1,800円以上の注文で送料無料

街場の共同体論 の商品レビュー

4.3

45件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/07/08

【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&m...

【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&materialid=11401200

Posted byブクログ

2015/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本の途中に出てくる教育の話を読んでいて、個人の能力は上がってきているんだから、これからは「情報をキュレートしていく力」と「こじつける力」が大切になりそうというのをやっぱり考えた。 最後の師弟の話もまぁまぁ面白かった。学び方を学ぶ姿勢を学ぶと。これから学ぶことは、自分の今の物差しではわからないことなので、新たな物差しを自分で作り出していくこと。そういうことをしていくこと。学びはまさにそうだなぁと思った。最近修士論文を書いているとまさにそう思う。勉強することの意味が新しい物差しの芽吹きに気づいて、トントンと作り出していくことであると思っていたところだ。

Posted byブクログ

2015/03/11

さらっと読めるし理解し易いから、内田さん好きだなー 内容は結構興味深かったかも。自分の現状を当たり前と思いがち (なんていうか、その他の状況・関係が可能性として存在することを想像さえしない、かんじ) なんだけど、実はそうじゃないんだよ~って、現代の問題は仕方ないことじゃないんだよ...

さらっと読めるし理解し易いから、内田さん好きだなー 内容は結構興味深かったかも。自分の現状を当たり前と思いがち (なんていうか、その他の状況・関係が可能性として存在することを想像さえしない、かんじ) なんだけど、実はそうじゃないんだよ~って、現代の問題は仕方ないことじゃないんだよ~ 的な。目からうろこというかなんというか。

Posted byブクログ

2015/01/26

内田先生のお書きになったものを読みすぎていて、「これ前にも読んだ」というところが多い。でも、大事なことは何回も言って欲しいので、いい。

Posted byブクログ

2015/01/06

忘れている人が多いようですので、確認しておきますけれども、社会集団は弱者ベースで制度設計されるべきものです。弱者が弱者でありながら、成員のフルメンバーとして認知され、十分に快適な生活を過ごせ、十分な自尊感情を維持できるように、集団は設計されなければならない。当たり前のことです。(...

忘れている人が多いようですので、確認しておきますけれども、社会集団は弱者ベースで制度設計されるべきものです。弱者が弱者でありながら、成員のフルメンバーとして認知され、十分に快適な生活を過ごせ、十分な自尊感情を維持できるように、集団は設計されなければならない。当たり前のことです。(p119) 年齢は、発言内容の信頼性をチェックするために重要な情報なんです。(p124) コミュニケーション能力とは、コミュニケーションを円滑に進める力ではなく、コミュニケーションが不調に陥ったときに、そこから抜け出すための能力だということです。(p166)

Posted byブクログ

2015/01/01

日本の「共同体」がどのように衰退し、今後どのような在り方が求められているかの提言書。現在の共同社会の衰退は、資本主義市場経済を推進する国策の結果として必然的に発生したという分析には納得。契約を越えた関係性を他者と構築できるか。

Posted byブクログ

2014/12/29

1.内田樹さんが言いたいこと。 相手を理解するには、相手の体温を感じるところまで近づくこと 賢い男は「家庭内序列2位」を選ぶ 格差社会とは、子供が持ち物で大人を値踏みすることが存在する社会。 社会的に要請された「身の程知らず」 お金の管理がルーズすぎる。収入に生活レベルを上げる工...

