ユリイカ 詩と批評(2014年9月臨時増刊号) の商品レビュー
男性学を標榜しつつイマジンだけで未着手だった”イケメン学”。ユリイカによる「イケメン・スタディーズ」総特集にはやられた。脱セクシュアリティな顔の認識や「草食系」と暴力、といったテーマを考えていたが、それとは全く違った(興味深い)アプローチで種々の論考がまとまっていた。しかしひとえ...
男性学を標榜しつつイマジンだけで未着手だった”イケメン学”。ユリイカによる「イケメン・スタディーズ」総特集にはやられた。脱セクシュアリティな顔の認識や「草食系」と暴力、といったテーマを考えていたが、それとは全く違った(興味深い)アプローチで種々の論考がまとまっていた。しかしひとえに巻頭言・千葉雅也さんによる「・・・もはや<容姿を見られ評価されることを女性に比べて弱い引き受けで済ませつつ女性の容姿を見る主体>であるという特権を、どんどん剥奪されていっている。」という「<眼差しの客体>」はどんぴしゃり。これらのテーマでがっつりした論考をもっと読んでみたい。暴力やマスキュリニティ、セクシュアリティという視点もからめつつ、あとクールジャパンな”カワイイ”論からも読んでみたい。哲学、千葉さんの本をもっと読んでみたい。
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イケメンはキャーコノシャシンカッコイーヤバイーという楽しみ方が一番純粋で素敵なんだけれども、こういった雑誌に取り上げてもらうことはイケメンというカルチャーの深みが増すので歓迎したい。
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