察しない男 説明しない女 の商品レビュー

五百田達成(著者)

2014/12/11

日本経済新聞社

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ベストセラーの裏側五百田達成著「察しない男　説明しない女」 店頭パネル　中身一目で
2014/12/10付日本経済新聞　夕刊

　典型的な男女の思考の違いを分析した『察しない男　説明しない女』（五百田達成著、ディスカヴァー・トゥエンティワン・1300円）が売れている。７月末に発刊後、地方都市の大型書店を中心に部数を伸ばして現在10刷12万5000部。タイプの異なる相手とのコミュニケーションで生じるイライラを抑えられるとして、男性にも女性にも好評を得ている。

　本書がいう「男」「女」は性別そのものではなく、あくまで「コミュニケーション上の『カテゴリ』」という前提だ。恋愛、家庭、仕事などの場面別に「男は謝れない／女は忘れない」「男はほめてほしい／女はわかってほしい」といった対比を37項目まとめた。各項目にはタイプの異なる者どうしが歩み寄るための「ひとくち男女語会話」を処方箋として示した。

　売り上げに貢献したのは巻頭に掲載した「コミュニケーションタイプ　チェックシート」。発売当初、三省堂書店名古屋高島屋店（名古屋市）でこのシートの拡大パネルを置いたところ、１日に数冊が売れる好調な動きをみせた。第一編集部の大竹朝子氏は「家族やカップルでチェックしながら話が盛り上がり、中身に興味を抱いてもらって購買に結びつけることができた」とみる。

　仙台や札幌の書店でも拡大パネルが購買客を呼んだことから、８月末から全国で展開。そのためネットよりもリアル書店で売れているのが特徴だ。購買層は男女がほぼ半々で、30～40歳代が約６割を占める。「今後は鉄道の車内広告などを通じてより広い層にＰＲしていきたい」（営業部の佐竹祐哉氏）という。

　現在、一部の書店に並ぶ同書はタイトルを緑色と赤色にしたクリスマス仕様の帯をまとっている。クリスマスのデートで失敗したくない男女向けのアピールで、売り上げにさらに弾みを付けようという狙いだ。

2014/12/10

141209読書「察しない男説明しない女」

1
男は察しない
女は説明しない
「今日いつもと雰囲気違うね」
察している、気にかけているアピール
2
男は理屈で動く
女は感情で動く
「なんとなくだけど、⚪︎⚪︎な感じかな」
論理立てるのではなく、曖昧な表現
3
男は縦社会で生きている
女は横社会で生きている
「仲良しなんだね」
周りの人間関係を尊重
4
男は野球で育つ
女はままごとで育つ
「みんなで一緒にがんばろう」
協調性と雰囲気を重んじる
5
男はヤンキー好き
女はファンシー好き
「それ、かわいいね」
共感
6
男は「初めての男」になりたい
女は「最後の女」になりたい
「こんな気持ちになるのは、君が初めてだ」
今までの相手とは違う、だからあなたで決める
7
男はみんなが好きな女が好き
女は自分が好きな男が好き
「⚪︎⚪︎ちゃんらしいね、そういうところ、いいと思う」
共感して褒める
8
男はナンバーワンになりたい
女はオンリーワンになりたい
「僕にとって特別な人なんだ」
比較はNG
9
男にとって恋愛はゲーム
女にとって恋愛は結婚
「いい人と出会えたら、もちろん結婚したい」
結婚願望アピール
10
男はノリノリの時に女を欲しがる
女はどん底の時に男を欲しがる
「大丈夫？何かあった？」
落ち込んでいる雰囲気を感じ取る
11
男は記号に欲情する
女は信号に欲情する
「⚪︎⚪︎ちゃんっていつも××してるね」
自分に向けられた信号に気になるアピール
12
男はロマンが好き
女はロマンチックなものが好き
「姫はわがままだなぁ♪」
非日常的なファンタジー
13
男は日常が好き
女は記念日が好き
「今度の⚪︎⚪︎記念日、どこかいこうよ」
相手よりも先に切り出す
14
男は「行きつけ」に行きたい
女は「初めての」に行きたい
「⚪︎⚪︎に新しくできたお店、行こう」
新しい店、話題の店
15
男は黙る
女は泣く
「ごめん、ちょっと考えさせて」
一言断ってからだまる
16
男は浮気した女を非難する
女は浮気相手の女を非難する
「魔が差したんだ、ごめん」
あの女が悪いというストーリーに乗っかる
17
男は別ファイル保存
女は上書き保存
「（付き合った人数）そんなに多くないし、今は君だけだよ」
今までのことは清算済みアピール
18
男は違いがわからない
女は違いなんてどうでもいい
「よくわからなかったけど、がんばって選んだんだ」
熱意でカバー→「前に欲しがってた」
19
男は分析されたくない
女は言い当てられたい
「君って意外と⚪︎⚪︎だよね」
気づいたことを指摘
20
男はプライドを食べて生きている
女はパンを食べて生きている
「代わりに⚪︎⚪︎するから、買ってもいい？」
代わりの実益ある貢献
21
男は使えないものを集める
女は使えそうなものを捨てられない
「必要になったらまた買ってあげるよ」

