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思想地図beta(Vol.2) の商品レビュー

4.4

49件のお客様レビュー

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2011/10/02

3.11から世の中は変わった。ただ、被災地や福島原発からの距離、また人的、感情的つながり度によって温度差は大きい。私も3.11を過去の出来事のように日常を過ごしてしまっていた。我々も当事者だということを本書が思い出させてくれた。必読です。

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2011/09/29

twitterで東さんを知り、Google+でとりあえず東さん関連をフォローすることでコンテクチュアズの活動を知り、なんか楽しそうという漠然とした理由で友の会会員になったら付いてきた本書。 思想誌なんてもちろん初めてだし、難しい本なんてほとんど読んだことがないから正直不安だったけ...

twitterで東さんを知り、Google+でとりあえず東さん関連をフォローすることでコンテクチュアズの活動を知り、なんか楽しそうという漠然とした理由で友の会会員になったら付いてきた本書。 思想誌なんてもちろん初めてだし、難しい本なんてほとんど読んだことがないから正直不安だったけど、twitterを通じて活動内容を知ってる著者が多数いたことに加え、震災特別号ってことで震災が大テーマになっており、誰にでもわかりやすく読めるよう工夫されている印象があります。 全く別のバックグラウンドを持つ人達が、それぞれの「震災」を語る。自分一人じゃ絶対に気付けない視点が必ず得られると思います。これぞ本の役割だなあと思った一冊でした。会員になって良かった!

Posted byブクログ

2011/09/29

震災から半年、頭にモヤモヤしてたものが、線でつながり、更に外に広がって行く。震災はまだ全然終わってない。

Posted byブクログ

2011/09/27

震災後、Twitterなどからの情報の波に飲まれそうになる中、息つぎし、これまでのことを省みる機会を与えてくれた救命浮輪のような1冊だった。私の「喪の作業」は、たぶんまだ終わっていない。

Posted byブクログ

2011/09/26

ところどころ、難しかったり、ピンと来なかったりする部分もあったが、おおよそ興味深く読むことができた。特に、「巻頭言」(東浩紀氏)、「震災と言葉」(和合亮一氏、東浩紀氏)、「震災と文化」(竹熊健太郎氏)のあたりは、自分の勉強してきたこととも近く、共感できた。 3/11以後、日本...

ところどころ、難しかったり、ピンと来なかったりする部分もあったが、おおよそ興味深く読むことができた。特に、「巻頭言」(東浩紀氏)、「震災と言葉」(和合亮一氏、東浩紀氏)、「震災と文化」(竹熊健太郎氏)のあたりは、自分の勉強してきたこととも近く、共感できた。 3/11以後、日本の「連帯」が強く叫ばれ、たくさんの「希望」を集めようと様々な人が奮闘していたはずだ。それは、もちろん望ましいかたち。けれど、現実はそうではなかった。「希望」を生みだすには、地震・津波・原発によって受けた被害の「差」は人それぞれあまりにも大きく、それによって一人一人に生じた心情の「差」はさらに著しい。 震災からしばらくして、僕はこんなことを考えた。 「すごくたいへんだけど、がんばろう。」では、きっとまだ不十分なんだ。「がんばりたいけど、すごくたいへんだ。」が、被災地には確かにあるはずなんだ。一度の逆接くらいでは、まだまだ「希望」を語れない。「希望」を語ろうとしてもなお立ちはだかる「絶望」をきちんと受け入れてから、「希望」を語らなければいけない。 「がんばりたいけど、すごくたいへんだ。それでも…」 こんな「それでも…」を、僕らはどうやって言えばいいんだろう? 答えが出ない。せめて考えることだけは、止めないようにしよう。

Posted byブクログ

2011/09/23

半年経て読むことが物凄く意味深い、現在進行形であることをまざまざと突きつけられた。3・11を真正面から受け止めず前に進もうとしていることによる落とし穴はすぐそこにある気がしてならない。

Posted byブクログ

2011/09/23

東浩紀が鼎談で言っていた、合理的な言葉がとても無力だということが非常に印象に残った。ふと思いついて、合理性という言葉を辞書で引くと、次のように書いてあった。 ①道理にかなっていること。論理の法則にかなっていること。 ②行為が無駄なく能率的に行われること。 おそらく原発という...

東浩紀が鼎談で言っていた、合理的な言葉がとても無力だということが非常に印象に残った。ふと思いついて、合理性という言葉を辞書で引くと、次のように書いてあった。 ①道理にかなっていること。論理の法則にかなっていること。 ②行為が無駄なく能率的に行われること。 おそらく原発というのは②の意味では安全なのだろう。でも①の意味では安全ではないわけだ。(つまり100%安全なわけではない)反原発派は①の意味で「安全神話はウソじゃないか」と言うのだけど、原発推進派は②の意味で「安全です」というので何となく議論がかみ合わないのではないか。私は原発は次の2つの理由で使用すべきでないと考えている。 ・②の合理性で安全を判断するには、最悪の事態が起こった場合のリスクが大きすぎる ・原発は放射性廃棄物の問題があるため持続可能でない。 放射能の問題に関して、私は素人なので安全かどうかの判断はできないが、専門家の言っていることを聞くと、それほど危機的な状況ではないのではないかと思うこともある。しかし、私達が原発に抱く恐怖は科学的な根拠だけで説明できない。人間はそれほど合理的ではないからだ。(人間が馬鹿だというわけではなくて合理的になんでも説明できるわけではないという意味で)飛行機に怖くて乗れないという人を、飛行機よりも自動車事故による死者の方が多いからといって、それを非合理的な判断だと笑うことはできない。 今回の地震の報道をみていると、わりと早くから経済の問題にすり変わっていったという印象を受けた。「経済被害は幾ら」とか「適度に怖がりましょう」とか、合理性を超えた今回のような事態に対して合理性でもって対応しようとする態度がすごく嫌だった。でもそれは、マスメディアのみの問題ではなく、今の日本では合理性を超えた語りがとても少なくなっていて、合理的な言葉でしか言えないんじゃないかと、そういう貧しさがあるのではないかと感じた。

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2011/09/19

震災でぼくたちはばらばらになってしまった。この巻頭の言葉こそが現在を表す的確な言葉だ。Twitterで原発関連のツイートを眺めていると、その思いは一層強くなる。

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2011/09/18

日本人が震災後に感じている「何か」を表現している。 「大変だ・悲惨だ・可哀想だ」という表現に違和感を感じている人は多いはず。そんな人に読んでもらいたい。

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2011/09/18

自ら語っているように、3.11は東さんの大きな思想的分岐点になったようです。タイムリーに数々の取材や座談会を行っている瞬発力は相変わらず。そしてテーマ設定も的確。だがしかし、読み終わると、知的興奮はさほどなかったことに気づく。ぜひとも今後の動きに期待したいです。

Posted byブクログ