー」と言っても、いろいろあるものだと感じる1冊。全体的な感想は良くも悪くも、「いつもどおり」

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2016/10/13

「骨董品店で起きた店主殺人事件、偏屈な古書店主を襲った思いがけない災難、芸能プロダクションの社長が挑んだ完全犯罪、火村が訪れた海辺の理髪店でのある出来事、悩みを聞いてくれる店“みみや”での殺人事件。「どうぞお入りください」と招かれて、時には悪意すら入り込む。日常の異空間「店」を舞...

「骨董品店で起きた店主殺人事件、偏屈な古書店主を襲った思いがけない災難、芸能プロダクションの社長が挑んだ完全犯罪、火村が訪れた海辺の理髪店でのある出来事、悩みを聞いてくれる店“みみや”での殺人事件。「どうぞお入りください」と招かれて、時には悪意すら入り込む。日常の異空間「店」を舞台に、火村英生と有栖川有栖の最強バディの推理が冴える。極上ミステリ集。」 『怪しい店』は、『暗い宿』の姉妹本。お店をテーマにした5作からなる短編集。「潮騒理髪店」が火村好きにはとても良かった。爽やかで、どこか懐古的で。そして少し、怖くって。 「燈火堂の奇禍」は、いわゆるシャーロックホームズの安楽椅子方式で、アリスがであった謎を火村に話して、火村がおそらくはこうだ、という推理を披露するという形のお話。もーこのかけあいが。好きで好きで。ほんとう長年のファンとしてありがてえ…。 帯の「最強バディ」という文句にええええそうですよねと強く頷いてしまった。 どの作品も共通してどこかぞっとする人間の狂気を描いていて、ミステリって単純にトリックばかりでなく、こういう所も大事なんだよなあとかしみじみ。

Posted byブクログ