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闇に香る嘘 の商品レビュー

3.8

165件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    37

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2014/12/26

江戸川乱歩賞の受賞作品のことだけはある。最後に全てのことがつながり、納得できる結論となった。中国残留孤児のことも考えさせられた。

Posted byブクログ

2014/12/21

よく練り込まれたミステリー。ハードルの高い設定も見事に活かされている。 終盤、真相が次々明らかになり世界が反転する。しかもそれも一度じゃなく。 また、多くの伏線が見事に収められていくのはまさに快感。 多少の粗も、面白さでねじ伏せる。 小説でなければ描けない物語。

Posted byブクログ

2014/12/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

第60回江戸川乱歩賞受賞作。 完璧なミステリー小説だと思います。 主人公の設定(老人の盲目の大陸帰国人)とそれによる小道具(杖やセンサー)や叙述的伏線がすべて最後に生きて家いることはすごい構成力だと思います。 ラストの真相により宇内どんでん返しですべての伏線を回収したこともマジックを見るようでした。 さらに、テーマとして次世代にも語りつながなくてはいけない第二次世界大戦における中国残留日本孤児であることも感動しました。 このレベルを求めるのは酷ですが、次回作は期待したいです。

Posted byブクログ

2014/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で借りた本。 主人公は村上和久69才。視力を完全に失い、家族もいつしか離れて行った。 そんなある日、チャンスが訪れる。たった一人の孫娘が重い腎臓の病気で、自分の腎臓を移植することが出来るかもしれない。しかし残念ながら村上の腎臓は弱っていて、孫娘には適さなかった。それなら村上の実の兄なら移植できると考え、頼んでみるも検査すら断られる。 断られたことで兄に対する不信感を抱く。実は兄は中国残留孤児だったのだ。兄ではない赤の他人が兄になりすまし、日本で生活をしているとしたら・・・? 本物か、偽物か。盲目ながら真実を求めて出歩く描写が、障がい者目線で語られ、不便さを少しだけ知ることができた。臓器移植についても、少し。 そして何より、中国残留孤児だった方の苦悩、差別など、歴史として知っていた言葉は、表面上のほんの一部分に過ぎなかった事が少し分かった。 さらに、家族の絆とは、血のつながりも、人種すら関係のない深い深い愛情に、心を打たれた。

Posted byブクログ

2014/12/08

なるほど、そうくるか。 登場人物が実年齢より若いというか行動的に感じるな。 70才前後なのにアグレッシブな描写が多いような・・・。

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2014/11/29

http://blog.goo.ne.jp/nakamana825/e/e6a96503c4e1172173cb5eda1dae21bc

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2014/11/21

話のあらすじだけ読むととても面白いと思う。でもこの主人公の自分勝手さにとても不快感があり、自分勝手でも魅力的とは真逆で、どうして周りの人はいい人ばかりなのかと腹が立ちました。

Posted byブクログ

2014/11/18

丁寧に書いてあるので、読むのに手こずりましたが、良かったです。はじめから、コンテナから死体が出てきてひやーーと怖気りましたが、謎が解けないもどかしさが後半まで引っ張っていきます。平和が一番ですね。

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2015/04/29

DNA検査を拒む中国残留孤児の兄が偽物ではないかと疑い、69歳にして全盲の弟が調査を開始する。 主人公が視覚障碍者という設定は誰もが重要なポイントになるだろうと考えるのでリスクを伴いますが、たった一行で全てが解消する真相は、まさに盲点を突くもので鮮やかでした。視覚障碍者の心理描...

DNA検査を拒む中国残留孤児の兄が偽物ではないかと疑い、69歳にして全盲の弟が調査を開始する。 主人公が視覚障碍者という設定は誰もが重要なポイントになるだろうと考えるのでリスクを伴いますが、たった一行で全てが解消する真相は、まさに盲点を突くもので鮮やかでした。視覚障碍者の心理描写や日常生活での不便さ、また中国残留孤児の現状も知る事が出来、読んで良かったと思える一冊になりました。

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2014/11/16

和久は孫に腎臓を移植しようとするが適さず、兄の竜彦に移植を頼む。だが兄は検査さえ拒絶。中国残留孤児の兄が永住帰国した際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。全盲の和久は兄の正体に迫るべく真相を追う。 2014年江戸川乱歩賞作。終章の反転は見事で、選者たちの評価が高かっ...

和久は孫に腎臓を移植しようとするが適さず、兄の竜彦に移植を頼む。だが兄は検査さえ拒絶。中国残留孤児の兄が永住帰国した際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。全盲の和久は兄の正体に迫るべく真相を追う。 2014年江戸川乱歩賞作。終章の反転は見事で、選者たちの評価が高かったのはそのためかと納得。人生の途中で失明するとこんなに大変なのかと思ったが、設定がそう(視覚障害が主人公)なため手探りの描写が多すぎて、読んでいて退屈な側面もあった。 (C)

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