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他人を支配したがる人たち の商品レビュー

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28件のお客様レビュー

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いきなりは少し難しいかも

優れた書籍であることは間違いありませんが、いきなりこの書を読むと分かりにくいかも知れません。微妙なエピソードが挿入されているので、明確に典型的で分かりやすいエピソードの方が理解しやすいかも知れません。逆に考えると、日々の生活に隠れてしまいがちな精神的虐待を的確に指摘しています。

Muscat Love

2024/06/03

親を翻弄する子どもたち(主にティーンエイジャー)を「未熟で甘えている」のではなく一種のパーソナリティ障害と認定して冷静に対処しようとする著者に、バッサリ切り捨てる(というと言いすぎかもだが)冷酷さと同時に子どもを一人の別人格として捉えている敬意のようなものを感じた。これくらい子離...

親を翻弄する子どもたち(主にティーンエイジャー)を「未熟で甘えている」のではなく一種のパーソナリティ障害と認定して冷静に対処しようとする著者に、バッサリ切り捨てる(というと言いすぎかもだが)冷酷さと同時に子どもを一人の別人格として捉えている敬意のようなものを感じた。これくらい子離れ(子供は親の所有物ではなく、一人の人間である)している人間の方が子供とまともな距離で接することができそうだ。

Posted byブクログ

2024/06/01

以前、職場にいた理解できない人 (おそらく自己愛性パーソナリティー障害) の言動について理解したくて 検索していく中で見つけた本。 ようやく読むことができた。 この本は1996年が初版で 私が読んだのは、これの改訂版で 2014年に出版されたものだ。 潜在的攻撃性パーソナリテ...

以前、職場にいた理解できない人 (おそらく自己愛性パーソナリティー障害) の言動について理解したくて 検索していく中で見つけた本。 ようやく読むことができた。 この本は1996年が初版で 私が読んだのは、これの改訂版で 2014年に出版されたものだ。 潜在的攻撃性パーソナリティーについて 30年近く前から指摘されていたのは驚きだ。 第1章では、 攻撃性パーソナリティーについて 分類や説明がなされている。 翻訳だからなのか、文章としては読みにくい。 というかとっつきにくい。 ただ、第2章から実例が出てくるので 想像してしやすく理解が進んだ。 著者は、 古典的な精神医学が対象とした 患者たちは神経症患者であり、 こうした従来の精神医学では 攻撃性パーソナリティーを見誤る という指摘をしている。 現在は、重い神経症患者は減ったが パーソナリティー障害が急増している。 そして、顕在的攻撃性に加え、 潜在的攻撃性パーソナリティーが増えていて この事実の普及と被害者救済を目的に この本は書かれているようだ。 古典的な精神医学を当てはめると、 彼らの行動には 深い意味や物語があるかに誤解してしまうが、 彼らはシンプルに 自分の勝利や権力にのみに関心があり、 それへの障害を排除するために あの手この手を使って攻撃してくるという。 そのやり口、手口については 第9章、10章にまとめられている。 彼らの被害者にならないためには、 彼らの餌食になりやすい 自分の特性に気づき変えていくこと、 彼らの攻撃にいちはやく気づき 毅然と対処することと述べられている。 「寛容社会にはびこる攻撃性」と題して エピローグがかかれていて、 著者が現状と今後を憂えていることがわかる。 ここからは、個人的な感想。 規律や規範に抑圧された時代には 神経症が蔓延していたが、 社会が自由をもとめ、時代は変わってきた。 多様性が許容されつつある現代の世の中は 良くなってきたかに思えるが… 顕在潜在を問わず攻撃性が急増している。 ここ日本でも猛威を振るっている。 モラハラや今話題のカスハラ、煽り運転など 攻撃性があらゆる場面で噴出している。 家族や職場などで この攻撃性パーソナリティーと 不運にも出会ってしまい 苦労する人たちが増えてきている。 だからこそこの本が 沢山の人に読まれているのだと思う。 攻撃性を備えてしまった人は 自身の対人戦略が他人に迷惑をかける 甚だ迷惑で誤ったものであるとは 全く気づいていない。 だから、本人は受診につながらない。 周囲の巻き込まれた人たち (多くは途中で気づき逃げ出すか、関係を断つが) 中でも不幸にも忍耐強い人が 被害者として受診に至る。 精神科現場で30年も前の時点で こうした事象が増えていることは実に恐ろしい。 私自身もいろいろな本や動画にあたったが 逃げられるなら逃げろ!が主な対処法だった。 本人は長い目で見れば正体がバレて 寂しい老後を迎えるとする意見も。 徒労に終わった被害者への慰めなのか。 内省する、自省する、 自制するシステムを備えていない 攻撃性パーソナリティーの人は 行動や言動を改める余地もなく ただただ他責するのみ。 この世に生まれる意味が、 さまざまな経験を積んで、他人だけでなく 自分自身への理解を深めることだとするならば 彼らは何の前進も改善も得られない 虚しい存在だと言える。 社会の大多数が、 こうした攻撃性をもって 欲しいものを手に入れようとする人 ばかりになってしまったら、 世の中はどうなってしまうのだろう。 エピローグにあった古い言葉の引用 「道徳を法律にすることはできない」 が重く響いてくる。

