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黒龍荘の惨劇 の商品レビュー

3.6

21件のお客様レビュー

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2024/06/08

"名探偵・月輪龍太郎シリーズ"の第2巻。 明治26年、事件の語り手・杉山潤之助は探偵となった旧友の月輪龍太郎と久しぶりに再会し、依頼された事件の捜査に付き合うよう頼まれる。その事件とは、明治の元勲・山縣有朋の影の側近と噂される漆原安之丞が、...

"名探偵・月輪龍太郎シリーズ"の第2巻。 明治26年、事件の語り手・杉山潤之助は探偵となった旧友の月輪龍太郎と久しぶりに再会し、依頼された事件の捜査に付き合うよう頼まれる。その事件とは、明治の元勲・山縣有朋の影の側近と噂される漆原安之丞が、首のない死体で発見されたというものだった。漆原の邸宅・黒龍荘に赴いた2人を待ち受けていたのは、不気味なわらべ唄になぞらえた連続殺人だった。 こういうシリーズ物は1巻から読むようにしているが、このシリーズは最初から読むよりもこの『黒龍荘の惨劇』から読むのがオススメという話を聞いたので2巻から読んでみた。 首なし死体、わらべ唄の見立て殺人、連続殺人…。本格推理のキーワードがいっぱいでわくわくして読めた。 明治という時代を背景に、旧弊な体制とかもあってそこも物語を楽しめる要素にはなっている。 事件の真相には、あっと驚かされた。現代のミステリーの常識で考えたら、列車の件にしても事件の真相(トリック)に関してもリアリティがないと思うけど、明治の時代設定だから活きてくるんだろうなぁ。 ミステリーとしては、すごく面白かった。1巻も他の巻も楽しみ。

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2024/02/18
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んー、探偵が好きになれなかったなー 自信満々で推理して、外してもなんとかその推理を成立させようと必死な感じがちょっと… 意図があったとしても、取り調べの最中に急な大声とかもねー 最後のオチは驚きがありました。

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2021/06/02
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名探偵月輪シリーズ2作目 明治26年、政界の黒幕と目される政商、漆原安之丞が自宅にて首無し死体となって発見される 自宅は黒龍荘、明治の元勲山縣有朋の別宅とも呼ばれる大豪邸 漆原の秘書である魚住氏から依頼を受けた月輪龍太郎は旧友、杉山潤之助と共に調査に乗り出す 漆原村に伝わるわらべ歌になぞらえ次々に起こる猟奇殺人 最後の最後まで止まぬ殺人 はっきり言って死にすぎである 前作を読んだならもしかしてまた?と思う、というか首無し死体とはそういう物なので仕方ないが… 富豪、豪邸、妾…金田一シリーズを彷彿とさせるが物語の重厚感は今ひとつか 伊藤博文、山縣有朋が登場したのは良かった 明治という科学捜査の無い時代だからこそ出来たトリックであろう

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2020/09/21

この時代だから可能なトリックでした。 最後まで事件が起き続けていて、息つく間がなかったです。途中、事件をまとめて振り返るシーンが何ヶ所かあったため、整理できてよかったです。解決編はだいぶアッサリでした。

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2020/08/11
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山縣有朋の別邸・黒龍荘に、山縣の影の金庫番・漆原安之丞に対して恨みを晴らす、という脅迫文が届き、数日後、漆原は謎の死をとげた。調査依頼を受けた「月輪萬相談所」の探偵・月輪は、かつて伊藤博文邸でともに書生として過ごした杉山を連れて黒龍荘に住み込むことに。 秘書の魚住、漆原の友人の医師、4人の妾、座敷牢の従兄弟。 黒龍荘の住人は皆、なにやら隠し事がありそうで。 そんな中、館に悲鳴が響く。 視点がワトスンでありながらも第三者なので、微妙に緊迫感が薄いような。 月輪の読みについつい気を取られてしまう。 なぜガチ? 淡々と惨劇が繰り返されて、そんなにー?という気持ちにになっていく。 最後も後味が良くない。確かにそりゃスゴイけども。 そして、これシリーズで、しかも2作目だったし。

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2020/02/05

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2014/10/post-de27.html

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2019/06/07

事件性の陰惨さは確かに頭抜けてる。 なので、犯人の異常さはなかなかに興味深い。 その分、探偵と助手の印象の薄さ、次から次へと事件が起こるのに、何やらちっともドキドキハラハラしないのが残念。 ものすごいことが起きているんだけどね……? 登場人物におしなべて魅力がないせいか、読書と...

事件性の陰惨さは確かに頭抜けてる。 なので、犯人の異常さはなかなかに興味深い。 その分、探偵と助手の印象の薄さ、次から次へと事件が起こるのに、何やらちっともドキドキハラハラしないのが残念。 ものすごいことが起きているんだけどね……? 登場人物におしなべて魅力がないせいか、読書としては盛り上がらず。 大好きな館もの、導入部で期待値が上がっていた分、ちょっとがっかり。

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2018/10/09

豪邸で次々に起こる殺人事件。わらべ唄、いくつもの謎、意外なトリック。先が気になってサクサク読めたし、ミステリーとしては面白かった。でもエンタメとしては物足りない感じもする。ワトソン役の潤之助が常識人なのはいいとして、探偵役の月輪が有能なのか無能なのか分からない。有能ならもう少し切...

豪邸で次々に起こる殺人事件。わらべ唄、いくつもの謎、意外なトリック。先が気になってサクサク読めたし、ミステリーとしては面白かった。でもエンタメとしては物足りない感じもする。ワトソン役の潤之助が常識人なのはいいとして、探偵役の月輪が有能なのか無能なのか分からない。有能ならもう少し切れ者っぽい感じ、無能ならもう少し間抜けな感じが欲しいかなあ。助手の蘭子女史は面白いキャラだったけど。人物描写が軽めなので物足りなく感じるのかも。

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2015/07/12

昨年の話題作を今更ながら読了。 歴史上の人物を絡ませた事件ではあるものの、リアリティはあまり感じませんでした。そもそも本格ミステリにそれを求めるのは酷なのでしょうけど、その時代特有の情景というものがあまり伝わって来ず、小説として楽しめるかというと微妙です。 その代わりと言ってはな...

昨年の話題作を今更ながら読了。 歴史上の人物を絡ませた事件ではあるものの、リアリティはあまり感じませんでした。そもそも本格ミステリにそれを求めるのは酷なのでしょうけど、その時代特有の情景というものがあまり伝わって来ず、小説として楽しめるかというと微妙です。 その代わりと言ってはなんですが、ミステリ部分はよく練られており、まさに長編向きの大技が炸裂しています。すぐに思いつく前例もありますが、バリエーションと言っていい範囲内でしょう。 このシリーズは今現在第3長編執筆中で、文芸誌では短編連載もスタートしているようなので、追ってみようと思います。

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2015/07/04

タイトルに劣らぬ凄惨な事件だった。 現実に起こった事件を下敷きにしてるかのような真相だったが、こういった利用の仕方をするのは実に上手い。 しかし現実に起こった事件の方がより凄惨であるから恐ろしい。

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