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日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか の商品レビュー

4.5

81件のお客様レビュー

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2015/11/26

僕はシステムエンジニアなので政治は専門外なのだが、この本は論の根拠となる資料について出元が明示してあり信用性が高いように感じた。 とは言え、歴史、特に近代史はやはり複雑でありこの一冊で全てが分かるわけもなく自発的に相当の時間をかけて調べないと自分なりの理解や解釈に辿り着くことは...

僕はシステムエンジニアなので政治は専門外なのだが、この本は論の根拠となる資料について出元が明示してあり信用性が高いように感じた。 とは言え、歴史、特に近代史はやはり複雑でありこの一冊で全てが分かるわけもなく自発的に相当の時間をかけて調べないと自分なりの理解や解釈に辿り着くことは出来ないとも思う。この本で知ったことは今後の理解の助けにしたいと思う。

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2015/10/31

著者は前著に沖縄米軍基地問題を取り上げた本を書いているのですが、許可なしで撮影した写真を多数掲載していることで話題となっています(私は読んでいませんが)。 その時の調査が地盤としてあって、さらに福島原発事故により大きな教訓を得たはずの日本は再び原発を再稼働させる方向へ動いている...

著者は前著に沖縄米軍基地問題を取り上げた本を書いているのですが、許可なしで撮影した写真を多数掲載していることで話題となっています(私は読んでいませんが)。 その時の調査が地盤としてあって、さらに福島原発事故により大きな教訓を得たはずの日本は再び原発を再稼働させる方向へ動いている-なぜこんなことが起こるのか、という疑問から始まった調査が米軍基地の問題ともつながっていることに気付き、まとめたのが本書。 最近よく取り上げられている日本国憲法や安保法案ができるまでの経緯やその裏側にある機密文書、国連の動きなどを分かりやすく伝えようとしたため、ページ数としてはボリュームがありますが、内容は分かりやすくなっています。 憲法や安保法案は一般人でも目にできますが、それができない機密文書がわんさかわんさか出てきます。これは戦後何十年もたってアメリカの機密文書が解禁されたことで読めるようになったものがほとんどなので、多くは英文の公文書。よくもここまで調べたものだと思います。 機密文書であれ、そうでない文書であれ、うまい事書いているけど、よく読んだらアメリカの軍事支配からまだ日本は抜け出せていない。その関係で基地も原発もやめられないのだというお話。なんとなく多くの人が気づいていることを、多くの証拠と分析によって示したのが本書です。 ここまで調査することは一般人には難しいですが、国を変えるにはまず知ること、政治に関心を持つこと。 ですね。本書を信じようが信じまいが、無知が一番怖い。

Posted byブクログ

2019/06/09

知らなきゃかった!日本は米国の従属国だとは思っていたが、あまりにも米国の言いなりになっていたとは!天皇もその役についていて積極的に動いていたとは!鳩山首相は独立しようとしてたのか?!もっと公にしていれば良かったのに! そこまではできなかったのかな??

Posted byブクログ

2015/10/08

日本の中枢はなぜアメリカべったりで、戦後ずっときたのか。憲法9条はなにをヒントにして作られたのか。といったことについて、ダレスを中心とするアメリカの動き、天皇の動き、大西洋憲章との関連といった、今までにあまり指摘されてこなかった点をわかりやすい文体で指摘していく。「沖縄の人は~」...

日本の中枢はなぜアメリカべったりで、戦後ずっときたのか。憲法9条はなにをヒントにして作られたのか。といったことについて、ダレスを中心とするアメリカの動き、天皇の動き、大西洋憲章との関連といった、今までにあまり指摘されてこなかった点をわかりやすい文体で指摘していく。「沖縄の人は~」を読んだ人にもお勧めできる。

Posted byブクログ

2015/10/08

戦後の日本の憲法・日米安保条約・国連の関連性でできた枠組みが、今の日本の安保法制や・沖縄問題・原子力問題等の問題の根幹になっていることを教えてくれる名著。日本の戦後政治に興味のある人は必読の本です。

Posted byブクログ

2015/09/22

最近読んだ本の中では、最も腑に落ちる内容のものだった。この内容が、日本国民のデフォルトの知識になるとするならば、今回の安保法制論議もまったく変わった様相を呈しただろう。必読書とはまさにこういう書籍のことをいうのではないだろうか?

