冬の潮 の商品レビュー
1981年第一刷、文藝春秋の単行本。12編。市中物の12編。どれも暗い話。もっとも短編傑作選に収録されている作品はすべてが暗いような気がするが。『荒れ野』陸奥国境に舞台を取っているが、さすがに1日言っても荒れ野ということはないのではないか。それはとにかく荒れ野に生きる女性の正体は...
1981年第一刷、文藝春秋の単行本。12編。市中物の12編。どれも暗い話。もっとも短編傑作選に収録されている作品はすべてが暗いような気がするが。『荒れ野』陸奥国境に舞台を取っているが、さすがに1日言っても荒れ野ということはないのではないか。それはとにかく荒れ野に生きる女性の正体は何だったのか、本人が言っていたとおり猟師の夫の帰りを待つ妻なのだろうか。 その他:巻末エッセイ『市井の人びと(二)』、収録作:『時雨のあと』、『冬の潮』、『しぶとい連中』、『秘密』、『意気地なし』、『暁のひかり』、『石を抱く』、『閉ざされた口』、『狂気』、『荒れ野』、『春の雪』、『遠い少女』、他:初出表記あり
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