日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか の商品レビュー

矢部宏治(著者)

2017/04/25

これは日本人として是非読んでおきたい１冊。
砂川判決以来、憲法を含む日本の国内法の上に、安保中心のアメリカ条約群が体系としてあることから、ここを変えないことには、米軍基地、原発問題はどうしようもないことがわかる。
憲法を変えること（自主制定）が必要だが、そのメインとなる自民党が憲法の意味を理解せずに案を出していることのズッコケ感が…。
そして、未だ国連の敵国条項に該当しており、同条件だったドイツとの国際的な立場の差と近隣諸国と友好な関係を未だ作れていない課題が浮き彫りになっている。
北朝鮮情勢が緊迫しているため、在日米軍のありがたみが強く日本人に印象づけられるため、まず手をつけなくてはならない真の独立国へのアプローチがますます遠くなっていくのが実感させられる…。

2017/04/21

原発より基地、戦後処理、憲法がメイン。
著者のリベラル派での憲法改正、軍事外交に賛同する、しないは分かれるとは思いますが
米軍駐留に至る戦後処理、安保、国連、憲法、天皇について書かれた内容は思ったより骨太で興味深く、これが評価されてるのかな、面白かったです。

PART1 沖縄の謎――基地と憲法
PART2 福島の謎――日本はなぜ、原発を止められないのか
PART3 安保村の謎(1)――昭和天皇と日本国憲法
PART4 安保村の謎(2)――国連憲章と第2次大戦後の世界
PART5 最後の謎――自発的隷従とその歴史的起源

矢部さんが日米合同委員会について語る↓
https://youtu.be/Ys7A40UAqaw

2016/11/10

原発の話よりも、沖縄の基地問題が衝撃だった。基地の面積以上に、空はほぼ米軍に支配されている。米兵の居住地域の上だけ保護されていたり。大学の構内に墜落した時も、日本の警察はそこに近づけなかったり。それはそもそもの憲法の成り立ちから問題があったとして、そこから話は憲法の話に終始していく。ちょっと興味が離れてしまった。。。

2016/11/05

日本の政治家や官僚にはインテグリティがない。
首尾一貫性。
たしかに。

汚染を防止するための立派な法律があるのに…は初めて知った。

日本が米軍に従うしかないことを、政府たちの実際のアクトをあげながら説明。

2016/11/26

力作。
冒頭の普天間基地のカメリア人居住区だけは飛行機が飛ば無い話だけで衝撃的。
マスコミは、なぜこの事実を取り上げ無いのか。知らされていない事が沢山あるのだと感じさせられた。
日本とアメリカとの密約の数々が根源か。それが今の日本の発展に貢献したとも言えるが。時代は変わった。ほころびが出ていくことだろう。

2016/10/21

「無知」は「罪」である

「知ること」は「考えること」
につながっていく

今更ながら、心を素直にして
今　何が　どうなっているのだろう
今　何を　どうすればいいのだろう
今　私たちは　何を求めるべきだろう

♪答えは風の中
の　歌を聴いてみたくなった
一冊です

2016/10/11

日本の官僚、権力に組み込まれた有識者がいかに糞かがわかる。何が本当に大事なものか、皆が命を賭しても守るべきものか、そこから逆算して考えていけば、基地についても、原発についても何をすべきかは決まってくるはず。

2016/09/24

米軍機は日本の上空をどうとんでも良い。低空飛行訓練では米軍関係者の住宅上空は避けて、日本の市街地を飛ぶ。アメリカでは民間住宅上空を避けるのは法的義務。アメリカが沖縄でやっているのも実は同じ。
サンディエゴにある海兵隊の基地は普天間の20倍もあり、敷地内で飛行訓練も基本的に完結できる。
鳩山首相が外務防衛幹部を読んで秘密会合を開き、徳之島移転案を最終決定し、絶対黙っててと念押ししても、翌日の新聞に詳細にすっぱ抜かれた。ウィキリークスが公表したしりょうではえ、斎木昭隆アジア大洋州局長も、民主党の考えは馬鹿げていると批判した。
アメカやフランスでは日本流の統治行為論は認められていない。
最高裁の部外秘資料 1952年 9月 日米行政協定に伴う民事及び刑事特別法関係資料

アメリカのエネルギー省は核兵器や原発推進派なので、そこへ日本政府関係者が原発ゼロ政策にL理解を求めても無駄だった。むしろ、2012年9月12日に大串政務官がエネルギー省のボネマン副長官と会談した際、逆にプルサーマル発電の再会を約束させられた.それで泊、川内、玄海、伊方ではプルサーマル原発が再稼動されていく。
人間宣言も極東委員会から天皇を守るためにghqが早急に用意したもので、元々は英語だった。日本政府の対応により、もともとは日本国民全部が神の子孫ではないことにんっていたのが、昭和天皇が神ではないという縮小になった。
8月革命説のアイデアを最初に思いついたのは、宮沢俊義にそれを教えた丸山まさおだった。
毎日新聞のスクープも、ghqの計らいのL可能性が高い。なぜならこのスクープ案を書いたのが宮沢俊義で、彼の弟が毎日新聞記者。

2016/09/10

やな世界。安保村も基地もどう転べば、日本のためだったんだって言えるんだろうか。

自衛官を犠牲にしていいなんて密約、よく結べたな。沖縄にはおそらく記事にならない事件がたくさんあって、泣き寝入りしてるひともいるんだろう。敗戦国って、そうなんだろ。

歪んでる、日本。
怖い、どう進もうとしてるんだ？

真髄を国民に問えばいいのに。
はっきり言わないとわからんよ。
シアワセな民族なんだから。

2016/08/30

これまで日本政府は基地問題に対してなぜアメリカと交渉せずに沖縄への強制に固執しているのかずっと疑問だったが、その納得できる仕組みを本書から知ることが出来た。著者もこの中で度々言っているように確かに日本人にとって、衝撃的で、悲しく、また怒りが湧くような内容だったがこの怒りも悲しみもこれまでの日本政府の対応や姿勢の中で何度も感じてきたものだったので納得がいくものだった。
この本では全般を読んで事実を知ったうえでどうするべきかという話にも言及しているが、その解決策は自分たち若い世代がよりしっかり考えていくべき事だと思う。本書はそのための材料として、知っておくべき事を書いている。