Posted byブクログ

2015/09/12

面白い本! 右の人からも左の人からも今まで出てこなかった観点から話が進みます。 根拠となっているものが、取材したインタビュー等ではなく、すでに公開になった外交文書なので、真びょう性が担保されている点が一番の特徴。 「米国(米軍)追従方針の人たちがGHQが作った憲法改正を指向し、リ...

面白い本! 右の人からも左の人からも今まで出てこなかった観点から話が進みます。 根拠となっているものが、取材したインタビュー等ではなく、すでに公開になった外交文書なので、真びょう性が担保されている点が一番の特徴。 「米国(米軍)追従方針の人たちがGHQが作った憲法改正を指向し、リベラル派やが憲法順守を訴えるパラドックスや、だれもが感じる「選挙に行っても何も変わらない」という思いが、戦後の日米の構造的のどこに起因しているかを考える手がかりとなる一冊。 日本国憲法も成立過程、背景、9条2項が何故浮いてしまった経緯が説明されている。 安倍首相が、安保法案が違憲ではないという根拠として、砂川判決を持ち出す理由がわかります。 安保含めた米軍の日本支配が、戦後が70年継続され、そこから抜け出すことができないないのは、国際法(国連憲章)上も問題ない形で担保されているためと知った。 原発の関連では、改正原子力基本法1条に、「我が国の安全保障に資することを目的として」と入れられた理由が、砂川判決の「統治行為論」に起因しているという話は初耳です。 参考図書も充実している。

Posted byブクログ

2015/10/03

「知る」と言う事は・・・・知ったその先はどうするか? そしてこれが本当かどうかあれもこれもみんな知りたくなる、きりが無いけど一応は頭に留め置きたい内容である!

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2015/12/08

ちょっと興奮気味に一気に読んだ。 あまりにも、知らなかった事実がたくさん書かれていて、それによって今まで自分の頭にあった考えをかき回された感じになった。 最初は読むのも辛くなるような事実に驚き、次には何だか日本という国がかわいそうに思え、終わりの方では、かつての筆者同様、大人し...

ちょっと興奮気味に一気に読んだ。 あまりにも、知らなかった事実がたくさん書かれていて、それによって今まで自分の頭にあった考えをかき回された感じになった。 最初は読むのも辛くなるような事実に驚き、次には何だか日本という国がかわいそうに思え、終わりの方では、かつての筆者同様、大人しそうなおじいちゃんにしか思えなかった昭和天皇が全くそうではなかったということを知り・・・ 読み進むうちに♪どうすりゃいいのさ この私♪状態になってしまったが、最後には、筆者の考える唯一の解決手段が書かれていた。 「ですから『オモテ側の役者』である安倍首相をいくら批判しても、この大きな流れを食い止めることはできません。」 じゃあ、今の全国あちこちで盛り上がる安保法制反対運動も意味がないのか。 と思ったが、 「うまく目的地にたどりつけるかどうかは、正直わからない。ただ自分たちは、それぞれの持ち場で最善をつくす義務がある。そして崩壊し始めた『戦後日本』という巨大な社会を、少しでも争いや流血なく、次の時代に移行させていく義務がある。」 と「はじめに」にあった。 それぞれの持ち場で自分のできることをやるしかない。

Posted byブクログ

2015/08/18

この国の戦後の真実に迫る一冊だと思う。タイトルのイメージとは違い、読みやすい文体で一気に読めた。今、なぜ安倍が安保法案を通そうと躍起になっているかが分かる。多くの人に読んでもらいたい。

Posted byブクログ