日本語が世界を平和にするこれだけの理由 の商品レビュー
久しぶりに日本語関係の本。 日本語は述(何らかの状況である)ことば、英語は(誰かが何かをする)ことば。日本語は心を通わせるために二人が同じ方向を見ようとする。相手と並ぶことで相手が視界から消えてしまい、見えなくなる。 「行った」だけで日本語は通じるのに、英語は「誰が」を考える。同...
久しぶりに日本語関係の本。 日本語は述(何らかの状況である)ことば、英語は(誰かが何かをする)ことば。日本語は心を通わせるために二人が同じ方向を見ようとする。相手と並ぶことで相手が視界から消えてしまい、見えなくなる。 「行った」だけで日本語は通じるのに、英語は「誰が」を考える。同時多発事件でも、なぜこんな状況になったのかを考えるべきなのに、だれがやったという英語の主語探しをしたために起きた事件だ。まあ、そうかもね。
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2014/12/16図書館から借りてきた。 日本語そのものの中に人の気持ちを、穏やかに平和にするような要素が有るのではなかろうか。さまざまな言語は世界中にありますが、日本語は独特でありまして、その独特さが世界を平和にする不思議な力を秘めているのではないだろうか、という提案の本であ...
2014/12/16図書館から借りてきた。 日本語そのものの中に人の気持ちを、穏やかに平和にするような要素が有るのではなかろうか。さまざまな言語は世界中にありますが、日本語は独特でありまして、その独特さが世界を平和にする不思議な力を秘めているのではないだろうか、という提案の本である。(武田鉄矢"今朝の三枚おろし"より) この話を聞いて、読んでいる。
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日本語のおはよう、ありがとう、を英語で表現すると、I wish you good morning、 I thank you。英語は自分と相手を区別する二元論が思考の基本となっていることがわかる。これに対し日本語は、述語だけで文章になる。根源には話者と聞き手を分離せず進んで同じ地平...
日本語のおはよう、ありがとう、を英語で表現すると、I wish you good morning、 I thank you。英語は自分と相手を区別する二元論が思考の基本となっていることがわかる。これに対し日本語は、述語だけで文章になる。根源には話者と聞き手を分離せず進んで同じ地平に立っているという思想がある。日本人の言語は自己主張がなく他者と、そして大自然と和することが基本となっている。ジョンレノンが世界平和を叫び始めたのは日本語を話すオノヨーコと出会ったからとも。日本語は最も平和志向で幸せな美しい言葉。加えて日本語の文法は極めてシンプル。動詞が主語によって変化しない。人称変化がない。日本語の音素は22に対してフランス語は36、英語は45。進むべき方向を見失って迷走する政界を救うのは共存、共視の思想を持つ日本語であると著者は訴える。日本人であることにこのうえない矜持をおぼえた。
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こういう本をさ〜〜もっと出してほしい!著者の方が日本語教師経験者だからなのか、すごくわかりやすいし、言語を単に批判してもう片方を持ち上げるわけじゃないからすごく共感できる。国語の先生はこれ読もうよ〜と言いたくなる一冊。
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美術史の講義で西洋の絵は人間を中心に描くが、東洋の絵は自然の中に人を描くと習ったのを思い出した。 非常に面白い本だった。
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