壇蜜日記 の商品レビュー
“2014/1/23 晴れ チキンカツ弁当を食べ終わった後でソースの袋を見つける。味付きだと信じていたかった。”(P.76) “2014/7/13 明日が怖くて胃薬。”(P.181)
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わたくしが居住する愛知県豊田市駅前に、来月(2017年11月)本格シネコンがオオプンするのですが、そのこけら落とし上映として、ほぼ全篇豊田市内でのロケを敢行した映画「星めぐりの町」が披露されます(全国公開は2018年1月)。監督は黒土三男氏(豊田市在住)。かつて長渕剛さんの映画や...
わたくしが居住する愛知県豊田市駅前に、来月(2017年11月)本格シネコンがオオプンするのですが、そのこけら落とし上映として、ほぼ全篇豊田市内でのロケを敢行した映画「星めぐりの町」が披露されます(全国公開は2018年1月)。監督は黒土三男氏(豊田市在住)。かつて長渕剛さんの映画や「渋滞」「蝉しぐれ」なんて作品を発表してゐます。 主演は小林稔侍さんですが、その娘役に壇蜜さんがキャスティングされてゐるのです。ああ、好い人だ。 わたくし好みの映画では無ささうですが、壇蜜さんを見に行かうと思つてゐます。 ところで、壇蜜さんの話をすると、男性の反応はおほむねニヤニヤと野卑な笑ひを浮かべ、「君も好きだねえ」みたいな表情を浮かべる人が多い。一方女性はあからさまに眉をひそめ、苦心さんあんなのが好みなの?見損なつたわ、と口にはしませんが、さう言ひたさうな顔を浮かべるのです。何故? この『壇蜜日記』を読みますと、そんな周囲との偏見と闘つてゐる様子が窺へます。 「とかくこの仕事は道楽のように軽視されやすい」 「魚は、生きていても死んでいても人間の何らかの役には立っている。獣もまたしかり。私はどうだ」 「それ売女じゃないなあ。お金もらってないもの」 「意地悪しなければ意地悪されないという理屈は生憎私の生きてきた世界では通用してはいない」 「そんなに価値のあるタレントじゃないのは分かっています、だけどもう少しだけ褒めたり笑ったり優しくしてもらえないでしょうか......って、となりの人に言えたら」 しかし壇蜜さんは逞しく生きる。熱帯魚を愛で、猫を抱きつつ大相撲中継を見て、コンビニの品揃へを評し、ペンギンでお馴染みの量販店で買物を愉しむ。「壇蜜」を演じなくてもいい瞬間の彼女は、テレビで観るイメエヂとはかなり相違があります。それは、普段偏見を抱いてゐる人が読めば彼女の印象が変るであらう生活ぶりと申せませうか。 その独特の文章と相俟つて、不思議な魅力を醸し出す一冊でございます。 デハデハ。御機嫌よう。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-722.html
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壇蜜さんが本を書いていると知らなかったので興味を持って読んだ。なんだか繊細で感受性が強くて聡明な文章だった。
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個人的に読んだ他人の日記の中では1番好き。 艶やかな人が堕落した日々を送るとか、雨の日に窓を眺めながらの思惑とか。 この人の心に触れたくて仕方がなくなる日記だと思う。 日記と言えど、日常をそのままにみつめていないことが十分わかるくらいには、彼女の魅力が詰まっていた。
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(最後までは読んでいないけれど) 壇蜜さんが、猫と熱帯魚といい意味で'普通に'生きているのだということが感じられました。 あと、実際に起きたことと、自分の思ったことの書き分けのバランスが絶妙で好きでした。 何か特別なことを書いているわけじゃないけれど、毎日欠...
(最後までは読んでいないけれど) 壇蜜さんが、猫と熱帯魚といい意味で'普通に'生きているのだということが感じられました。 あと、実際に起きたことと、自分の思ったことの書き分けのバランスが絶妙で好きでした。 何か特別なことを書いているわけじゃないけれど、毎日欠かさず書き続けることで価値のはかれない大切なものになり得るんですね。 実はこれを読んで私も日記を書き始めまして…感謝しています。
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一日あたり数行という短い日記が毎日綴られている。エッセイというより、本当にただの日記である。とりたてて面白いということもなく、淡々と日々の事思いついた事がつらつらと書かれてある。 しかし、地味な内容ながらじわじわくる面白さや、文章や内容の落ち着く感じがなんとも心地よい。テレビや雑...
一日あたり数行という短い日記が毎日綴られている。エッセイというより、本当にただの日記である。とりたてて面白いということもなく、淡々と日々の事思いついた事がつらつらと書かれてある。 しかし、地味な内容ながらじわじわくる面白さや、文章や内容の落ち着く感じがなんとも心地よい。テレビや雑誌に出ている壇蜜氏だが、私生活は地味で飾らなく少々じめじめした幸薄い感じで、そこがたまらなく愛おしく共感を覚える。 あまりにも淡々とした日記なので、人の日記を盗み読みしている気分になり、早々にページをめくり気がつくと最後まで読んでしまった。
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しっとりとした、ちょっと薄暗い空気がとても好きです。落ち着きます。壇蜜さんの佇まいが好きですが、文章もそのままでした。これからもずっと活動してほしいです。これってあの作品のことかな…と思うのも楽しい。滲み出す色気が素敵です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
無性にひかれて手に取る。あぁ、もう、表紙の絵の黒髪に赤いリップ。そして、片隅に落ちたセクシーな物体でドキドキしてしまう。猫と魚をこよなく愛し、睡魔の神を肩に乗せ、壇蜜さんは、今日も日記を書く。時に客観的に、時に自虐的に。リアリストでもありドリーマーでもある変幻自在な女性だ。いっそ、世間の全ての事を忘れ、彼女に愛でられる猫になりたいと願ってしまう。この日記はパソコンやスマホ、タブレットは似合わない。重厚感のある木の机に座り、万年筆で書いて欲しい。そして、書いた日記をあの甘やかな声で読み上げて欲しくなる。
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彼女の豊かな言語感覚と、猫と魚への愛で、ものすごいネガティブ志向も愛嬌に昇華させてしまうのに驚きました。 私の中の「壇蜜」は、新たな一面を持って、独特のポジショニングをより一層確立してます。
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予想外に自分好みの言語感覚と視点に驚いた。 何かでエッセイが面白いという評判を知り興味本位で読んでみたのですが、期待を裏切りませんでした。 もう少し自信を持ってもいいと思いますよ。
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