グローバリズムが世界を滅ぼす の商品レビュー
エリートの質の低下、アベノミクスの失敗等を理由にグローバリズム反対!と唱える。 じゃあ、どうしたらいいのか、ということについてはまた次回ね。ということのようである。 こーゆー人たちはいいよね。何しても何かしらの不満をそれとなく(ほとんどノーベル賞を受賞したどこどこの大学のなにな...
エリートの質の低下、アベノミクスの失敗等を理由にグローバリズム反対!と唱える。 じゃあ、どうしたらいいのか、ということについてはまた次回ね。ということのようである。 こーゆー人たちはいいよね。何しても何かしらの不満をそれとなく(ほとんどノーベル賞を受賞したどこどこの大学のなになに教授も同じことを言っていた、ということを論拠とすることが多い)言っておけばOK的な。完全に野党です。 とはいいつつ、バランス感覚は重要です。このような意見もあるのかと念頭に置きつつ物事を進める、ということがよい。
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グローバリズムの終焉と新たな国家像 https://www.cfiec.jp/jp/pdf/prp/0002-hakamada.pdf 今回のコロナ騒動は、大きな流れでいれば、アメリカ単独主義から多極化へ、グローバリズムから国家主義へ、国際資本家がエリートを使って管理してきた世...
グローバリズムの終焉と新たな国家像 https://www.cfiec.jp/jp/pdf/prp/0002-hakamada.pdf 今回のコロナ騒動は、大きな流れでいれば、アメリカ単独主義から多極化へ、グローバリズムから国家主義へ、国際資本家がエリートを使って管理してきた世界の終焉なんだろう。う。だから、いろいろ予想できないようなことが、これからもは発生するんだろうな。管理してないんだから。 --------- 2020/06/18:読了 エリートの著しい劣化。 2014年のリーマン・ショックで、グローバリズム=搾取・詐欺 って構図が、隠しきれないほど明らかになり、声を上げる人が増えてきた。 あれから6年、トッドさんの本は継続して追っているが、ハジュン・チャンさん、柴山桂太さん、中野剛志さん、藤井聡さん、堀茂樹さん の本も、読んでいこうと思う。 ハジュン・チャンさんの本は、あまり翻訳されてないみたい
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新自由主義とかいうものが何なのかもよく分かっていない状況で読んだ。 経済に対する規制を外して、より開かれた状態にすること。そしてそれは、グローバリズムによって国外にも扉を開き、世界を組み込んだ市場経済を作り出す。労働力は自由に移動するし、企業はより広くマーケットを拡大できる! ...
新自由主義とかいうものが何なのかもよく分かっていない状況で読んだ。 経済に対する規制を外して、より開かれた状態にすること。そしてそれは、グローバリズムによって国外にも扉を開き、世界を組み込んだ市場経済を作り出す。労働力は自由に移動するし、企業はより広くマーケットを拡大できる! やたら持ち上げられる新自由主義に対する切り込み。めちゃくちゃ要約すると、輸出にばかり目がいって、短期的な利益ばかり出そうとするから、内需を生む賃金の上昇が起きない(コストとしか見なされないから、労働力に投資しない)。大金持ちは簡単に株式で富を増やすが、その会社がどうなろうが責任は持たない。格差は大きくなるし、賃金上がらなくて需要も生まれない。そんな中で過剰な供給は続けられる。キツい。マジ無理。 教育格差の話は面白かった。高等教育を受ける人が増えて、初等教育だけが満遍なく浸透していた時に生まれていた平等的な価値観が崩壊。教育による格差が当たり前のものという認識になり、それが賃金格差に対する不平等に対して「当然だろ」と思う仕組みになった。もはや人々は格差を当然のものとして認識し始めている。 あと、右派が新自由主義に対して肯定的なのが奇妙という話も勉強になった。まさかの昔は、右派(保守)は新自由主義否定。なぜなら共同体や育んできた国内文化・繋がりを尊ぶ保守にとっては、それを破壊するグローバリズムは本来真逆の考えだったから。それが全体主義・共産主義の台頭により近づき始めた。そして何より、エリートの劣化が、責任逃れな新自由主義を肯定したのだ(市場原理が要因だからしらねぇよ!という言い訳をする)。 正直半分も理解できてないと思うが、新自由主義についての知見を少しだけでも得られて良かった
