Red の商品レビュー
友人の結婚式で、10年前の既婚の恋人に再会した塔子。 彼は離婚して独り身になっていたが、塔子には夫と2歳になる娘がいた。 不倫、同居、セックスレスと、かなりドロドロですが、面白かったです。 塔子は男性から見ると ととても魅力的な人の様子。かなりモテてます。 子供のいる女が不倫に...
友人の結婚式で、10年前の既婚の恋人に再会した塔子。 彼は離婚して独り身になっていたが、塔子には夫と2歳になる娘がいた。 不倫、同居、セックスレスと、かなりドロドロですが、面白かったです。 塔子は男性から見ると ととても魅力的な人の様子。かなりモテてます。 子供のいる女が不倫に走るのは、夫以上に子供に対する裏切りだと思うので、複雑な気持ちになりました。 いつか何かが起こるとハラハラしながら読んでいましたが、最後は落ち着くところに落ち着いた感じ。 いろいろ終わったとホッとしました。 映画のキャストを、あえて今日確認しました。 なるほど、です。
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30過ぎて20歳の頃不倫関係ある男性との再会で再び体の関係にハマって行く。官能小説だから仕方ないかもしれないが、主人公は再就職するやいなや、誰にでもなびき過ぎ。
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内容紹介では 「三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。妻、母を生きる女が一線を越えるとき、そこにはどんな世界が待っているのか―。充実した毎日を送っていたはずの女は、かつての恋人と再会し、激しく身体を重ねた記憶に導かれるように快楽の世界へと足を踏み入れていく。...
内容紹介では 「三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。妻、母を生きる女が一線を越えるとき、そこにはどんな世界が待っているのか―。充実した毎日を送っていたはずの女は、かつての恋人と再会し、激しく身体を重ねた記憶に導かれるように快楽の世界へと足を踏み入れていく。島本理生が官能の世界に初めて挑む!」 とある。 たしかに官能小説として読むこともできると思うし、性描写だけを意識して読めばそう読めるかもしれない。 ただ、女、愛人、妻、母、そしてビジネスマンとして生きる女性の葛藤(マザコン夫、夫の両親との同居、若かりし頃の不倫相手との再会)を中心として読むほうがストンと腑に落ちる作品だと思う。
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男には到達し得ない体験も書かれているし、描写が美しい。主人公像がやや揺れ動いているような気もするけれど、人なんて首尾一貫しているものでもないか。 エピローグはやや強引に辻褄合わせに走った感があって残念だったかな。 ビル・エヴァンスのピアノソロが出てくるシーンは緊迫感があった。 星...
男には到達し得ない体験も書かれているし、描写が美しい。主人公像がやや揺れ動いているような気もするけれど、人なんて首尾一貫しているものでもないか。 エピローグはやや強引に辻褄合わせに走った感があって残念だったかな。 ビル・エヴァンスのピアノソロが出てくるシーンは緊迫感があった。 星3つだけど4でもいい。
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それは現実逃避なのか、過去への執着なのか、それとも優柔不断なだけなのか。 いや違う。私は確かにここにいるんだ、という彼女なりの精一杯の自己主張なのだと受け止めた。 世間から何と言われようとも家族から不実と罵られようとも。誰も彼女の情を抑えることなどできはしない。 妻でもなく母でもない、只一人の女として。 「よそではちゃんと価値ある女性として生きていた」のだということを、この鈍感な夫もようやく気付いてくれるだろうか、と。 彼女のとった行動に共感はできないけれど、彼女の心理は同じ女性として理解はできる。 そんな自分に驚いた。 この作品の受け取り方は読み手によって意見が分かれそう。 様々な要素が詰まっていて混乱してしまった。この作品の主題は何なのか、何度も迷子になった。 女性としての存在意義について考えさせられた作品。
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映画化するというので早めに読んでおく。不倫という形をとったハーレクイン風というか、セックス描写を読むのがだんだん面倒になってきてちょっと飛ばしたけど、社会問題をどれも肯定も否定もしていなくてすごいと思った。例えば主人公の塔子の「働く母親」という点では、子育て=母親の役目という社会のしがらみへの苦しさを、こういうものだから仕方ないと諦めたり、周りが多少なりともサポートしてくれることに「まあ悪くはないか」と妥協したり、何に抗って何を受け入れていくかと選択しなければいけないところ、時代に沿っているんじゃないかと思った(それでも2014年初版なのね)。 恋愛ターンについてはまあ……ベタ。島本理生は、人間が絶対に持つ暗さを書くのがうまいけど、男女間の恋愛のつきあい方は少女漫画的というか、ロマンチックなところがあるね、と思った。人同士の交流の書き方は好きなんだけどなあ。
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「本当に好きな人とどうしても一緒になれない界」に生きている人の話を書くのがなんて上手なのだろうといつもおもいます。だからどうしたって官能が濃くなるのだろうなとおもいました。ナラタージュと並んで、とても好きな小説です。男性(や社会)から受ける女性の暴力について、島本さんの小説を読む...
「本当に好きな人とどうしても一緒になれない界」に生きている人の話を書くのがなんて上手なのだろうといつもおもいます。だからどうしたって官能が濃くなるのだろうなとおもいました。ナラタージュと並んで、とても好きな小説です。男性(や社会)から受ける女性の暴力について、島本さんの小説を読むといつも考えさせられます。セカイノオワリのさおりさんが帯に書かれたように、「自分が傷ついていたことに気がつく」のですね。
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以前読んだのを忘れていて2度目。自分に子どもが出来たせいか見方は随分変わった…決して主人公に共感できる訳でもなく、、誰にも共感出来ない…結局 夫婦も他人ね…と思ってしまう。
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夫の家族と同居で、夫は育児に非協力、働きに出たいけど反対され、お姑さんとはうまくいってるけどでもやっぱり気を使う。 そんな状態だったら、たしかに他に癒しを求めてしまうのかもしれないけど、塔子さんちょっと軽いなあ。 別居中の時の真くんの手紙がとても心に残った。 でも、ここまで拗れ...
夫の家族と同居で、夫は育児に非協力、働きに出たいけど反対され、お姑さんとはうまくいってるけどでもやっぱり気を使う。 そんな状態だったら、たしかに他に癒しを求めてしまうのかもしれないけど、塔子さんちょっと軽いなあ。 別居中の時の真くんの手紙がとても心に残った。 でも、ここまで拗れたからこそ、お互い本音を言い合えたんだろうし、結果家族3人で穏やかに暮らせるようになったのは良かったと思う。 ただ、大人はそれでいいけど、振り回された子どもはいつまでも心に影を持っているんだなあ。 また、親の何気ない一言でも、子どもは傷つくのかもしれない。私も気をつけよう。
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一気読み。読み応えがあって面白かった。 都合の良い女だった、で終わることが多い島本さんの小説の中で、この話はこれまでとは少し違うエンディングでよかった。
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