22
男は子供でいたい
女は女でいたい
「たまには、2人でデートしようよ」
「2人で」「デート」
23
男はモノタスク
女はマルチタスク
「僕は何をすればいいかな？」

24
男はボーッとしている
女はイライラしている
「どうしたの？」
察する→「別に」と言われたらそっとする
25
男は人前で話が長い
女は気を許した相手に話が長い
「そうだよね、わかるよ」「確かに」
共感「よね」
26
男は変わりたくない
女は変えたい
「一生懸命がんばります！」
上司には逆らわない
27
男は謝れない
女は忘れない
「（嫌な思いさせて）ごめんなさい」
相手の感情にフォーカスを当てて謝る
28
男はギラギラしたい
女はキラキラしたい
「これは⚪︎⚪︎さんにしか頼めない仕事だから」

29
男は権力を与えれば喜ぶ
女は安定を与えれば喜ぶ
「君にはうちにずっといて欲しい」
必要アピール
30
男は結果を重視する
女は過程を重視する
「いろいろ大変だったけど、楽しかったね」
過程＆共感
31
男は褒めて欲しい
女はわかって欲しい
「ついに報われましたね！」
過程＆共感
32
男は世界から認められたい
女は世間から認められたい
「いいなぁ、うらやましい！」
羨望の言葉
33
男は会議が好き
女はおしゃべりが好き
「ちょっと話がそれちゃうんですが」

34
男は序列を読む
女は空気を読む
「ちょっと休憩しようか」

35
男は猪突猛進に働く
女は臨機応変に働く
「とりあえず一旦進めてみようか」

36
男は一般化したがる
女は具体化したがる
「実は最近、こんなことがあってさ」
エピソードトークからスタート
37
男は同い年の男が苦手
女は自分より若い女が苦手
「⚪︎⚪︎さんもまだ一人前じゃないから、いろいろ教えてくれる？」
年齢や容姿ではなく仕事のスキルで話す

2014/12/09

男女の違いを書いた本は多々あれど、読むのは初めてでした。
想像していた以上に、期待していた以上に、すぐに実践できるアイデアがたくさんあって、役に立つ、というのが率直な感想です。
あとがきの中で作者も言及されていますが、男女の違いというよりかは、AとBと考える人、というくくり。先だって、エマ・ワトソンが国連でフェミニズムに関するスピーチをされましたが、その中でも話されていた、「男だから、女だから」という思考。それはあくまでも、統計学的に多数の男性に当てはまる、女性にあてはまるということであって、男性ならばこうあるべき、女性はみんなこう、ではないのですよね。その差を理解してもらうのが、平和への一歩なのではないかと。
相手に響く言葉を選ぶ、というのがつまりは、気遣うの意味ではないかと。空気を読んで何も言わないとか、自己主張の名の元に相手を平気で傷つけるとかは、気を遣う、ではないということ。
世の中、似て異なることがたくさんありますが、こういった本を読んで、「だから男（女）は嫌」と言うひとが減ると良いなと思います。そして、異性間での差を楽しめるようになったら、次は文化の違いも楽しめるようになると良いなと思います。