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2014年刊行。 著者(対談者含む)エマニュエル・トッドはフランス歴史人口学者・家族人類学者。同ハジュン・チャンはケンブリッジ大学経済学部准教授(開発経済学)。同柴山桂太滋賀大学経済学部准教授(経済思想・現代社会論)。同中野剛志は元京都大学大学院准教授。同藤井聡は京都大学大学院教授(公共政策関連の実践的人文社会科学)。同堀茂樹は慶應義塾大学総合政策学部教授(仏文学・哲学)。 タイトルどおり、反グローバリズムの論客が対談、あるいは小論形式で当該テーマについて叙述。納得する部分もあるものの、正直新味はない。またあまり紹介すべきところもない。 また、対談と小論だけなので、緻密とは言いがたいし、情報の漏れ落ちの危惧もないではない。 他方で、グローバリズムのカウンターがナショナリズムというところで、(理解は出来るが)ややげんなり。他には無いのかなあ…と思いつつ、いわゆる新自由主義経済学的手法を採用している国の多くの場合、経済成長率がさほど高くないことは記憶に止めておくべかも。 なお、非グローバリズムの中国は良いのだが、ここで気になるのはアメリカ。一定程度経済成長をしている彼の国については、どう見たらいいのかな?。
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各国が新自由主義を推し進めたのと同時期に格差拡大、成長の鈍化が起きたので、リベラル、グローバリズムはダメなのです、というような論が何度も繰り返されており、まともに双方の因果関係を論証しようとしているのがトッドのみ。学術書ではなく、タイトルの主張がすでに既成概念として存在していて、...
各国が新自由主義を推し進めたのと同時期に格差拡大、成長の鈍化が起きたので、リベラル、グローバリズムはダメなのです、というような論が何度も繰り返されており、まともに双方の因果関係を論証しようとしているのがトッドのみ。学術書ではなく、タイトルの主張がすでに既成概念として存在していて、そこに対する批判を交えずに議論をまとめたような印象を覚える書。エビデンスに乏しい話と、あまり意味を成さない例え話(経済には統治が必要なのだ、という話を、交通ルールを撤廃したら道路はぐちゃぐちゃになりますよね?という話で語るのはギャグで言ってるのか不安になるレベル)ばかりであり、よろしいものではない。 本書が2014年に発売され、その2年後にBrexitとトランプ大統領の誕生があったのは偶然ではない、だからこそ手を取ったのだが、肝心の中身がこれではちょっと。
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表紙の写真で分かるように、エマニュエル・トッドが表看板の本だが、彼が語る場面は、他の著者よりそう多いわけではない。 グローバリズムが経済的繁栄をもたらすという理論は、じつは根拠がなく、逆に世界に不公平と混乱をもたらす元凶であることを、座談会およびそれぞれの論文でわかりやすく説い...
表紙の写真で分かるように、エマニュエル・トッドが表看板の本だが、彼が語る場面は、他の著者よりそう多いわけではない。 グローバリズムが経済的繁栄をもたらすという理論は、じつは根拠がなく、逆に世界に不公平と混乱をもたらす元凶であることを、座談会およびそれぞれの論文でわかりやすく説いた本。
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エマニュエル・トッド氏の新書を何冊か買い、その一冊目として読んだ。 読み始めてすぐに、対談ではなく本人の単著を読めば良かったと後悔した。 「エリートの大劣化」「あいつらは何もわかってない」「金持ちが儲けるために規制を操っている」など、ヘイトスピーチや陰謀論に近いような、質の低い議...
