ジャンプ 他十一篇 の商品レビュー
作者が南アフリカに住んでるのでアパルトヘイトも扱っているが、 作者が伝えたいのは、もっと別にあると思う。 誰もが「それを言っちゃあおしめいよ」という部分を持っている。 それは確実にあるものだが、タブーというか品格によって包み隠され、見て見ぬふりをされる。 時にふと顔を...
作者が南アフリカに住んでるのでアパルトヘイトも扱っているが、 作者が伝えたいのは、もっと別にあると思う。 誰もが「それを言っちゃあおしめいよ」という部分を持っている。 それは確実にあるものだが、タブーというか品格によって包み隠され、見て見ぬふりをされる。 時にふと顔を見せるそれにぞわりとする。 冒頭の「隠れ家」。テロリストと主婦との情事。 そこには永遠はなく、偶然発生した時間を当事者は積み重ねる。 積み木くずしに生産性はないが、 じっとりと世をはかなうせつなさがある。
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白人の側からアパルトヘイトを批判し続けた著者が見た、社会体制の過渡期11篇。 どれも素晴らしいが「究極のサファリ」「銃が暴発する寸前」、そして「釈放」「ジャンプ」が特に印象に。 去年著者は亡くなられているのか。
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