Posted byブクログ

2024/01/10

manipulative, 権力性、無自覚な特権性。 万人にはささらない本だと思うけれど、レビューを書いている被害者側の方の様相に共感と想像をしてしまう。

Posted byブクログ

2023/07/03

なるほど。マニピュレーターと呼ばれる人達の中でもとりわけ潜在的攻撃性パーソナリティ障害とされる人達の事や対処法の書いてある本。途中のケーススタディは面白くなかったけど、エピローグは良かった。ただ俺が気になるのは、この人達にどう対処するかではなく、こんな修羅の生き方を選んだマニピュ...

なるほど。マニピュレーターと呼ばれる人達の中でもとりわけ潜在的攻撃性パーソナリティ障害とされる人達の事や対処法の書いてある本。途中のケーススタディは面白くなかったけど、エピローグは良かった。ただ俺が気になるのは、この人達にどう対処するかではなく、こんな修羅の生き方を選んだマニピュレーター達はどう満たされてどう安息を得てるのか、だったな。

Posted byブクログ

2023/03/23

今まだp45あたりまでしか読んでいないが面白い。 マニピュレーターの話の前段として包括的に語られているフロイトやユング、人格、性格などの話に納得する。 私は精神医学や心理学の専門ではないので、このあたりの包括的な話は、あるいは専門家からは「ざっくりまとめすぎて不正確」という批判も...

今まだp45あたりまでしか読んでいないが面白い。 マニピュレーターの話の前段として包括的に語られているフロイトやユング、人格、性格などの話に納得する。 私は精神医学や心理学の専門ではないので、このあたりの包括的な話は、あるいは専門家からは「ざっくりまとめすぎて不正確」という批判もあるかもしれないけれど…専門家がこの本をどう捉えるか、知りたいなー。

Posted byブクログ

2023/01/21

期待していたけど、翻訳本はやっぱわかりづらい。 例の名前も覚えづらくていちいち戻るのがややこしかった。 マニピュレーターの手法 矮小化 →自分のやったことは大したことないことだと主張する 虚言 →嘘とわからないような巧妙な嘘をつく 否認 →攻撃の事実を認めない 選択的不注...