エマニュエル・トッド氏の新書を何冊か買い、その一冊目として読んだ。 読み始めてすぐに、対談ではなく本人の単著を読めば良かったと後悔した。 「エリートの大劣化」「あいつらは何もわかってない」「金持ちが儲けるために規制を操っている」など、ヘイトスピーチや陰謀論に近いような、質の低い議論が展開されているように感じたからである。(特にそうした物言いが顕著なのが中野氏) そうしたなかでも、やはりトッド氏単独の部分では、新たな視点を得ることができた。 それは、教育の高度化が格差の存在を当然視することに繋がるという指摘である。 著しい教育上の格差を誰もが(特に子をもつ親が)強く認識しており、そこに不平等の潜在意識が表れている、という指摘は実感を伴って理解できた。 私はこれまで、エリート教育を強化することは社会の発展に必要であると考えていたが、世界でも特に極端なエリート教育の国、フランスのエリートであるトッド氏の指摘は、そうした考えを見直すきっかけになりそうだ。 そうした視点からも、さらに同氏の著作を読みながら、考えを深めていきたい。
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グローバリズムにより貧富の差は広がり格差社会がひずみをもたらす。保護主義を推奨する。 必ず毎年利益を出し、年々GDPが上がっていくこと前提の経済の考え方に息苦しさを感じる点で、納得できるところが多い。 が、グローバル化を止めてしまって、代わりに経済を発展することができるのか?と...
グローバリズムにより貧富の差は広がり格差社会がひずみをもたらす。保護主義を推奨する。 必ず毎年利益を出し、年々GDPが上がっていくこと前提の経済の考え方に息苦しさを感じる点で、納得できるところが多い。 が、グローバル化を止めてしまって、代わりに経済を発展することができるのか?というところに答えは見つからない。その思考自体が間違っているということなのだろうが。
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エマニュエル・ドット氏と日韓の論客がグローバル資本主義のの行方を語ります。バブルとその崩壊を繰り返し、大企業によるの寡占化、短期利益を求めての目先のパイの奪い合い、株主はクリックひとつでやめられるが従業員はそうはいかない、国家という枠内でのガバナンスの欠如などの問題を洗い出し、そ...
エマニュエル・ドット氏と日韓の論客がグローバル資本主義のの行方を語ります。バブルとその崩壊を繰り返し、大企業によるの寡占化、短期利益を求めての目先のパイの奪い合い、株主はクリックひとつでやめられるが従業員はそうはいかない、国家という枠内でのガバナンスの欠如などの問題を洗い出し、それでもネオリベラリズムを支持するのはエリートが内向きな小さなグループに閉じこもって統治を放棄していると糾弾。 一般人もそれで良しとしてしまうのは、子供の頃貧しかった高齢者が今を豊かだと感じていることに加えて、ハンナ・アーレントの「全体主義の起源」を挙げて論じている。 2014年6月発売の本書ですが、ドット氏の「新自由主義と結びついたことで保守は死んだ。米国人は自由貿易や市場を信用してない。」との発言は本来の保守復権のトランプ大統領を予言しているようです。もっとも、トランプ氏の側近は氏の発言とは裏腹に生粋のリバタリアンばかりとの話もあるようですが。。。
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現在の行き過ぎた(と個人的には思っている)グローバリズム、自由主義経済については懸念を感じている。という意味では自分は保守なんだと思う。一方で、本書にも書かれている通り、本来反対すべきグローバリズムを今の保守派が進めているのは、やっぱり謎。 言葉の響きで単純に「よいもの」と思い込んでいるわけではないだろうし、必ずしも個人(および企業)が自己の利益のためのみに利用しているだけだもなさそうな。そんな謎に対する1つの考えも述べられています。 個人主義、民主主義の行き過ぎ、識字率、劣化(本書ではエリート・指導層の劣化とあったが、国民全体の劣化ともいえるのではないか?)といったいろんな要素を絡めて考えていく必要があるようで。個人的にもちょっと今後も考えていきたいテーマ。
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