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憲法の「空語」を充たすために の商品レビュー

4.5

21件のお客様レビュー

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2014/12/21

今年の初めに樹さんが講演されたその記録。 あーなるほど。憲法ってそう読むのね。とか、 これまでの歴史にそういう背景があったのね。とか。 自分の学の無さを通関させられたとともに、 やっぱり今の社会の流れはマズイよなー。 という率直な感想。 どうしようかなーってなる。 なんとかしたい...

今年の初めに樹さんが講演されたその記録。 あーなるほど。憲法ってそう読むのね。とか、 これまでの歴史にそういう背景があったのね。とか。 自分の学の無さを通関させられたとともに、 やっぱり今の社会の流れはマズイよなー。 という率直な感想。 どうしようかなーってなる。 なんとかしたいよね。 今回の衆議院選も自民が圧勝やったけど、 なんとかしてこのグローバリズム兼チープなナショナリズムの流れを変えたい。 そんな想いをつのらせました。

Posted byブクログ

2014/11/30

いやー、面白かった。値段と本の厚みが妥当でないと思ったけど、買って良かった。内田樹の著書に外れなし。安倍政権による憲法改正論を受けて、憲法のあるべき姿を提示し、政府の株式会社化を憂う。 憲法がどういった立ち位置のものであるか分かった。一言でいうと、理想だ。あるべき姿、まだ見果て...

いやー、面白かった。値段と本の厚みが妥当でないと思ったけど、買って良かった。内田樹の著書に外れなし。安倍政権による憲法改正論を受けて、憲法のあるべき姿を提示し、政府の株式会社化を憂う。 憲法がどういった立ち位置のものであるか分かった。一言でいうと、理想だ。あるべき姿、まだ見果てぬ理想、いつか当たり前の未来になると信じて追い求めていくべき姿。国民自身が制定し、政府や役人の暴走を防ぐもの。国民自身が理想を語ったもの。だから公務員に憲法遵守義務はあっても、国民に遵守義務は当たり前にないという話はすっきり通った。自分達で決めたものは、わざわざ書かなくったって自分達で守るでしょ、というスタンスなのだ。 その現行憲法を安倍政権は崩し、自分達に都合の良い憲法を制定しようとしている。国民自身に憲法の遵守を求める(つまり、憲法を遵守しない国民は憲法違反となる)。流動性の高い人間、グローバル社会に適応しナショナリズムを持たない人間を良いものとし、グローバル企業化を進める。 大飯原発の再稼働は、企業の圧力によるものだった。だがもし大飯原発を再稼働したことによりまた原発事故などがあったとしても、企業は責任をとってくれない。株式会社は有限責任、国家は無限責任なのだ。首脳の首をすげ替えて終わりではない。国は続く。国民は、先祖の犯した罪をいつまで経っても問われることになる。 祖国に誇りをもつのは悪いことじゃない。愛着があるのは「ふつう」のことだ。世界のどこにでも赴任できて、一生日本の地を踏まなくても全く構わない、そんなグローバル人材に成ることを国家として求めるのはおかしい。 私がそうだが、現在、そして将来のことを考えるのに、「ストック」、つまり今あるもののことを考えない。豊かな自然、豊富な水、温泉や神社仏閣 、伝統芸能、食文化エトセトラ。今あるものを見ないで、自分にないものばかりを追い求めている。当たり前にあるものは気付きにくい。なくなって初めて大切さが分かる。もっともっとと際限なく追い求めていく。それが悪いことばかりだとは言わない。発展に寄与してきた面もあるのだから。でも、今で十分、今でまんぞくしている人に「もっと上を目指せよ」と罪悪感を植え付け発破をかける功罪もある。今あるものに、感謝せよ。 日本は、戦争について負けたときのことを考えなかった、負けしろを検討しなかった、負けたあとに再建するための神話をもっていなかった。この体質は今もって続いているように思う。予想しないこと、失敗、間違いがあるのが当たり前とする風潮を世の中に感じられない。自己責任論は、失敗を許容しない、できない。失敗しても自己責任、誰も助けてくれない。そんなリスクは、一人で負ってられない。 人は失敗するものだ。だからといって、みずみず失敗への道へ歩んでいくのを見過ごすことはない。なんと言えばいいのだろう。難しい。失敗の可能性を許容しつつも、理想に向けて、今を犠牲にせずに、いつかの未来を夢見て歩んでいく。