2014/11/23

一見チープな題名ですが、東大教養から博報堂を経て独立したプロの心理カウンセラーによる男脳・女脳の解説。

認知の仕組みの違いから、コミュニケーションにおけるゲームのルールについて学ぶことができます。

恋愛工学的にも効きそう。(女が男に対し、「彼氏がいるけど別れそう」と宣言することで、価値の証明と次のステップへの期待を抱かせる戦略など)

ジョン・グレイ"ベスト・パートナーになるために"をさらにとっつきやすくした感じです。

◯男と女のコミュニケーションは、外国の人と接するよりももっと難しいのです。「男と女は、異星人だ」と言ってもいいほどです。…本当は複雑な違いがあるのに、見た目が同じ日本人であるために「言葉が通じる」と信じてしまい、職場でも家庭でも衝突が起きているのです。

◯〈目次より〉
・男はみんなが好きな女が好き 女は自分が好きな男が好き
・男は黙る 女は泣く
・男は違いがわからない 女は違いなんてどうでもいい
・男はほめてほしい 女はわかってほしい

◯中学生・高校生と年を重ねていくと、自分と趣味が合うとか、ちょっと不良っぽいとか、女子からモテる男子はだんだん細分化していきます。いっぽう、男子からモテる女子はあいかわらず「見た目がかわいい子」。この傾向は、大人になってもほとんど変わりません。

◯「彼氏がいる」と言うことで、すでに他の男性から魅力を認められた女だと伝えるのが効果的。その上で「彼氏とうまくいってない」「別れようかと思っている」などとグラついていることをアピールするといいでしょう。

◯そもそも夫婦とは「妻が社長、夫が副社長の企業」のようなものです。つまり結婚とは、二人で新しく企業を立ち上げるということ。経営方針は家庭によってそれぞれですが、基本的に社長がリードし、社員はそれに従うのがルール。

◯夫に家事を頼む場合は、新入社員に仕事の指示を出すつもりで、「何をどのように進めればいいか」彼らが具体的にイメージできるよう伝えましょう。

2014/11/20

先日、本屋で立ち読みしてたら面白いのですぐ購入。
最近職場で女性のある特定の年輩の人とよくぶつかり、困っていたところ。これ読んで驚き。なるほど～！それそれ！という引用だらけ。参考になる。

2014/11/05

読み物としてライトで非常に楽しく読めた。表現が言い得て妙であり、特に夫婦関係で妻は社長で夫はプライドの高い新入社員が良かった。この本の悪い例の男にならないように、これからも頑張りたい。

2014/10/03

アテナドクトリンという「これからの時代は、女性か女性のように考えられる男性がリーダーになる」という考え方があるが、この本の内容もそれに当てはまるのだと思う。たしかに、この男性原理女性原理がよくわかっていると、異性に対する、またはそのように考える同性とのコミュニケーションには役立つと思う。

2014/11/04

どちらかというと、考え方は男っぽい（おじさんっぽい？）と思っていたが、巻頭の診断ではやはり女タイプだった（笑）

学生の時はさほど気にならなかったが、会社に勤めてからは、男女の考え方やコミュニケーションの違いは顕著だなぁとしみじみ思う。難しいことは書かれていないので、「あーあるある」と思いながらさくさく読める。

一番感動したのは、「女のかわいい！は「心が揺さぶられている」という感覚的な言葉。100%主観」とあって、確かにその通りだなと。