1.内田樹さんが言いたいこと。 相手を理解するには、相手の体温を感じるところまで近づくこと 賢い男は「家庭内序列2位」を選ぶ 格差社会とは、子供が持ち物で大人を値踏みすることが存在する社会。 社会的に要請された「身の程知らず」 お金の管理がルーズすぎる。収入に生活レベルを上げる工夫が出来ない。 身の程知らずの消費行動は、広告代理店が作り出した幻想。ちょっと無理をする生活はマーケットが要請しているから。 家族の解体 (消費を促進するため) 現代の親子関係は商取引に準拠する。 子供を成熟させるために、教育を受けさせるのではなく、出来の良い「製品」を出荷し、家族=「ファクトリー」としての格付けをあげたい、と言う親の自己都合。 「この人についていっても大丈夫」いう確信は、 人生が楽しくなる、目の前が広がるような感覚があるんじゃないかなと、想像する。「わからなさ」について話し合うのがたのしい。師の近くにいると、なんとなく、ぽかぽか、気持ちが暖かくなって、心身がリラックスする。それがわかると、「ああ、この人についていっても、大丈夫だ」と。 2.あなたを決めるのは、消費の仕方であるという国策。 消費単位は家族だったのが、国策「家族の解体」を進めることにより、個別の消費が進む時代になった。 消費は家族の合意が必要であって、ほしいものにも合意が得られず、購入できない事態があった。 しかし、その場合は、貨幣は市場に投じられずに、貯蓄に回される。それでは、市場が活性化しない。「あなたがどのような商品を購入したかによってあなたが決められる。」という消費者哲学に基づき、現代人のアイデンティティが構築されている。 自分の消費活動について、「身の程」と引き比べて、適切であるかどうかについては誰にも口を挟ませないことが日本人の緊急の課題となった。家族解体はその必然の帰結であった。 どのように消費するかは自分が決めること、そして、消費が増えることを、国も、マスメディアもこぞって煽り立てていた結末が、家族の崩壊につながった。 3.日本人の「無教養」と「反知性主義的傾向」について。 消費者行動が変化し、人間の価値が、「何を作るか」ではなく、「何を買うか」になってしまった。また、わずかな労働時間で、巨額の収入をもたらす形態が、最も賢い働き方になり、一方、額に汗して働き、使用価値の高い商品を生みだしても、高額の収入をもたらさない労働は、社会的劣位に位置づけられた。こうやって労働者のモチベーションは傷つけられていった。 子供たちが学ばなくなったのも、この労働間の変質と同じ理由で説明できる。少ない学習努力で、価値の高い大学に入るかが、学生たちの目標になり、意味のあることである。学力を高めることは、もはや学校教育の目的ではない。「努力の少なさ」が競われているので、絶対学力が底なしに低下するのは、論理的に自明なことである。 また、会話の中に、相手の試験の点数が上がるようなトピックは入らないように努力し、そんな日常の努力の積み重ねの上に、「無教養」と「反知性主義的傾向」が構築される。 4.男女雇用均等法がもたらしたもの。 私が近頃思っていること、どうして女性が、出世をしたがるのか、男に負けるのがいやなのかということ、負けるが勝ち、という言葉もあるように、勝ち負けなど決めなくてもいいのに、と思う。 しかし、今の女性は、子供を生んでも、パートナー、夫との仕事にかける時間を競い、自分が不利だと嘆く。時短をもらったら、喜んで子供といる時間を選べばいいのに、仕事ができないとイラつく。私には良くわからない。 しかし、内田先生の言葉を借りると良くわかる。「男女雇用均等法」により、それまでの伝統的な性役割を解体したものだから。 男女の性差をなくし、労働単位としても、消費単位としても差別をしないということになった。それは資本主義にとっても、フェミニストにとっても都合がいいので、すんなりと受け入れられた。 その結果、雇用される者の数はかわらないのに、女性が仕事を継続するので、男性にも非正規雇用が拡がった。 以上が読後のまとめだが、内田樹先生の現代を読む鋭い視線と、判断力がとても痛快だ。 これからも、内田先生の本を読んで、現代の現象を紐解きたいとおもう。

Posted byブクログ

2014/12/06

師と弟子についての文章が、インタビュアーの人が言っているようにとても楽しそうで、ぼくもお師匠さんが欲しいな~と思う。 この本の読者が幸運なのは、すでに弟子として師から無限に学んでいる内田さんを師として一方的に学びを起動させることができることだと思う。

Posted byブクログ

2014/11/17

2014.11.16 男女雇用機会均等法が企業側からすると、雇用条件の切り下げに繋がってるってのがへえと思う。 どんなことでも企業とか経済に良いようにって考えられてるのか。

Posted byブクログ

2014/11/03

日本の教育予算の対GDP比でのOECD調査では、世界最低レベルにあることを知りました。子供たちが、大人を見るときに、無意識のうちになんとなく年収で値踏みするようになっていることを知りました。お金はたくさんあるに越したことはないのですが、お金だけあっても必ずしも幸せな人生が送れるわ...

日本の教育予算の対GDP比でのOECD調査では、世界最低レベルにあることを知りました。子供たちが、大人を見るときに、無意識のうちになんとなく年収で値踏みするようになっていることを知りました。お金はたくさんあるに越したことはないのですが、お金だけあっても必ずしも幸せな人生が送れるわけではないことを子供たちに分かってもらう努力を大人の私たちが身をもって示さないと駄目なのでしょうね。とても難しいことですが。

Posted byブクログ