Posted byブクログ

2014/11/16

日本国憲法は空語である。 しかし憲法は理想論で問題なく、国民を実現へ方向付けるものである。そして日本はその空語に実績を与え続けてきている。 そんなふうに読みました。 内田氏がいろんな本の中で語られている「国民国家の株式会社化」がここでも説明されています。

Posted byブクログ

2014/10/27

「通販生活」(2014秋冬号)の表紙で紹介された、「目から鱗~」とあった一冊。読む価値あり、とても面白かった。公務員が憲法違反してどうする、と公務員の安倍君批判。同時に、それをなぜ庶民はやすやすと認めてしまうのかの説明も面白い。

Posted byブクログ

2019/10/07

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Posted byブクログ

2014/09/29

本書は、2014年の憲法記念日に神戸市で行われた講演に加筆されたものになります。講演が元になっているので平易な文章ですし、ボリュームも100ページ足らずですので、本を読むのが苦手な人でも読みやすいと思います。憲法を考えるということは、国のあるべき姿を考えるということなのだとよくわ...

本書は、2014年の憲法記念日に神戸市で行われた講演に加筆されたものになります。講演が元になっているので平易な文章ですし、ボリュームも100ページ足らずですので、本を読むのが苦手な人でも読みやすいと思います。憲法を考えるということは、国のあるべき姿を考えるということなのだとよくわかりました。そして、それを考えるのは、一部の人ではなく国民全体でなければならないと思いました。その努力を放棄したときに見えてくるのは、独裁国家としての日本なのかもしれません。

Posted byブクログ

2014/09/12

タイトルを見たときの印象は、憲法には空語という解釈変更の可能性を残した「ズルいもの」がありそれを明らかにしていく本かと思い借りた。 ほんとうは 「アメリカの独立宣言は 自民党改憲案

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2014/09/07

日本国憲法は確かに軽んじられているように思う。 そもそも日本人は憲法というもののリアリティがない、自分事と感じていないのではないだろうか。 それはやはり、憲法が自分たちの手で作ったものではなく、「お上(アメリカ)から与えられたもの」という感覚が根底にあるからではないか。 日本...

日本国憲法は確かに軽んじられているように思う。 そもそも日本人は憲法というもののリアリティがない、自分事と感じていないのではないだろうか。 それはやはり、憲法が自分たちの手で作ったものではなく、「お上(アメリカ)から与えられたもの」という感覚が根底にあるからではないか。 日本国憲法の重みと正統性を確保するには、自分たちの手で、日本国憲法をさらに素晴らしいものにバージョンアップするしかない。 そうすれば、「もともと日本国憲法はアメリカによって作られたけれども、その後、日本人がもっといいものにした」と胸をはって言えるようになる。 政府与党だけでなく、もっといろんな人や組織が、憲法のバージョンアップ案を出してもいいんじゃないだろうか。

Posted byブクログ

2014/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内田先生の本にしては(物理的に)薄っぺらな本ですが、(内容的には)全然薄っぺらではないです。安部政権がやろうとしていることになんの危機感も抱いていない人にこそ読んでほしい。国民がなんだかわけの分からないうちに現政権がいったい何を壊し何をやらかそうとしているのか、見極めなきゃならんなーとあらためて実感。怖いよ、安部政権。 読み終わってつくづく終わったのは、日本人て良くも悪くも島国根性なんだなーと。「戦争の負け方を知らなかった」ということを内田先生は書いておられますが、たぶん歴史上侵略されたことのない日本には戦争の仕方が分かっていなかったってことなのかな、と。全く思考が飛躍しますが、子どものうちの小さいケンカは大事!とか思いました(^_^;)。

Posted byブクログ

2014/08/24

最近内田先生は政治的な意見活動が多い気がしますが 大丈夫なのでしょうか?少し心配になってきます。 内容的には、護憲という観点から、現在の政治的な 潮流が、法治から人治、所謂独裁に向かっている。 その根源的な流れがグローバル化であり、すべての ものの公共・行政・政治が株式会社化して...

最近内田先生は政治的な意見活動が多い気がしますが 大丈夫なのでしょうか?少し心配になってきます。 内容的には、護憲という観点から、現在の政治的な 潮流が、法治から人治、所謂独裁に向かっている。 その根源的な流れがグローバル化であり、すべての ものの公共・行政・政治が株式会社化している。 株式会社(有限責任)の本質と、公共・行政・政治との 相容れないものの事柄の大事さ。 それらについて、一度マスメディアで一般に対して こういう考え方もあるのだという発信をしてもらいたい と思います。

Posted byブクログ