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モンスター の商品レビュー

3.1

17件のお客様レビュー

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2014/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結局やってたことはやくざと同じってことか。美代子のバックにはやくざがいた、ってのがこの本の売りみたいだけど。しかし、一般人はやくざとは無縁だと思って生きてるわけで、急に入ってこられても対処できないんだろうな。この本はちゃんとそれに負けないために、と提唱しているところが良いと思う。前の北九州の監禁殺人事件の本はグロくて読めなかったけど、この本は大丈夫だった。ボリュームの割に事件数?が多いからか。しかし、警察の民事不介入にはほとほとあきれる。最初の猪俣家の時にきちんと捜査してくれていたら、こんな恐ろしいことにはならなかったのに。身内同士で殺し合いさせるってなぁ。しかし、本当恐怖政治の元にいたからって、自分で親を殺しといて無罪をよく主張できるなぁ。殺人で執行猶予3年、懲役2年なんて、スーパー軽い罰だと思うけど。死ぬ目にあったのに、有罪にされるのが不本意なのか。良心の呵責とかないのかね。こんなにうなされるのに、その上有罪って、ってことなのか。この状況かで生き残るってそういうことなのか。自分だったらどうするかな。あー、考えただけで気分悪い。悪い奴はいる。理性のたがを外されたら、悪くなる奴もいる。そんな奴らは多い。そう思って気をつけるだけだ。

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2014/07/07

縁戚関係者ばかりが被害に遭っていたとおもっていたが、そうでなかったのを知ってびっくり。 ともかく被害に遭われた家族が 本当にお気の毒でならない。 警察は何度も事件を確認するチャンスがありながら、見逃していたということも、つくづく残念でならない。 もっと早く事件が明るみに出る可能性...

縁戚関係者ばかりが被害に遭っていたとおもっていたが、そうでなかったのを知ってびっくり。 ともかく被害に遭われた家族が 本当にお気の毒でならない。 警察は何度も事件を確認するチャンスがありながら、見逃していたということも、つくづく残念でならない。 もっと早く事件が明るみに出る可能性があったのに… そう考えると、今も表に出てない犯罪はたくさんあるのかもしれない。 色んな意味で恐ろしい。

Posted byブクログ

2014/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2013年に発覚をした『尼崎連続変死事件』をジャーナリストである著者が独自に調べた事をまとめている。以前、小野一光の『家族喰い――尼崎連続変死事件の真相』を読んだがそちらよりこちらの方が詳しく書かれている。相関図があるが被害者が多いのと主犯格とされる角田美代子と擬似家族のメンバー達を把握するのが難しいくらい複雑でこの事件の闇の深さというものを感じる。角田美代子はサイコパスのような気もするがただ、自分自身を強く見せるためにこのような事をして威厳を見せたかったのかは不明だが、どちらにしろ恐ろしい。

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2014/05/31

「家族喰い」に比べると俯瞰的なルポ。人物の関係も、簡潔でわかりやすい。ただなんというか、食い足りない感じ。「家族喰い」でわからなかったことがこっちでわかるかといえば、それほどでもないなあという印象。 とはいえ、「家族喰い」ではひたすら「かわいそうな被害者」として描かれていた人物...

「家族喰い」に比べると俯瞰的なルポ。人物の関係も、簡潔でわかりやすい。ただなんというか、食い足りない感じ。「家族喰い」でわからなかったことがこっちでわかるかといえば、それほどでもないなあという印象。 とはいえ、「家族喰い」ではひたすら「かわいそうな被害者」として描かれていた人物が、意外と自業自得だったらしいことがわかった点は良かった。

Posted byブクログ

2014/05/07

梅田の地下の旭屋書店で買った。尼崎の事件についてはイメージだけで、ちゃんと把握してなかったが、なかなか、です。でも、日常に遠い話でもない気もする。人間、紙一重でどこまでも狂える。家族が絡む方が余計に。実家の寝床で読むのは重かった。

Posted byブクログ

2014/05/02

一橋文哉さんの尼崎連続殺人事件を扱った『モンスター』、取材で得た情報を淡々と記しながらも、同テーマの『家族喰い』にも出ていなかった情報が出てきてゾワっとした。今も取材続行中なようなので、早く続報を読みたい。

Posted byブクログ

2014/05/01

角田美代子の恐怖支配と金銭強奪、連続殺人について詳細に書き記している。 警察関係者や過去の友人など多くのインタビューを行って積上げたドキュメンタリーで、角田美代子の人格形成過程がよく分かる。 犯行内容についてはワイドショーで放映された範疇を出ず、少しがっかり。 本著のポイン...

角田美代子の恐怖支配と金銭強奪、連続殺人について詳細に書き記している。 警察関係者や過去の友人など多くのインタビューを行って積上げたドキュメンタリーで、角田美代子の人格形成過程がよく分かる。 犯行内容についてはワイドショーで放映された範疇を出ず、少しがっかり。 本著のポイントは、角田美代子に犯行手口を教えた、師匠ともいえる「M」の存在。 最初から最後まで「M」の存在をちらつかせながら、その「M」について奥歯にものの挟まった表現しかしていないのが残念である。 簡単に言うと、「M」は暴力団構成員で多くの人脈を持っている。特に警察人脈に太いパイプを持ち、あの北九州連続監禁殺人事件の松永太を取り調べた内容をリアルタイムで知り得ていた。 松永太の犯行は支配に置く構成員を暴力とヒエラルキーで統率し、自ら手を下すことなく構成員同士で暴力をふるわせ合う。最終的には教唆するだけで親でも子供でも殺すというおぞましき支配。 この松永太の監禁殺人は以後の犯罪の模範となっているようで、人の弱みに付け込むやり方、人を恐怖支配に置くやり方、自ら手を下さず互いに殺し合わせるやり方、が角田だけでなく実際に多々続いている。 「M」はこの手法を角田美代子に手ほどきしていた、というのが本著の芯であるが、であるならもっと「M」について取材を重ねて欲しかった。 奥にものの挟まった表現、と先ほど述べたが、どうも著者が言いたいのは、『警察と暴力団が常人では考えられないほど癒着しており、実は角田美代子の自殺も両者いずれかもしくは両者の意図が働いたのではないか』、ということだと思う。しかしこのことを書くと自らに危険が及ぶことを恐れ、奥歯にものの挟まった表現しかしていないのではないかと、行間から推測する。 確かに、あれだけ図太い角田美代子がある日突然、同室者がいるにもかかわらず、引きちぎったTシャツにより自分の手で首を絞めて死んだというのは俄かに信じがたい。同室者はすぐ隣で寝ていたというし、1時間に6回もある警察による巡回の、その隙をついて死んだということも不自然さを助長させる。最初に発見した女性警察官はすぐに人を呼ぶわけでもなく、10分近くに渡り角田美代子の寝息に聞き耳を立て、おかしいと感じても拘置部屋に入るわけでもなく人を呼びに行ったという。 何か一般人には知らない、というか知ってはいけない事情が裏にあるはずだと、本著を読んで感じた

Posted byブクログ