世界から猫が消えたなら の商品レビュー

川村元気(著者)

2024/09/05

ユーモアもあり全体的に優しいゆったりとした物語だった
もうすぐ死ぬけれど悪魔がやってきてこの世界から何かを消す代わりに一日寿命を伸ばしてもらうという話
最後が急に終わった印象
時計がなくなった世界で時計店の父はどうなったか気になったし主人公との会話も見てみたかったけどもあれはあれで良かったのかな

2024/08/21

悪魔のノリの軽さが個人的にはイマイチだったが、余命宣告されたら残りの日々をどう過ごすのかとか、1日生き延びるために大事なモノを失うことを受け入れられるだろうかなど、自分ごととして色々と考えさせられた。

2024/08/17

何かを消すごとに一日命が貰えるなら自分も喜んでものを消し続けるだろうと考えていた。自分が死んだら何も残らなくなってしまうから。ただ、主人公が猫と命を天秤にかけた時に言った「でも生きることには意味がないじゃないですか。どう生きるかに意味があるんじゃないですか」のセリフで自分の考えも変わった。

2024/08/15

題名だけ見て買ってみた一冊。

主人公が死ぬまでの話。

自分にはちょっとはまらなかった。

主人公の命と引き換えに世界からモノが消えていく。
その中に猫が消える候補として挙げられてる
そんな内容

命の延命をした主人公はいろいろ人生を振り返る事もできたし、気付かなかった事にもきづけたし、短いかもしれないがいい終わり方をできて良かったんじゃないかとも感じた。

自分だったらモノと引き換えに命の延命なんてしない。って考えるのは捻くれているからかなと思った小説でした。

2024/08/14

再読。お母さんからの手紙は泣けました。我が家にもにゃんちゃんズとワンちゃんがいて、自分の命よりも大切な存在。あなたたちが生きてるからわたしも生きてようと思えます。お母さん、とーふ、おはぎ、つくね元気で長生きしてください（父と弟も）。

2024/07/30

世界から何かを消すたび自分の命が伸びると言われたら、自分ならどうするだろう。
世界は取るに足らないもの、不必要に見えるもので溢れているように思うけど、そのどれもがどこかで誰かに少なからず影響を与えていて、なくなることで変わってしまうものがあるのだとすれば、世界から何かを消すことなんて自分の独断で決めるには重すぎるなぁなんて思いながら読みました。
これは哲学の本だな。

2024/07/29

お母さんのおすすめで読んだ。
自分に置き換えたら悲しくて切なくてずっとラストまで泣きながら読み終えた。世界は無くても良いもので溢れている。けど、それは無くても良いけどあれば生活が豊かになるものとして存在し、増え続けている。好きな所はたくさんあったけど、特に"家族はあるものではなく、するものであった"かな。
予想してなかった事はP198に愛犬の毛が入っていて、私のいるカナダまで届いた事！

2024/07/17

自分の命を1日延ばす為に世の中から1つ失くすと悪魔が言う。そこで電話、映画、時計をなくしたがなにか困った？これらは人間が勝手に作った物で！ただ猫を消そうと‥「人間と猫は1万年一緒に生きて人間が飼っているじゃなぬ猫が側に居てくれている」このフレーズは猫を飼っているとわかる言葉でした。色々ある人生どうせ後悔をすると思いますが自分らしく生きていこうと気づかされました。

2024/07/04

昔飼っていた猫を思い出した。死について考えさせられた。生きることと死ぬことは同等だけどやっぱり死ぬことは怖いな。

2024/06/19

『失う事と得る事』がテーマの儚い物語。
余命宣告された30代の青年の前に、突然アロハを着た悪魔が現れ“この世界からひとつ何かを消す、その代わり1日だけ命を伸ばす”という奇妙な取り引きを持ち掛けられるファンタジー小説。

文体はライトで読みやすいが、内容は深くて切ない。
“大切なものは無くなってから気がつく”とか“何かを得る為には何かを失わなけれならない”とか、分かっていても忘れている事に改めて気付かされた。
私も大切なペットや家族を亡くした経験があり、物語と重なる部分があって何度も涙が溢れた。読後は大切な人に感謝の気持ちを伝えたくなった。
心に刺さる言葉が多い所も本書の魅力。心温まる大人の童話です。