期待していたけど、翻訳本はやっぱわかりづらい。 例の名前も覚えづらくていちいち戻るのがややこしかった。 マニピュレーターの手法 矮小化 →自分のやったことは大したことないことだと主張する 虚言 →嘘とわからないような巧妙な嘘をつく 否認 →攻撃の事実を認めない 選択的不注意 →相手の要望を無視 合理化 →攻撃を正当化して相手を騙す 話題転換 →不意をつくように、話題をすり替えてはぐらかす。 はぐらかし →意図的に問題を回避するために問題の論点とずれた回答をする 暗黙の威嚇 →わかりづらい脅しで不安を煽り、支配したままにしようとする 罪悪感を抱かせる →自分より良心に勝る相手に対して皮肉を言い、相手を当惑させる。そして、反省を迫る。 羞恥心を刺激する →さりげない皮肉や当て擦りで相手の不安をかきたてて、相手の能力や価値観に揺さぶりをかける。自分が支配する側に居続けることができる。 被害者を演じる+犠牲者を中傷する →「自分を守るためにこうするしか無かった」と見せかけることで被害者をさらに守りに入らせる 忠実なるしもべを演じる →自分の目的をあたかも崇高な理念に奉じているかのように取り繕う。下心の隠蔽。 人をそそのかす →相手の欠乏や依存を満たすために賞賛や承認、高い評価、かけがえのない存在だと認められたと思わせる。 責任転嫁 無実を装おう 無知・混乱を装おう →相手が話す内容に対して無知を装い、しらばっくれたりする。 これみよがしに威嚇 →怒りからくる攻撃ではなく、目的のために怒る。 対処法 危険な誤解から自由になる →人間は皆同じではない。同じことを経験しても、気持ちや受ける影響は全く違う 人格をさらに正確に判断する →攻撃性パーソナリティーの特徴を覚えてよく考える 自分の性格を熟知する →①過剰にナイーブかどうか  ②過剰に良心的か  ③自信に乏しくないか  ④理詰めで物事を考えすぎるかどうか  ⑤依存感情があるか 展開を読んで手を打つ →注意深く相手の話を聞く。つけ込まれるので絶対に動揺しない。 負け試合には手を出さない 自分の得意にエネルギーをそそげ 言い訳を聞き入れない 意図ではなく行動で判断する →なぜ?と深読みしない 個人的な限界を設ける →どの程度なら許せるかを考え、限界を超えたら関係を改めるなどを決めておく。 はっきりと要求する →「私は」と付け加え、曖昧な表現をしない。明確に伝える。 ダイレクトな返事だけを受け入れる 集中して目の前の問題を考える →話題転換やはぐらかしをされないように目を逸らさない 問いただすときは責任を突きつける。 →理由をつけて責任を押し付けてこようとしても、その行動そのものに注意を集中させる 露骨な攻撃・脅迫は避ける →攻撃しすぎると、否認や選択不注意反撃で攻撃をされる。 行動は素早くり →心のブレーキがないのが攻撃性パーソナリティなので、勢いづかれると止めるのに何倍も大変になる 妥当な合意を結ぶ →必ず成就させるという強制力があるものでなければいけない。ウィンウィンの約束を交わせば、攻撃性パーソナリティの人は負けてはいないため受け入れることはできる。 相手の反撃に備える みずからに対して正直に

Posted byブクログ

2022/02/14

こんな人にオススメ! ・この人と関わるといつも自分が貧乏くじ引くよ  な〜って思っている人 ・自分の頼みは聞いてもらわないと機嫌が悪くなる  のに、人の頼みは完全に断る人が近くにいる人 ・自分の本気の質問に対していつも、曖昧にしか答  えなかったり、話しをそらす人が近くに...

こんな人にオススメ! ・この人と関わるといつも自分が貧乏くじ引くよ  な〜って思っている人 ・自分の頼みは聞いてもらわないと機嫌が悪くなる  のに、人の頼みは完全に断る人が近くにいる人 ・自分の本気の質問に対していつも、曖昧にしか答  えなかったり、話しをそらす人が近くにいる人 印象に残った言葉 惨めな思いに苦しむ患者がいて、もしも自分ひとりで苦しんでいるようならその患者は神経症。 そして、周囲の者皆すべてを苦しめているようなら、おそらくその患者はパーソナリティー障害に違いない。 感想  幸いなことに自分の近くにはこういった特徴の人  がいないことにホッとした。  最後の章で対応策が載っていたので参考になっ  た。

Posted byブクログ

2021/07/23

あらゆる手段を使って他人を操作しようとする「マニピュレーター」の話。 どんな人にも、自分を有利にしたいと思う心はあるはずで、今直面しているマニピュレーターに対しての理解だけでなく、自分自身が同じことをしてしまわないようにするためにも理解できる内容だった。

Posted byブクログ

2021/06/12

マニュピーレーターという他人を支配する能力が高い人がいるということを知るだけで、未然の防御策になる。善人と見られている人がこのマニュピーレーターであったりするので対策が難しい。

Posted byブクログ