レアリア Ⅰ の商品レビュー

雪乃紗衣(著者)

2015/04/25

重厚で、登場人物が多く、時系列もあちこちに行くので、冒頭の登場人物一覧を頼りに、細い糸をたぐるように世界観を探りつつ読みました。

戦いの予兆・国の衰退・特権階級と貧しい人々・君主・魔法・死の予感・恋・愛情・謎・かけがえのないもの･･･

そういう意味では、裏・彩雲国物語なのかも。

これまで人生を歩んできた年上の登場人物のキャラが味わい深く魅力的なのも、共通かな。

読み解くのに少し時間はかかったけど、これだけ多くの登場人物がいるのに、それぞれが個性的で魅力的。続きを読むときに、設定を思い出すのに苦労しそうですが、続きが楽しみです。

2015/04/25

重厚なファンタジーの序章。
前作の軽いノリは薄めで、全体的に暗く重たい雰囲気（戦争しているのだから、当たり前）。
主人公のミレディア、正体不明のアキ、本物の魔女オレンディア、何考えてるかわからない皇帝ユーディアス、敵？なのか法皇フロレンス、そして道化師にして皇子のけなげな少年。
まだまだ登場人物はいるし、これからも出てくるのでしょう。
ひとまず続きを待ちます。

2015/03/17

最初から最後まで自分の好きなものが沢山詰まっていて、積読してた自分を殴りに行きたい

途中までフロレンスこいつあかんやつ...って思ってたけど最後まで読んでみると嫌いじゃないわ(笑)くらいまでにはなった

シリアスとシリアルがいい感じになってるところもとてもよかったです

2015/03/04

つまらなくはなかったし、続きは気になる話だったけれど、とにかく読みにくかった。登場人物の名前がシチュエーションによって変わるし、時系列がバラバラだし、あえてそうしているのはわかるけれど、まだ登場人物に慣れていない状態では誰が誰なのか、どこを読んでいるのか分からなくなって大変だった。 始まってしまった争いが続けば続くほど、やめるのが大変になって、そして争いの代償は始めた人たちではなくてその子供たちが支払わされることになるっていう表現が悲しいけど、もっともだなぁと感じた。

2015/01/12

”レアリア　1”雪乃紗衣著　新潮文庫nex(2014/08発売)
(表紙：雪広うたこ)

・・・帝国と王朝が長年争う世界。
帝国の軍事を担う魔女家当主・オレンディアの元に育った少女・ミレディアは、幼い頃に森で拾われた身。
彼女は森で出会った青年・アキのことをずっと想ってきた。
が、その念願の再会は、やがて世界に悪夢をもたらした。
今、17歳となったミレディアは魔女家名代として、仲間と帝都へ向かう。
両国の休戦、次期帝国皇帝候補の後見、そして、愛する彼を殺すために。
(amazonより)

・・・第一巻目ながらキャラクターの顔見せに留まらず、バリバリ進んだような感じでした。
終わらせようとすると今巻や次巻でも終わらせそうな話でもあるんですが、
どうなんだろうか。
ごっつい巻数出るもんやねんやろか？？

・・・次巻は2015春発売予定。

2015/01/08

異世界軍記譚。

ファンタジー戦記物？
登場人物が魅力的で良いですね。
（イケメン多すぎな感じがしますが）

現在の話が進行しつつ、過去が語られていくので読みにくいという人も多いみたいなんですが。
自分的にそんなことなくワクワクとしてページめくってました。

前世代のおっさんおばさんががいまだ現役バリバリでカッコイイのが良いですね。
（全世代が現世代で主人公は次世代ってのが正しいかもしれませんが）

続きと結末が気になるので続刊も購読します
★3.5

2015/01/03

デビュー作「彩雲国物語」シリーズが大人気となった著者の新シリーズ。少女小説レーベルから抜け出したためかはっちゃけ成分は少なめ。地の文からひっそりと漂う雰囲気からも分かるように、全体的に暗く重め。

登場人物達の関係性がとても分かりにくかった。冒頭でイラストと共にキャラクター紹介があるのだが、そこに描かれていることさえなかなか文中で説明がされないので困った。ミルゼリスはオレンディアの義弟とあるが、オレンディアに姉妹がいてその婿なのか？とかそもそもオレンディア達魔女家と兄王家は味方同士なのか？など非常に分かりにくかった。読み辛かったわけではないが、普通のファンタジー小説になっている。アキとミレディアの恋愛感情は正直なところよく分からないです。

この作者は地の文が面白いところがあるので、そのまま少女小説を描いていた方が良かったのでは？

2014/12/04

キャラが多いからか、最初は誰がどういう状況にあるのか全然掴めずにいたけれど、途中から引き込まれていった。キャラなどを把握した今、最初から読み返すとじわじわとくるものがある。悲しく、切なく、綺麗な物語。

2014/11/20

読み終わったが、評価はまだ難しいな。話の内容は本当にまだ前触れといったもの。登場人物の紹介ぐらいの感じ。まだ中がわからない感じでこの巻は終わり。次に期待。

2014/11/19

世界観の説明から入る辺り、かなりかたいなぁとはじめは感じましたが、キャラクターが動き始めると台詞や思考の節々に彩雲国のような軽さ？ラノベっぽさ？がにじんでいて、そんなに固くもないのかも、と思い直すことができました。
とはいえ既にごちゃっとした人間関係をぶんぶん投げてきてて、そのごちゃごちゃがいいんだよなぁとわくわくする反面、いきなり出しすぎじゃないか？とも思ったり…

とにかくまだまだこれから始まる風なので、次の巻に期待大です。